特別なスキル

先週救急へ行った彼女。予約が詰まっているのに、どうしても美加に診てもらいたい、と診察に来ます。いつも喋るのを辞めたら死ぬのか？と思うぐらい、おしゃべりが止まない彼女。今日も機関銃のような早口で捲し立てます。

こんなに沢山話しても何故診察に来たのか？どんな症状があるのかさっぱりわかりません。何故なら時系列や出来事の関連性がめちゃめちゃだから。

絡まった糸を解くように、簡単な質問を繰り返し全景を理解します。問診、身体所見を終えて、診断、治療計画を話します。

帰り際にありがとう、と何度も言います。救急では誰も聞いてくれない。待ち時間ばかり長くて、ようやく自分の番だと思えば、軽くあしらわれて終わり、と言います。

美加に診察してもらうだけで、症状が良くなった気がする。本当にありがとう、と。

コミュニケーションが苦手な患者層。診察にはちょっと特別なスキルが必要。これも治療の一部なのかもね。

冒頭写真は8月のもの。今は雪をかぶっています。本日の最高気温7度。最低気温はマイナス2度。寒い！