音楽日記

私が触れた音楽などを紹介していきます。

熊野の森を観る・学ぶ

2011-11-25 00:53:10 | 環境関係
11月23日、新宮市熊野川町の飛び地「嶋津」というところに行ってきました。現在8世帯13人が住まれているそうで、近々この地区で数十年ぶりの赤ちゃんが誕生するということです。訪問の目的は「嶋津の森」という市の天然記念物にもなっている原生林に触れるとともに、地区の方たちとの交流しようというもの。
台風12号で流されてしまった家もあり、被害の爪あとも垣間見ましたが、皆さん明るく笑顔で接して下さったのが印象的でした。




はじめは台風12号で流れてきてそのままになっているゴミひろいの作業を約1時間。約20人で拾ったので、たっくさん出てきました!中には消火器やスーツケースまで!(写真の倍くらいの量が集まりました)



お昼ごはんは、台風で流されてしまった「かあちゃんの店」のお店の方たちが作って下さったアジの塩焼きと茶粥と漬物、そして主催スタッフさんが用意して下さったピザでした。(2人1組になって、好きな具材を載せて、ドラム缶に穴をあけた超シンプルなかまど(?)を用意してくださっていて、下の方にまきをくべて焼きました)
どれもほんと美味しくて♪、けっこうたくさんの量用意して下さっていたので、どれもおかわりしてしまいました^^;



嶋津地区には、自称・日本一小さな観光協会「嶋津観光協会」http://shimadu.iinaa.net/があります。観光協会長はこのワンコ「銀次郎」(笑)
たれぱんだのように垂れた耳が特徴的でした。




嶋津地区の方から台風12号のときのようすや昔の地区の様子についてお話を伺いました。
台風のときは、1階はほとんどすべての家が完全に水没してしまったそうです(見たこところ6軒ほどの家が横一列に並んでいました)流されてしまった家もありました。本当に凄まじい水の量だったそうです。電気も電話もラジオも情報を得る手段はぜんぶなくなってしまったそうです。でも、普段使っている谷水は台風後も使えたので水には困らず助かった、とおっしゃっていました。


1711年、大洪水があってから今の地形になったと言い伝えられているそうです。「お嫁にきたころは、小麦や野菜やいっぱい栽培して、子どもたちもたくさんいてにぎやかだったけど、今は人も少なくなって寂しくなった」とお年寄りの女性が話しておられました。
別の男性は「学校は歩いて1時間ほどかけて行った。自分で船をこいで対岸へ渡った。台風が来たら休校になった。1週間くらい休みになったことも」とも。



嶋津では最後に、記念にキンモクセイの植樹を行いました。参加者みんなで植えたところに土をかけました。



*  *  *  *  *  



そのあと、熊野川森林組合長さんの案内で、手入れの行き届いた人工林も見せて頂きました。(手入れされた良い状態の森は写真のように、杉やヒノキの間に光が入って草や他の木が生えてくるそうです)
組合長さんのお話は森の恵みや、森の大切さを感じさせてくれ、森と人が共存していけるように私たちにできることを考えるきっかけを与えてくれるものでした。次回は12月10、11日に活動の予定があります。



森の中は明るく、光が地面まで差し込むので、色んな植物が生えていました。



これから必要な林業について熱く語られていた組合長さんでした。


http://www.kumanoforest.org/01/1123/ 
KAFFE 熊野森林学習推進協会 / 11月23日(水・祝)熊野の森を観る・学ぶ