走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

カナダで医師になるステップ

2020年11月07日 | 仕事
移民の国カナダ。文化や言語の違いを尊重するカナダ。差別に関する教育が教育プログラムにしっかり組み込まれている。

以前にも書いたカナダ国外で医師免許を持っている人がカナダで医師になろうとする話。7段階のステップを潜らなければならない。

で、こんな話を医師から聞いた。

2年目の研修の時にプリセプターから赤旗が上がる。英語がダメ。何を言っているかわからない。患者も困惑している、と。研修をサポートしている大学側は困惑する。研修医と言えでも労働組合化されており、研修の取りやめ、医師免許取得を永久中止させるには余程の証拠がなければならない。

その矢先が当たったのが話をしてくれた医師。今までのプリセプターとは違う場所でアセスメントをするため。期間は2週間。診察は全てビデオレコーダーを使用し記録。その医師も研修医を診察ごとにチェックリストを使って評価。

で、どんなひどい人が現れるかと思ったら、全く問題ない、と医師は言う。もちろん英語のアクセントはあるが、酷くはない。なんせここはカナダ患者だってネイティブの英語スピーカーばかりではない。とにかく診察は全てスムーズに行く。医師は私に意見を求める。どう思うか?と。

続く

さ、秋の休暇。どこへ向かっているのでしょうか?




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