抜いた親知らずは大切に冷凍保存すべし！！---「再生医療：親知らずから肝臓や神経に」

「やらなきゃイカンな」と思うことを、手帳にリストアップしてる。
お陰でやり忘れたことってほとんどないんだけど、……ないはずなんだけど、……ナンだけど、ナゼカ毎年新しい手帳に同じことをリストに入れている。

「”親知らず”をなんとかする」

「なんとかする」って具体的にどうするのさ？
このあたりの及び腰っぷりが実現する見込みの薄さを物語ってる気がするなぁ……。
でも、歯を残しても何の問題もないなら、このまま現状維持したいのよ。親から貰った大事な体、できるだけ傷付けないでいたいのさ（←？）。

かれこれ4、5年は親知らずをどうするかで悩んでる。下側に2本、しかもまだ存在をチョロリと見せる程度で、掴めるほど生えてきてはない。しかもこの状態がずっと続いてる。

5年前に相談した歯医者さんは「もうちょっと姿を見せてから、抜くのかこのままにするのか考えましょう」と現状維持。
それから引っ越したり、勤め先を変えたりする度に、お世話になる歯医者さんも変わって、皆さん一様に「もうちょっと姿を見せてから……」。
そんなわけで、「抜かなくても問題ないんじゃないの？」という気になってきていた。虫歯になることもなかったし、歯がそれ以上姿を見せることもなかったしね。

ところが最近、歯科検診をお願いしてる歯医者さんは、「悩んでるなら抜きましょう！」と今にも器具を取り出さんばかりの勢いだった。
「歯並びが微妙に悪くなったような気はしませんか？」
「噛み合せが微妙に悪くなったような気はしませんか？」
「ブラッシングがしにくいなと思ったりはしませんか？」
……センセのおっしゃる「微妙に」の基準が、ビミョウ過ぎて返答に困るのデスガ。

斎藤晴彦扮するバラバラマン（by ロボット8ちゃん）を思い起こさせることもあって、「ここじゃあ、抜かせられないな」と小さく決心。
でも、今の勤め先にいる限り、もっとも便利な歯医者さんがここなので、来期の検診もやっぱりここにお願いすることになる（だから決心が小さい）。で、また「抜きましょう！」と言われるんだろうな。

親知らずって生えない人もいるそうなのに、何で生えてくるんだろう。
と、思ってたそんな矢先のこんなニュース。

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再生医療：親知らずから肝臓や神経に　産技総研など成功

抜歯したヒトの親知らずから採取した細胞を培養し、骨、肝臓、神経の細胞に分化させることに産業技術総合研究所（茨城県つくば市）と大阪大が成功した。ラットの実験では体内で骨や肝臓を再生できることも確かめ、再生医療の材料として数年後には実用化したいとしている。岡山市で開かれる第５回再生医療学会で8日発表する。

同研究所組織・再生工学研究グループの池田悦子研究員らは、10～16歳の数人から歯の矯正のため、生える前に抜き取られた親知らず（歯胚（しはい））の提供を受けた。研究グループは通常捨てられている歯胚を特殊な酵素で処理し、いろいろな細胞に分化できる幹細胞を取り出すことに成功。これを培養して、試験管内で骨細胞、肝細胞、神経細胞に成長させた。

さらに、この幹細胞を穴のたくさん開いたセラミック製の人工骨に注入し、ラットに移植すると新しい骨ができた。また、肝障害を起こしたラットの肝臓に通じる血管に注入したところ、幹細胞が肝臓に生着して肝細胞に分化。3週間で肝障害が治った。注入した幹細胞数は1回当たり50万～5,000万個だったという。

同研究グループの大串始（おおぐしはじめ）グループ長は「受精卵を壊してしまう胚性幹細胞（ＥＳ細胞）などに比べ、簡単に採取できる。廃棄されてしまう親知らずを凍結保存しておき、病気になったときに培養して移植すれば拒絶反応がない。これまでの移植医療の課題が解決でき、広範な再生医療に利用できる」と話している。【和泉清充】

毎日新聞　2006年3月7日　20時50分）

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ニュースを読み終えて顔を上げると、頭上から医療機器の会社のニプロ（株）のCM曲が聞こえてくる気がした。出産直後のおかーさんが看護士さんに「臍帯血、使ってくださいね」って、へその緒を提供するやつ。

へその緒が医療に役立てると知ったときも「へぇ」だったけど、親知らずまで役立てる世の中になったのね！
人の体ってスッゴイな！言い方が適切じゃないかもしれないけど、無駄なところがない感じ。
これで研究が進んで、親知らずだけじゃなく、本数が多く全ての人が生え変わる乳歯でも同じ結果が得られるようになったら、もっとスゴイね。そっちにも研究が及んでいたらいいな。

これからは、抜いた歯は「もしかして」の場合に備えてとっておかないといけないね。
……私もこのまま抜かないで”保存”しておこうっと。ビバ！親知らず！！

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一年前に、「皮下脂肪から多能性細胞を培養する」ってニュースがあった。
その少し前には、「砂糖で動く小型燃料電池（心臓のペースメーカー向けの電池にも）」というニュースもあった。

これらの最先端の技術が、医療の現場に広く使われるのはいつになるのかな。

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