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北海道に来てから4日目、
札幌からの日帰り旅行第3回目です。
今回は、夕方に友人とススキノで待ち合わせのため、
あまり遠出せずに、札幌近郊を行きます。
本日の企画は、都会から近いローカル線をたずねるというものです。
JR札沼線という路線が、札幌駅から新十津川駅まで延びています。
しかし、札幌駅で「札沼線」という路線名は見つかりません。
今では、愛称名「学園都市線」で通っています。
昔は札幌駅から始まり、新十津川駅を通って、
一日前に通った留萌本線石狩沼田駅までを結んでいました。
その末端部分が昭和47年に廃線になってしまってから、
終点が「沼」田ではなくなってしまったために
名が体をあらわさなくなりました。
そこで、JR化後に「学園都市線」という愛称名がつきました。
国鉄時代は、全線を通して古ぼけたディーゼルカーが
思い出したころにやってくるような、場末のローカル線でした。
JR化後、札幌から途中の北海道医療大学駅までは沿線の成長が著しく、
複線化、高架化、そしてついに昨年2012年には電化までを果たし、
ICカードkitakaのエリアにも。
昼間は20分に一本で電車がやってくる、完全な都市型路線となっています。
その成長を我関せずとしているのが、
今日、久しぶりに訪れる石狩当別駅~新十津川駅間です。
「学園都市線」というしゃれたニックネームではなく
「札沼線」という本名が似合うローカル線区間。
それでは、行ってみましょう。
札幌から「学園都市線」の電車で石狩当別まで。
ロングシートの通勤電車。札幌市北東郊の新しい住宅地が続きます。
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石狩当別駅です。札幌市の隣、当別町です。
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向かいに止まっている1両のディーゼルカーに乗り換えます。
この一つ先、北海道医療大学駅からは電化されていません。
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扇風機が車内の空気をかき回します。
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がらがら過ぎるとさみしいですが、
家族連れなども乗っていて、ちょうどボックスが埋まる程度の
よい乗車率(JR側はもっと乗ってほしいでしょうが)。
窓を開けて、足を投げ出せば、旅気分。
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窓をいっぱいに開けて、石狩川右岸側にひろがる平野の中を行きます。
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石狩月形駅では、列車の行き違いが行われます。
ここから先の行き止まり側(新十津川方面)は、
通票(スタフ)を持っている列車1本しか入れません。
いわば通行手形です。
画像はスタフの引渡しを行っているところです。
見えにくいですが、運転士さんが持っている輪っかの根元のところに、
スタフが組み込まれています。
列車の運行管理も自動化が進み、
このようなシステムになっているところは、全国でも少なくなりました。
石狩月形駅を出ると、ローカルな雰囲気の中に、
高い壁に阻まれた近代的な建物が現れます。
月形刑務所です。人の気配が見えないのが物々しさを増幅しています。
ブログ主は刑務所に入ったことはありませんが、
刑務所勤務の友人がいました。
一緒に飲みながら、
刑「おまえは収監してもすぐに逃げそうだな」
主「どういう意味だ、それ?根性がないってことか?」
刑「いや、頭ひねってひたすら脱出計画を練りそう」
閑話休題。
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終点の新十津川駅に来ました。
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昨日の函館本線滝川駅は、ここからわずか3km程度のところにあります。
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明治22年、奈良県の十津川村が大水害にあい、
そこから難を逃れてこの土地に入植したのが、新十津川の始まりです。
この付近では、今でも関西弁を話す人がいるとかいないとか。
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浦臼駅~新十津川駅は一日3往復のみ。1時間3本の札幌口との落差が激しい。
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ここから石狩沼田方面の線路は剥がされ、
泣いても笑っても新十津川が終着駅。
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乗ってきた車両は、国鉄時代そのままの青い座席と内装。
郷愁を誘います。
15分ほどの滞在の後、折り返しの列車で引き返します。
さて、特に観光スポットのないこの路線の特徴は?
何もないのが心地いいローカル線!?
いえいえ、面白い駅名があります。
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bottom(シモ)だけどtop(トップ)
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小銭ならあるよ
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早起きは三文の徳
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さっぴかない。しょっぴかない。
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名前は平凡ですが、待合室の小屋
(毛筆体で「不審者に注意」と書いてあって、不気味さを増している)
を除いて、
周りは山林しかありません。豊かなのか?
秘境駅。
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もう、なんともコメントのしようのない、
北海道らしさ。おつ!
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パン屋でしょうか。存在感がある。
途中、本中小屋駅で降ります。
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まっすぐ続く線路。
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踏み切りを渡り、まっすぐ10分進んでいきます。
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中小屋温泉。
15年ぐらい前の学生時代に、大学の仲間と12人で来ました。
札幌でB'zのロックコンサートが行われていたようで、
市内や近隣の宿泊施設は満室、一番近いところでここが空いていました。
札幌から1時間。
地元の人が、農作業が終わってから汗を流しにくるといった感じの、
飾り気のない温泉ですが、
内湯と半内湯(露天にサンルーフをつけて虫除けにしている)があります。
宿泊もできますよ。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/5e/d818ee80c1339dffbedde9bfd7a4d1f0.jpg)
一風呂浴びたら、札幌へ戻ります。
ススキノで、友人とジンギスカンが待っています。
次回もつづく。
猫にまたたび、明日もまた旅。
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