歩み寄る

私の1週間のスケジュールはとても複雑です。なんの病気もない私の診療所のお姉ちゃんだって、慣れるまでかなり時間がかかった。カレンダーも手帳もスマホも持たない私の患者層が私のスケジュールを把握するなんて到底無理。だから始めから、私に会いたい時は診療所に電話をするか、直接受付に来るように言ってある。

で、新患の彼はとある治療を始めたばかり。この治療導入時には日に2-3日、3日連続で診察に来なければならない。安全に急速に投与量を増量して 行く為だ。しかし、彼はそれが気にくわない。1日一度しか来ない。だから導入が3日では終わらない。1週間はかかりそう。
2日目の診療終了後、明日は外回りの日だからOOまで来てください、と地図を書いていると彼はブチ切れた。

ドアをバーンっと開けはなち、処方箋を私に投げつけて、やめた！やめた！こんな治療はやってられない。同じ所に戻ってくるならまだしも3日とも違う場所なんてやってられるか！！！！と。そう彼は地理知識ゼロなので「新しい場所」に拒否反応を示します。

そんな態度を取られると私もかチーンときます。しかしそれと同時に、そりゃあそうだ社会的能力が低い人に無理難題を課せているのは自分だ、と。じゃあ、これはどうですか？と折衷案を提示する。外回りの午後にシェルターへ私が来ます。何時にくるとは約束できないから昼食後から3時まではシェルターにいてください。いるのならシェルターで診察をします。

バツが悪そうに彼はそれなら続ける、と言います。イエイー治療の継続ができる！治療に対する態度は好きではないけれど、治療を続けて行く為には少しぐらいの融通を利かすのも悪くない。こんな融通が効く私のポジション。だからこの仕事やめられません〜〜。



夏は終わってしまいましたが、夏の写真が沢山あります。誕生日祝いにヨット訓練に行った時の写真。旦那が舵取りで私はマストを下ろす合図を待っている時に旦那を撮った。4組のカップルが乗船して一日中操作を習いました。楽しかったー海が大好き女はもっと学びたい〜〜