走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

学校の様子

2021年06月19日 | 仕事
今回のコロナ禍でBC州の教育の現場はどうなっていたか?

大学教育は100%オンラインへ切り替え。
高校まではオンキャンパスとオンラインのハイブリッド方式。登校することは強制ではなく、オンラインが選択できるようになっていた。日本とは違い高校から大学のように生徒が履修科目を選択するスタイルは感染が広がりやすい形態なので、コーホートスタイルを出来るだけ行い、それができない場合はオンラインで行う、と。生徒や学校で生徒が登校する時間が異なるものだった。娘は小中高一貫の芸術学校へ通っているので他の高校に比べれば週に3日登校とずっと多い時間数だった。娘の専攻は音楽。授業中にするのはチャンバー。課外授業として、合唱、オーケストラ、ジャズバンド、バンドを選択している。朝練、昼休憩の練習、放課後の練習と忙しい。

コロナ禍で今季も演奏旅行はなく、公演もなし。例年の公演ものタイミングで録画されたもの(芸術学校なので舞台セットやサウンド、録画のコースもあり、その生徒たちが録画と編集をしてくれる)を観るチャンスはあった。しかしやはり劇場(学校にあり)で聞く生演奏とは感覚的に違う。

で、本日は学校の中庭でシニアオーケストラが演奏。中庭をぐるっと囲む校舎なので全学年が聞くことができる。それをZoomで保護者も視聴できる形態でベートーベンの交響曲第5番の演奏がありました。

Zoomなので音響もとても悪い環境で、これまた雲一つない晴天に恵まれて日差しの強さが半端なく、固定のカメラで拾える画像も最悪でしたが、それでも生徒たちの体の動きから生演奏の認識が生まれ、とても感動的でした。

始まる前に指導教員が、生演奏がない1年半は芸術家にとって致命的。こうして今日ここで皆さんに聞いてもらえる喜びを感じ取って欲しい、と話した。

言葉通り生徒の喜びが伝わりました。学年が終わり長い夏休みはもうそこまで。12歳以上がワクチンを受けているカナダ。9月からは通常通りになりますように、、、、。

追伸
オーケストラではバイオリン奏者の娘。炎天下の中を立ちっぱなしで長い楽曲に倒れるのではないかと(貧血があるので)心配しながら見ておりました。親の心配は絶えません。

冒頭写真:ナメクジちゃん。顔を撮りたかったけれど、地べたに這いつくばる勇気はなかった、、、


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