ケース加工を済ませ一気に回路を組み込んだバッファアンプ&ラインセレクターですが、今回は回路の解説などをしてみたいと思います。
判っていない割に小難しく、あまり面白い話ではありませんが(汗)
完成直後の様子
これで内容的には一応の完成なのですが、ちょっとミスを含め手直しを加えています。
手直しを加えた後の様子
しまった、画像が180度違ってる(笑)
実際に運用してみて気付いた部分に手直しを加えていますが、この画像だけでは何処が違うか判らないかも知れませんね(苦笑)
大きなミスをしていたのはミュートスイッチでした(汗)
ミュートスイッチを踏んだ際、クロストークが入り過ぎて「変だ」と感じたのが修正のキッカケです。
原因はアースの配線を失念していた事(汗)です。
ミュートした際に信号ラインが浮いてしまっているので、スイッチ内部で信号が回り込んで来る(誘導)現象です、これをミュート時には信号ラインのホットがアースに落ちるようにして、楽器側のヴォリュームをゼロに絞ったのと同じ状態にしてやるのです。
とりあえず、まずは回路の内容を解説して行きたいと思います。
チャージポンプ回路
キット品です(汗)
これは入力された電圧を倍にして出力するチャージポンプ回路です。
チャージポンプ回路の特性として、出力される電圧が倍になる際に消費される電流は出力電流の倍となります。
この回路は9V入力で18V・100mAが出力されますので、消費電流は200mAとなるのです。
単純なアナログの歪みエフェクターなら消費電流はせいぜい10mA、電池駆動可のコンパクトなデジタルディレイでも50mA程度と考えると、かなりの大喰らいですね。
なお本機の運用はエフェクトボード上のみで、電源はパワーサプライからとなるので電池の内蔵は考慮していません。
バッファアンプの駆動電圧を上げると、ダイナミックレンジが広くなって歪みにくくなります。
コレだけ書くと良い事ばかりのようですが、電解コンデンサ等の耐圧がある部品には要注意です。
まあ、大抵エフェクターに使われる電解コンデンサの耐圧は25Vや50Vでしょう。
しかしこれが16Vや10Vの物だとダメです、ハルロックの河原崎先生のトラウマのようになってしまう可能性があるので、耐圧以上の電圧を掛けてはいけません!
今回のバッファアンプに使われている電解コンデンサは耐圧50Vばかりですので18V程度なら問題有りません。
FET一石バッファアンプ
これもキット品です(汗)
FET=Field Effect Transistor、電界効果トランジスタを使ったバッファアンプです。
トランジスタの場合、使われている個数を「石」と言う単位で呼ぶ事が慣例となっています。
つまり、ファズフェイスなら「二石」で、ビッグマフなら「四石」です。
通常のトランジスタは「バイポーラトランジスタ」で、この「フィールドエフェクトトランジスタ」は、ちょっと動作原理が違います。
水道に例えると、バイポーラトランジスタは「蛇口をひねって水量を操作する」に対して、FETは「ホースを指で押さえて水量を操作する」です。
このFETバッファを初段に使っているのには理由があります、その理由とは・・・
配線に隠れて見えない(汗)
メイン回路はデュアルオペアンプを2個使ってクアッド構成にしたバッファアンプです。
これもキット品なのですが、同梱されていたオペアンプはTL072でした。
072は入力段にFETが使われた汎用デュアルオペアンプの代表格です。
ちなみに汎用オペアンプの雄「4558」はトランジスタ入力です、072との互換性はありますが実は回路的にはだいぶ違うのです。
今回、この072をNE5532に変更したと言うのが最大のポイントなのです!
5532はトランジスタ入力ですが、汎用オペアンプとは一線を画したオーディオ用オペアンプです。
小売り単価としては4558や072の倍くらいします、ぶっちゃけ趣味レベルでなら問題無いかも知れません、倍と言ってもせいぜい一個120~130円位ですから。
しかしこれが何万台も作るような物なら、この差は大きいですね。
ですので、大量生産の物にはあまり使われていないオペアンプですが、ミキサーなどには多用されています。
その理由は、5532はドライヴ能力の高いオペアンプだと言う事なのです。
何と出力インピーダンスが600Ω、ミキサー卓のライン入力に直接繋ぐ事が出来るのです。
これだけだと5532が無敵のチートキャラですね(笑)実は5532には致命的な欠点・・・いや、単なる仕様だから致命的な欠点なんて言い掛かりですね(苦笑)
その欠点とは「入力インピーダンスが低い」なのです。
データシートによると5532の入力インピーダンスは300kΩです、パッシヴ楽器を直に繋ぐには低過ぎます、出来れば1MΩは欲しい所です。
それを解決する為に採用したのが「初段にFET一石のバッファアンプを繋ぐ」でした。
FETの入力インピーダンスは高いので、パッシヴ楽器を直接入力するならマストなのです。
あえて減衰させる
チューナーアウトの出力ジャックに100kΩを追加しました。
繋がれているチューナー「KORG PITCHBLACK PRO」は、とても高性能なのですが、いきなりフルヴォリュームで信号を入力するとピッチの検出にムラが出る感じでして(汗)
100kΩを挟んでチューナーへの入力をあらかじめ減衰させておく事でチューニングの安定を図ろうと言うのが意図でした。
つづく
判っていない割に小難しく、あまり面白い話ではありませんが(汗)
完成直後の様子
これで内容的には一応の完成なのですが、ちょっとミスを含め手直しを加えています。
手直しを加えた後の様子
しまった、画像が180度違ってる(笑)
実際に運用してみて気付いた部分に手直しを加えていますが、この画像だけでは何処が違うか判らないかも知れませんね(苦笑)
大きなミスをしていたのはミュートスイッチでした(汗)
ミュートスイッチを踏んだ際、クロストークが入り過ぎて「変だ」と感じたのが修正のキッカケです。
原因はアースの配線を失念していた事(汗)です。
ミュートした際に信号ラインが浮いてしまっているので、スイッチ内部で信号が回り込んで来る(誘導)現象です、これをミュート時には信号ラインのホットがアースに落ちるようにして、楽器側のヴォリュームをゼロに絞ったのと同じ状態にしてやるのです。
とりあえず、まずは回路の内容を解説して行きたいと思います。
チャージポンプ回路
キット品です(汗)
これは入力された電圧を倍にして出力するチャージポンプ回路です。
チャージポンプ回路の特性として、出力される電圧が倍になる際に消費される電流は出力電流の倍となります。
この回路は9V入力で18V・100mAが出力されますので、消費電流は200mAとなるのです。
単純なアナログの歪みエフェクターなら消費電流はせいぜい10mA、電池駆動可のコンパクトなデジタルディレイでも50mA程度と考えると、かなりの大喰らいですね。
なお本機の運用はエフェクトボード上のみで、電源はパワーサプライからとなるので電池の内蔵は考慮していません。
バッファアンプの駆動電圧を上げると、ダイナミックレンジが広くなって歪みにくくなります。
コレだけ書くと良い事ばかりのようですが、電解コンデンサ等の耐圧がある部品には要注意です。
まあ、大抵エフェクターに使われる電解コンデンサの耐圧は25Vや50Vでしょう。
しかしこれが16Vや10Vの物だとダメです、ハルロックの河原崎先生のトラウマのようになってしまう可能性があるので、耐圧以上の電圧を掛けてはいけません!
今回のバッファアンプに使われている電解コンデンサは耐圧50Vばかりですので18V程度なら問題有りません。
FET一石バッファアンプ
これもキット品です(汗)
FET=Field Effect Transistor、電界効果トランジスタを使ったバッファアンプです。
トランジスタの場合、使われている個数を「石」と言う単位で呼ぶ事が慣例となっています。
つまり、ファズフェイスなら「二石」で、ビッグマフなら「四石」です。
通常のトランジスタは「バイポーラトランジスタ」で、この「フィールドエフェクトトランジスタ」は、ちょっと動作原理が違います。
水道に例えると、バイポーラトランジスタは「蛇口をひねって水量を操作する」に対して、FETは「ホースを指で押さえて水量を操作する」です。
このFETバッファを初段に使っているのには理由があります、その理由とは・・・
配線に隠れて見えない(汗)
メイン回路はデュアルオペアンプを2個使ってクアッド構成にしたバッファアンプです。
これもキット品なのですが、同梱されていたオペアンプはTL072でした。
072は入力段にFETが使われた汎用デュアルオペアンプの代表格です。
ちなみに汎用オペアンプの雄「4558」はトランジスタ入力です、072との互換性はありますが実は回路的にはだいぶ違うのです。
今回、この072をNE5532に変更したと言うのが最大のポイントなのです!
5532はトランジスタ入力ですが、汎用オペアンプとは一線を画したオーディオ用オペアンプです。
小売り単価としては4558や072の倍くらいします、ぶっちゃけ趣味レベルでなら問題無いかも知れません、倍と言ってもせいぜい一個120~130円位ですから。
しかしこれが何万台も作るような物なら、この差は大きいですね。
ですので、大量生産の物にはあまり使われていないオペアンプですが、ミキサーなどには多用されています。
その理由は、5532はドライヴ能力の高いオペアンプだと言う事なのです。
何と出力インピーダンスが600Ω、ミキサー卓のライン入力に直接繋ぐ事が出来るのです。
これだけだと5532が無敵のチートキャラですね(笑)実は5532には致命的な欠点・・・いや、単なる仕様だから致命的な欠点なんて言い掛かりですね(苦笑)
その欠点とは「入力インピーダンスが低い」なのです。
データシートによると5532の入力インピーダンスは300kΩです、パッシヴ楽器を直に繋ぐには低過ぎます、出来れば1MΩは欲しい所です。
それを解決する為に採用したのが「初段にFET一石のバッファアンプを繋ぐ」でした。
FETの入力インピーダンスは高いので、パッシヴ楽器を直接入力するならマストなのです。
あえて減衰させる
チューナーアウトの出力ジャックに100kΩを追加しました。
繋がれているチューナー「KORG PITCHBLACK PRO」は、とても高性能なのですが、いきなりフルヴォリュームで信号を入力するとピッチの検出にムラが出る感じでして(汗)
100kΩを挟んでチューナーへの入力をあらかじめ減衰させておく事でチューニングの安定を図ろうと言うのが意図でした。
つづく
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