小川隆夫著『ジャズ・トーク・ジャズ』。
小川氏はジャズ評論家として有名な方で(本職は医師)、多くの著書があります。中でも注目されているのがジャズのオーラルヒストリー(口述歴史)で、これまでに『マイルス・デイヴィスの真実』、『ブルーノートの真実』を上梓してきています。
とにかく多くの一流ジャズアーティストや関係者と知り合いなんですね、この方。どうもアメリカに留学していた時、すぐ近所に住んでいたウイントン・マルサリスと友達になり、そのあたりを足がかりに友人が増えていったようです。留学したのが1981年という時期もよかったようです。1980年代初めはまだ1950年代から活躍してきた大物ジャズアーティストが存命で、かつその頃のジャズシーンを振り返れる程度には時間がたっていたのです。
それにしても、『バートランドの夜』で有名な司会者ピー・ウィー・マーケットにブロードウェイで道を歩いていて偶然出遭うというのは奇跡でしょう(録音後30年経過してる)。そしてインタビューまでしているのです。こんな話が満載の本書はなかなかのオススメ本です!!
小川氏はジャズ評論家として有名な方で(本職は医師)、多くの著書があります。中でも注目されているのがジャズのオーラルヒストリー(口述歴史)で、これまでに『マイルス・デイヴィスの真実』、『ブルーノートの真実』を上梓してきています。
とにかく多くの一流ジャズアーティストや関係者と知り合いなんですね、この方。どうもアメリカに留学していた時、すぐ近所に住んでいたウイントン・マルサリスと友達になり、そのあたりを足がかりに友人が増えていったようです。留学したのが1981年という時期もよかったようです。1980年代初めはまだ1950年代から活躍してきた大物ジャズアーティストが存命で、かつその頃のジャズシーンを振り返れる程度には時間がたっていたのです。
それにしても、『バートランドの夜』で有名な司会者ピー・ウィー・マーケットにブロードウェイで道を歩いていて偶然出遭うというのは奇跡でしょう(録音後30年経過してる)。そしてインタビューまでしているのです。こんな話が満載の本書はなかなかのオススメ本です!!
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小川氏の究極の目標は『モダン・ジャズの真実』の書き下ろしだそうです。しかし範囲が広く一気には書けない。そこで1940年~2000年の時代の様子を当時を知る人々の話しを中心にエッセイ風にまとめたのが本書で、ゆくゆくは続編を書き足し、最後に目標の『モダン・ジャズの真実』に至る、という道筋だそうです。
小川氏の文章は抑制が効いていて、かつジャズに対する愛情はしっかり感じられるというものです。ジャズ評論家にありがちな高圧的で断定的な物言いではないところが、私図書館屋は気に入っています。
「口述歴史」って、まさに同感です。
とても面白いジャズ評論家だと思います。