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いきなり脳腫瘍~病名が聴神経腫瘍→右脳腫瘍→右小脳橋角部髄膜腫。手術後に東日本大震災、2度目は右顔面神経麻痺~

脳腫瘍を告知され開頭手術。
7年後に再手術し、重い障害を負う。
それでもフルに働き、母をひとり介護し看取った。

入院してからも心配

2013-03-01 22:01:50 | 脳腫瘍発覚から手術入院
入院してから眠れるのか、眠れずに風邪をひくのでは。
私は普段から神経質なのに、初めての入院で、
しかも大手術前の異常な精神状態だ。
だから、入院初日の晩は眠れなくて、その後も眠りが浅くても、
発熱もせずに手術当日を迎えた朝は、
恐怖というより、ここまでこぎ着けたという、
ほっとした気持ちが大きかった。
執刀医は、最高の先生だし、
病院もきっと最高の設備だろうし、
あとは全身麻酔を掛けられて意識がない間に終わる。
自分の責任はここまでで、あとは人任せ。
手術直前の様子はココ
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2年前に手術を受けた

2013-02-28 22:07:22 | 脳腫瘍発覚から手術入院
逆に言うと、あれから2年経ったんだ。
生まれて初めての手術(入院も)が、
開頭(しかも難しい頭蓋底と聴神経)であることよりも
もっと怖かったのは実は、
手術当日まで体調を維持できるかということだった。
真冬で風邪とインフルエンザが蔓延する時期なのに、
検査通院も多く、会社にも直前まで通い、
うつらずに入院までこぎ着けられるのか?
また、うちに泊まり込みで母を看てくれる手筈の叔母が
風邪をひいたら、どうなるのか?
そんな不安がいつも頭から離れずに、
異常な精神状態になり、別の病気になりそうだった。
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脳腫瘍摘出の数年前から、悪酔いしがちだった

2012-12-22 20:56:44 | 脳腫瘍発覚から手術入院
(おとといの続きです)
若い頃は、どちらかと言えば飲む方だったけど、
脳腫瘍摘出の数年前から、
少しばかり多めに飲んだ程度で
酷く悪酔いしたことが数回あった。
そのときのつらさが刷り込まれているので、
未だに「飲まなきゃ飲まないでいい」なんだろう。
今思うと、腫瘍が脳幹と小脳を圧迫して、
最終的には四六時中フラフラになったんだから、
そりゃ悪酔いし易かったはずだわ。
恐ろしい。
コメント (2)
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手術後5日間、寝たきりにされた謎が解けた

2012-11-02 21:51:28 | 脳腫瘍発覚から手術入院
執刀医のY先生は「明日から歩いていい」と言ったのに、
実際には若い先生方によって5日近く寝たきりにされた。
「髄液が鼻から漏れる髄液漏になると髄膜炎になるので、
完全寝たきりから徐々に頭を上げるように」
と言われたが、2,3日は頭も上げられず、
5日間トイレにも行かれず(膀胱には尿菅)、
首から下は健康なのに、非常につらかった。

寝たきり自体は療養上仕方がなかったのだろうが、
執刀医の教授が言ったのとは逆の処置を、
若い先生方がしたことが、ずっと謎だった。
その謎が、ある脳外科医のブログで解明された。
(つづく)
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病気休暇中に、脳についても勉強した

2012-06-18 21:47:53 | 脳腫瘍発覚から手術入院
スーパーに並ぶ合間を縫って、
近所?の図書館にも足を運んだ。
震災後は節電のため、開館時間が短くなったが、
それまで一度も手にしたことのない、
脳の構造や疾患の本を読みまくる。
インターネットでも調べまくる。
手術前はとても、そんな心境じゃなかったけど、
無事に終わって、やっと調べる気力が出てきた。
このときに、私の脳外科の基礎ができた。
中途半端に知識を得たから、
却って間違えた解釈をしているかもしれないけど、
自分で納得しているだけだから、いいよね。

・・・って、このブログにもあれこれ書いてるし。
「いい加減なことばかり、書きやがって」
と、いまいましく思っている人がいたりして。
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「顔が元に戻っている」とは?

2012-06-05 21:44:58 | 脳腫瘍発覚から手術入院
そもそも、Y先生、私の普段の顔を知っていたっけ?
入院中は、化粧はおろか、顔も何日も洗っていなかったし。
あ、血だらけの顔(というか、頭部)は見られたか。
入院前の外来では、異常な精神状態だったし。
このときは気持ちも落ち着いて、普通に化粧していた。
初めて、普段の顔を見たのでは?
きっと、医者の観察眼で、わかるんだろうね。

なんて考えながら、肝心な話。
「退院後に、右耳が聞こえないことに気が付いた」
と言うと、Y先生、音叉を取り出し、両耳近くで鳴らす。
「わずかに聞こえます・・・」
先生が無言なので、
「難しい手術をして、まだ痛いですから、治るのはゆっくりです」
と、私が代わりに解説する。
画像に映らない症状は、本人しかわからないもの。
対してY先生、「大丈夫でしょう」
お礼を言って退室した。
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その後間もなく、Y先生の外来

2012-06-04 20:58:45 | 脳腫瘍発覚から手術入院
入院中に予約を入れた診察日に、
ひとりで根性出してK大学病院に行く。
手術して日が浅いだけでなく、
震災時に電車が長時間停まって、
大きい余震も頻発しているのに。
もし余震で電車が停まっても、
ひとりで対応できる自信もあったし。

未曾有の震災の直後なのに、病院の中はいつも通り。
医療従事者としてさすがだが、
いつも通りなことに、却って違和感を感じる。
Y先生も、いつもと同じ様子。
(患者に狼狽した顔を見せる訳がないか)

私の手術跡を見ることもなく、
手術後のCTを見せてくれることもなく、
「顔が元に戻っている」と一言。
は?
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帰宅し、初めての仕事

2012-05-29 22:00:15 | 脳腫瘍発覚から手術入院
家では母が、泊まってくれていた叔母と一緒に、涙のお出迎え。
私の顔を見るまで、
「本当は顔面麻痺が起きているのでは、
病院からの電話では隠しているのでは」
と、思っていたらしい。
私は子供がいないのでわからないが、
親はそういう心配をするものかも。
叔父夫婦と叔母と5人で、寿司の出前を取って打ち上げる。
あー疲れた。
叔父叔母が気を遣って、早々に引き上げる。
後には、食べ散らかした寿司桶、空き缶、コップが残る。
(私はもちろん、ビールは飲んでいない)
母は立っていられないし、
洗ったり捨てたり後片付けするのが、術後初めての仕事。
普段なら何でもないことだが、このときの私にはしんどい。
こういう類のしんどさが、今後もあるのだろうと、
ちらと思った。

しばらく自宅療養で、会社は病気休暇。
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12日ぶりのシャバの空気はうまい

2012-05-28 21:26:51 | 脳腫瘍発覚から手術入院
(退院編に戻ります)
電車の乗り換え時の階段上りがまだ辛い。
3日前まで、6日間寝たきりだったんだもの。
12日ぶりの病院の外は、きらきら輝いていて別世界。
隔離されていた12日間だけではなく、
脳腫瘍の告知以来の数ヶ月間は、
恐怖と不安で生きた心地がしていなかったから、
全て終わって、とてつもない開放感。
「シャバの空気はうまい」と、しみじみ思う。
治ったから、こんなことを言えるんだけど。
これからは、常に感謝の気持ちを持って生きていこう…
(と、このときは心の底から思ったのよ。
今や、元の木阿弥だけど)

家が近くなってきて、見慣れた景色が流れてきたが、
こんなに綺麗だったっけ。
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いよいよ退院

2012-05-26 13:44:58 | 脳腫瘍発覚から手術入院
手術8日後、入院12日間で、退院。
外来のない土曜で、執刀医レベルはいない。
看護師も少ない。
回診に来た病棟の先生方に挨拶しただけで、ひっそり退院。
ちょっと寂しい。
叔父夫婦が来てくれて、一緒に帰宅。
二週間分の荷物で、普段ですらひとりでは無理な上に、
まだ足元が覚束ない。
それなのに退院日を勝手に決めて、叔父さん、ごめん。
まず、医療費の支払い。
あんな大手術だったのに、安くて驚く。
高額療養費制度で、70歳未満の一般的な所得者は、
どんなに医療費が掛かっても、
本人の支払いは1ヵ月当たり8万円+α程度で済む。
しかも、入院の場合は「限度額適用認定証」なるものを、
予め病院に提示すれば、最初から
自己負担限度額の支払いで済むのだ。
(注:私は食事代以外は、健康保険適用内だったため、
こういう計算だったけど、治療法によって全く違う。
必要がある方は、自分で調べてね)
月ごとに計算するから、
今回は入院期間が2ヵ月にまたがったので、
2倍位になったが、それにしても安い…
毎月、給料明細を見て、
なんでこんなに保険料が高いんだと思っていたけど、
自分が病気をしてみると、本当にありがたい。

叔父さんは、ペーパードライバーで車なし。
タクシーでなくて電車でいいよ、と言って、電車で帰宅。
K大学病院の玄関前には、
ホテルのようなドアマンがいて車回しをしているのだが、
こんなとこにも自分との経済格差を痛感する。
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