走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

公共での身の振り方

2019年06月29日 | 仕事
この方、私が熱く語った事を実行して、話し合いは良い方向に向かったようです。良かった。で、今月の会議はまた、新たな問題を持ってくる。

自分の患者が入院となり、ホスピタリストへの不満。以前にも書いたように私たちコミュニティーで働くNPは入院時のケアを行うことができません。知識がハードルではなくオンコール制度のハードルのためです。

この患者はMAiDを望んでいます。しかしそれをホスピタリストが真っ向から否定し鬱でもないのに抗うつ剤を処方した!と。

あらあら、まあまあ、どうやらこのNPさん血の気は私より凄いようで、、、。入院中にホスピタリストが治療計画を錯乱させるのはよくあること。その一方で逆に良い方向に向かう時だって。だからあまり目くじら立てるのはどうかと思う。それに多種職とはうまく調和して行くのがモットーな私。医療界の新人職種NPとしては公での言動には気をつけなければ。私だったらNP会議で論議する内容だとは思わない。しかし患者の意思を尊重していないところは見過ごす事は出来ない。

緩和ケアが医療界に浸透するのに何年もかかった。MAiDはその倍はかかると思う。もちろん患者の意思を無視した行為は医療者としてはなってはならない事。ケースバイケースで正していかなければならないし、医師に限らず医療者全員に対しての教育の機会を多く作っていく事は大切。そう言う意味でMAiDチームに働きかける事も大切。こんな感じで話して、最後に患者のアドボカシーとしてよく頑張ってる!と付け加える。

彼女も同僚ですから。同僚とも尊敬しあえる関係で。



こちらは屋根付き露天風呂からの景色。緑が綺麗。お湯も良し。

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