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いきなり脳腫瘍~頭蓋底髄膜腫が発覚、東日本大震災直前に手術。再発し再手術、右失聴と右顔面神経麻痺になる~

脳腫瘍を告知され開頭手術。
7年後に再手術し、重い障害を負う。
それでもフルに働き、母をひとり介護し看取った。

先輩のMさんが見舞いに来た

2012-05-25 22:20:54 | 脳腫瘍発覚から手術入院
担当看護師が、退院手続きの説明をしていった。
いよいよ退院か…
夕方、学生時代の先輩Mさんから携帯メールが来る。
テンパっていて友人知人には知らせなかったが、Mさんは別。
かつて、乳がんで外科手術と、その後ホルモン治療を受けた方なので、
医療面から精神的なことまで全般を相談していた。
「今から、お見舞いに伺って大丈夫?」
「明日退院しますが、K大学病院の病棟を見たかったらどうぞ」
Mさんが来て、私のパジャマ姿を見て、
「薄いっ。ぺらぺらだね」
(注:パジャマの生地ではなく、私の身体の厚み)
普段より5キロ位体重が落ちていたから。

夜になり、一般病室はとても静か。
しかも初めてベッドが窓側(ずっと通路側だった)で、
高層階なので、広く遠くまで景色が見られた。
東京タワーが心に染みる。
静かだが、明日は退院だと思うと、嬉しくて寝付けなかった。
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やっと一般病室へ、でも明日退院

2012-05-24 21:22:50 | 脳腫瘍発覚から手術入院
手術7日後。
ベッドで朝食を食べていると、初めて見る回診者から、
「抜糸します」と声を掛けられる。
ベッドから降りて処置室に行こうとすると、
「そのままで」
食べかけのまま抜糸され、痛くも何ともなく終わり。
あっけない。
CT撮影も問題なく、明日の退院が決定。
廊下を歩いていたら、Y先生に会う。
「土曜に退院でいいんじゃないですか、自宅療養して。
入院しててもいいことないし」
相変わらず、病棟フロアをぐるぐる回り、リハビリに励む。
こんなに熱心にリハビリしている患者は、他にいない。
優良患者なんだか、不良患者なんだか。
再び看護師長が来て、
「南姫さん、病室が空いたから、後でベッドごと移動します」
やっと。嬉しい。
でも明日退院だけど。
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元気になっても、まだ高度治療室

2012-05-23 21:55:46 | 脳腫瘍発覚から手術入院
(やっと入院編に戻ります)
看護師長がまた来て、
「南姫さんのような若い女性が
いつまでも男女同室でよくないんだけど、
女性の部屋に空きがなくて・・・」
と言ってきた。
若いって・・・無理あり過ぎ。
脳外科病棟の患者の中では、私ですら若い方だけど。
でも弱りきった患者さんばかりで、男女同室は問題なし。
だが、普段ならとても眠れないほどにうるさい。
痰を絡ませながら咳き込む人、痛みにうなる人、
排泄の世話が必要な人。
処置のために看護師や医師の出入りは激しいし、
ナースステーションの隣で騒々しい。
この日の夜も・・・消灯の9時を過ぎても
照明が点いていると思ったら、9時半を回った頃に
ストレッチャーと沢山の人が入ってきた。
私の隣に、手術が終わって運ばれてきたのだろう、
家族も含めて話し声。
そのうち、カーテン越しに、どんっと振動がくる。
これはもう・・・たまらず病室から出て、廊下をさ迷う私。
看護師さんが、
「南姫さん、ごめんなさいねー、うるさくて」
それどころではない・・・
それでもその後、病室に戻って眠った。
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一週間ぶりのお風呂

2012-05-20 08:29:41 | 脳腫瘍発覚から手術入院
(入院編に戻ります)
手術6日後。
最後に風呂に入ったのは手術の前日だから一週間前。
看護師さんに言っても、
「今日入れるかどうかは、順番があるから」
と、にべもない。
退屈だから、寝ながら、看護師や患者の動きを見ていた。
自力では生きていけない患者には、手厚い看護、
日にちで治っていく患者には、それなりに対応。
身動きが取れず、口も利けない患者さんには、
付きっ切りで食べさせて、
数人がかりで病室に浴槽持ち込んで入浴させていた。
私の場合は、顔中が粥だらけになりながら自力で食べ尽くすし、
風呂も一日遅れても、療養上は影響ない。
だけど、お風呂に入りたい!
「明日、抜糸をするので、汚い頭だと嫌なんです。
もう歩けるし、ひとりで入れますから」
と訴え、入浴決定。
「南姫さん、浴室の鍵は掛けないでくださいね~、
時々声を掛けますから」
風呂は気持ちいいぞー。
髪が沢山抜けて、垢がぼろぼろ出た。
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ますますリハビリに励む

2012-05-18 21:56:08 | 脳腫瘍発覚から手術入院
看護師さんに怒られた日の夕方、
主治医のY先生が病室に来て、
「この調子だと今週末には退院できるでしょう。
リハビリしといてください」
そう言われて、一層リハビリに励む。
看護師長が来て、
「ここは南姫さんのような元気な人がいる部屋じゃないんだけど、
女性の部屋に空きがないんです」
と言っていった。
後になって思うと、重症患者の部屋なのに、
大声でしゃべっていて、
迷惑掛けていたんだろうな。
一緒にしゃべっていた同室女性患者は、看護師から
「ナースステーションまで聞こえたわよ」と
言われたらしいし。

6日ぶりに起き上がった、この日の夕方、
やはり6日ぶりに、お通じがあった。
当然、すっきりした。
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尿管抜いて、6日ぶりに起き上がる

2012-05-17 21:35:19 | 脳腫瘍発覚から手術入院
手術5日後。
S先生、朝の回診で、
「昼から尿管を外すので起きていい、院内フリーです」
やったーーー!!!
看護師が来て尿管を外すためにトイレへ、
6日ぶりに歩いたら、こけた。
あれ?
手すりにつかまり、やっと。
尿管を抜かれた瞬間はやはり痛かったが、
聞いていたほどの激痛ではなかった。
病室へ戻るときは、4本足の杖。
トイレに行くときは必ずナースコールしてください」
「はい」
しかし、6日ぶりに寝たきり状態から解放されたのが嬉しく、
こんなのはすぐに回復してみせる。
杖をついて、トイレとは逆方向に歩く。
ベッドに戻ると、担当看護師が飛んで来る。
「南姫さん、まさかひとりでトイレに行っていないよね?」
トイレには、行っていません」
「歩いてるの見たって言われたのよね。
南姫さん、必ずナースコールしてください!」
その後は、自分の病室内を歩き回った。
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手術の8日後に退院?

2012-05-16 21:52:54 | 脳腫瘍発覚から手術入院
あと数日で退院って、相当早いのでは?
手術前に、他の患者さんやその家族にリサーチしたところ、
入院が長期になっている人が多い。
食事の度に、食べた量をチェックされるが、
食べられなくて、退院予定を延期された人もいた。
それなら、私は早々に食欲が回復したから、退院も早いはず。

食べるだけでなく、しゃべりまくってもいたし。
病気でもないのに(いや、重病だ)寝たきりっていうのは、
心身ともにしんどく、拷問のようで、
少しでも気を紛らわせるために、
ずっと同室の女性としゃべっていた。
向いのベッドの患者だが、
部屋が広いため距離があり、
お互いに結構大声を出していた。
傍からは、元気に見えたはず。
(この方とは、退院後もお付き合いしている)
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退院日決定

2012-05-15 21:37:19 | 脳腫瘍発覚から手術入院
手術4日後のこの日、朗報が!
S先生が病室に来て、
「金曜に抜糸してCT検査して、翌日の土曜日以降に、
ご家族の都合で退院になります」
嬉し過ぎる。
「土曜に退院します」と即答。
私の話し相手の同室の女性患者が、
「S先生、いつ休んでいるんですか?」と
聞いたのに乗っかって、軽口を叩く。
「私が入院してから毎日いて、泊まりもしていますよね」
S先生の答え「私は、休みはありません」

そう、S先生は脳外科病棟に住み込んでいる状態だ。
こうやって経験を積んで、腕を磨いて、
ゆくゆくはY先生のように・・・なってね。
お世話になったし、陰ながら応援しています。
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お通じがない

2012-05-14 20:54:48 | 脳腫瘍発覚から手術入院
手術4日後。
ベッドが60度に上がる。
これだけ上がると、食事も摂りやすくなった。
相変わらず完食、でもお通じがない。
手術の前日が最後だから、もう5日間も出ていない。
普段はあまり便秘しないのに、動いていないから。
「食べているのに出ませんね~」と看護師にも言われた。
腹が張って苦しいだけでなく、
「便秘すると脳圧が高くなり、手術後の脳には悪い」そうで・・・
飲み薬と座薬の両方やったが、一向に出ない。
男の看護師が担当になったときに、もよおしたら嫌だな~。
結局、寝たきりの間は出なかったし、
担当看護師が男性になることもなかった。
長期入院の女性患者は、
看護師の男女区別なく、排泄の世話をして貰っていたが、
私の場合は、寝たきりは数日間とわかっているので、
気を遣ってもらったように思う。
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教授回診つづき

2012-05-13 13:06:39 | 脳腫瘍発覚から手術入院
Y先生、笑いながら私のところへ。
「食事全部食べたんだって?素晴らしいな~」
「Y先生が素晴らしいんですよ」
綺麗に手術してもらったから、回復も早いはず。
このときのY先生は本当に嬉しそうで、
「ああ、やっぱりY先生が執刀したんだ」と実感した。

Y先生、私の額の赤い圧迫痕に気が付き、
「これは何?」とS先生へ聞くも、
S先生は「さあ~?」と、とぼける?
右目に殴られたような痣もあるし、
生え際に一円ハゲもできたんだけど、
手術の間に一体何があったの?
(手術器具の跡が付いたとしか考えられないけど)

相変わらず、寝てるのが辛い。
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