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寝ても覚めてもPSoC

電子工作とマイコンをやりはじめました。
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PSoCで温度送信機 失敗[LM60 XBee]

2010年01月13日 | PSoC
寒い。寒いぞ!
しかも冬将軍が来ているらしい。厄介なことに雪が降るというのだ。
こりゃ氷点下になるな...

おっ!?
そういえば氷点下の温度もお手軽に測れる温度センサを買ったのを思い出した。
秋月で売っているLM60です。

いつも使っているLM35DZは、0℃までしか測れない。
しかし、こいつならマイナス温度を測れる!いいぞ、フラウボウ、否、LM60!
LM60は424mVのオフセット電圧があり、そこが0℃を示すらしい。
あとは6.25mV/℃でリニアに変化するのでLM35DZのように簡単に扱えそうだ。
ブレッドボードで作成すると、LM35が示す温度と多少違うけど、ICの特性という事でとりあえず了解w

さて、これを外に...と思ったけど、2つの問題点が発生。
1.結露が怖い
2.現在の気温が知りたいけど、外に出て確認するのは寒くて嫌だ

1は、やっぱ素人なので状況を予測できない。ケースってどれぐらいの密閉度があるんだろう。
という訳で、ヘタレな僕は車の中に入れることにした。
2は、これまた衝動買いしたXBeeモジュールを使って通信させる。これで家の中から計測値を取得することができる。通信距離は、まぁ大丈夫だろう。
念のため、最低温度をE2PROMモジュールを使用して記録するようにしておいた。

センサー側は、
・PSoC: CY8C29466
・温度センサ: LM60
・通信: XBee
・電源: 単四エボルタx3 TA48M033F
・備考: 5秒間間隔で計測し、計測時以外はモジュールをストップさせ、PSoCをSLEEP。XBeeも同様にSLEEP。

XBeeが3.3VなのでPSoCも3.3Vにして統一。
そうそう、LM60がLM35DZより優れているのは3.3Vでも動作可能って所もありりますね。(しかし、以前ColdFireでやったときは3.3VでLM35DZをむりやり使ってましたが...)

クライアントは、とりあえずPCを使う事にして、
・ターミナル: TeraTerm
・シリアル: FT232RL USBシリアル変換モジュール
・通信: XBee
・電源: USB
としました。
FT232RLモジュールは3.3Vを出力(PIN17)してくれるので、こいつをXBeeの電源へ。
TXRXはレベルシフトが必要だけど、XBeeからFT232RLへは直結。FT232RLからXBeeへは5.1Kと10Kの抵抗分圧にしました。
実はFT232RLのJP1を切り替えることで、IOの電圧を5Vと3.3Vの切り替えができます。ナイス!ですね。しかし、ここは男は黙って抵抗分圧(勉強のため)。

LM60 XBee
10cm程度の距離で通信確認をして、センサーブレッドボードを車内へ。うーさぶっ!
家に戻り、ターミナルを見ると(車内)温度が送信されてきている。
20℃程度から10℃ぐらいの場所へ一気に移動させたけど、温度の変化は思ったより緩やかですね。
これで、朝方にマイナス温度を記録するだろう。果たして、マイナス何℃なのか!?


が、計測は失敗に終わった。
最後に計測した温度は0.9℃だった。外は大雪。そんなはずは...
むむむ、一生懸命作った温度計が動作しないのは、何故だ!?
『坊やだからさ...』
ガルマが死んだのはそうかもしれないが、どうも解せない。
PSoCもXBeeもエボルタも氷点下でも稼動すると書いてある。
何故だ!

原因は....たぶん電池 (まぁ実際、車の中では氷点下にならないかもしれないけど)。
低温時は思った以上に消耗するらしい(電圧がかなり落ちる?)。
エボルタの説明には
----------------------------------------------------------------
●寒い場所での使用に強い!!
幅広い使用温度に対応。特に低温に強く、-20℃でもご使用いただけます。
(ただし、常温使用に比べると 電池の使用時間は短くなります。)
----------------------------------------------------------------
と書いてあるけど、零度近くから減りが極端に早くなってたりして。


明日は最低気温-4℃で雪のようだし、フル充電の単三エボルタ6本と計測1分間隔にしてやってみよう。車の窓も少し開けておくか。
なんとしても氷点下表示をキシリア様にお届けしたいのだ!

いやしかし、たかが温度計なのに思ったより大事(おおごと)になってるな~。
されど温度計ってことか...反省。

君は、氷点下を見る事ができるか!?


※プロジェクトファイル、回路図等は後日にします。