走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

使い捨ての時代

2022年04月06日 | 仕事
久しぶりのバイオプシー(生検)、それも顔。顔や頭皮は出血が多くなるので緊張する。ちゃんと復習もしてバッチリ準備。

で、最近は全てのものが使い捨て。消毒そしてオートクレープするより安価で安全、時短だから。医師たちはカレッジのお達しで、コミュニティー用のオートクレープとさよならしなければならなかったのだ。しかし細かい作業をする時に、細かさとか精密さというのは昔の道具より使い捨てのものは劣ってしまう。実はバイオプシーするのは全てが使い捨てになってから初めて。

で、有鈎鑷子がまじで使えない。滑るし、力を入れすぎると皮膚をダメージするし、ナイフのキレの悪さも。焦ったわ、、、、

医師の中にはお気に入りの道具を今でも隠し持っている人もいる。その気持ちがようやくわかった。時間がかかって患者さんにも申し訳なかった(しかし彼はこんな丁寧さ、君は天使だ〜と喜んでいた。どんな荒治療を今まで受けていたのか???)。

使い捨ての器具の精密さをもう少し上げてくれないかしら、、、、


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