走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

訪問看護

2018年10月23日 | 仕事
今月のNP会議で出た事。

Home Health も リ デザインが行われるそうだ。訪問プログラムの改革だ。で、その初回の会議に参加するNP3人が意見がないかと募った。

訪問看護の経験がある私。NPになってからはあまりお世話になる必要はない。しかし話が進めばアイデアも浮かんでくる。今の訪問プログラムは3部門に分かれている。

1-在宅急性期看護
2-慢性期看護
3-緩和ケア看護

1 はドレッシングを取り替え、術後のドレーン管理、新たにストーマを造設した方への指導、新たに胃ろうを作った人への指導 (ストーマ、胃ろうは指導が終われば自己管理になる)、膀胱カテーテルの管理、在宅点滴抗生物質治療の施行。
2は介護士の調整、金銭に関するマネージメントが主
3は緩和ケアに関するすべて

で、カナダも高齢化社会を迎え2の充実を図るべきでは?と提案した。
ケアマネはケアの調整に忙しく、慢性期疾患のケアなどしていない。在宅療養が上手くいくかどうかは慢性期疾患の管理にかかっている。家庭医やNPとの関わりを密にして入院を避けるように慢性期管理を行っていくべき。

医師が在宅に訪れなくても緩和ケアはスムーズに症状管理から在宅死まで進むようにシステムが作られた。看護師の腕の見せ所の分野。慢性期もこの土台を真似て行っていくべきだと思う。同じ財源、同じ組織、プログラムが違うだけでこうも違うものだ。不思議だよな〜〜と思う。古いやり方にしがみついて変わっていないところがそうさせたと思う。

時代の変化に伴い改革を行う、、、これは古今東西普遍のテーマです。


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