ヤマトオーディオとインプレッサGT7

やったー‼️遂にシアタールーム完成‼️
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Victor XL-Z711

2024-04-01 14:56:00 | オーディオマニア
 ついに手に入れた、ビクターの手に入りやすいCDプレイア―の最高峰。
 初見の音出し状態確認で思わず感嘆の声が出てしまった。
 出力音量の多さ、高音の清浄感、少ないがしっかりとした硬い充分な低音。
 参りました。

 ディスクトレイの動きが悪いな。
 クランパーはメンテナンスしやすくする為か跳ね上げ式。
 これは助かる。
 出たトレイの下、前面側左を見ると白化したゴムベルトが見えた。

 こりゃ駄目だ。
 クランパー下、左のレーザーピックアップ駆動用のモーターとシャフトを見るとゴムベルトの細長いのが取り付けられている。
 ボンネットボルトが緩かったのはこれか。
 交換してるね。
 この時にはまだトレイの動作は良かったんだな?

 基板上すべてのコネクター接続部と、可変抵抗に接点復活剤を塗布し、レンズをクリーニングした。
 再び試聴するとその凄さに関心する。
 アナログ出力回路を見ると、PCM56Pが2つ見える。
 その隣にオーディオグレードコンデンサーがある。
 RCA出力回路はスチールケースに囲まれている。
 中を見るとコンデンサーが左右それぞれ2つ見えた。
 これな何だ?

 ボンネットは何と3ミリ厚のスチール製であった。
 これの制振効果はバツグンだろう。
 制振と言えばクランパーの上部に鉛テープを貼り付けた。
 
 トレイはプラスティック製だが、ディスク置きが収まると同時に降下して読み取りポジションに固定される方式だ。
 これは後々抵抗が高くなって再生出来なくなるかも知れない。
 CDP―710ではこれが障害となって、スムーズな再生が出来ないでいる。

 動作、音質は申し分ない、
 特に音質に関しては期待以上であった。
 しかし問題は残っている。
 それは臭いだ。
 タバコ臭い。
 煙が内部にまで入り込んだのだろう。
 冷却ファンも無いのに内部に侵入するとは。
 どんな環境に置かれていたのか。
 この臭い除去に関して作業して、ボンネットが傷だらけなので塗装して実用となるな。
 臭い、困った。

 メラミンスポンジとタバコ臭い用クリーニング剤を買って来た。
 筐体の外側をクリーニングして行く。
 ボンネット、底部裏側、前面パネル、後部接続部、左右側面。
 側面の半分下は筋がデザインされているので、クリーニングしずらい。
 ボンネットはクリーニングしたら光沢が戻った。
 底部裏側のプラスティックカバーも綺麗になった。

 ここまでヤニが付いていた。
 どうやったらこんなになるのか。
 インシュレーターはプラスティック製。
 アルミ製にアップグレードしても良いね。
 この裏側カバーの中はどうなっているのかな。
 CDP―555ESDのGシャーシ的な構造になっているのだろうか。
 筐体の内側、基板やトランスが収まっている内部も臭い。
 アルコールでも噴くか。

 アルコールで拭いた。
 綿棒に無水アルコールを吸い込ませて、すべての基板の表面を拭き掃除した。
 黄色いヤニが付いて来た。
 そうやって行とヤニ臭さが軽減して行く事が判った。
 そうなるとヤニ臭さの元凶が判明して来る。
 ヤニ臭さの発生源はメイン基板と表示操作基板とをつなぐフラットケーブルにある様だ。
 フラットケーブルを外しウェスと無水アルコールで拭き上げる。
 ヤニ臭さは減ったがまだまだ放っている。
 この後はヤニ臭さの臭い分子にアクセスするしか方法が無い。
 最終兵器はオゾン発生器だ。

 オゾン発生器でのヤニ臭さ脱臭大成功。
 小さいオゾン発生器だから数時間かけて放置した。
 明日また時間を掛けてオゾン脱臭を行う。

 今日は約5時間オゾンに晒したら、完全にヤニ臭さは除去された。
 大成功だ。
 問題はまだある。
 トレイが出て来ない。
 モーターは動いている。 
 トレイの複雑なディスク下降機構が障害となっている様だ。
 どうするかな、シリコンオイルを塗り込んでも解消しない。
 経年劣化でモーターのトルクが落ちているのか?
 元のゴムベルトに戻してみる?

 どうせまだ実用が出来ないのなら、インシュレーターを交換してしまう。
 直径60ミリの削り出しインシュレーターなんて売ってないので、手持ちの40ミリタオックに交換する。
 プラスティックインシュレーターよりやはり鋼鉄インシュレーターだよね〜。

 トレイの出の動作不良。
 駆動ベルトを2本にして走らせたら、見事に出て来た。
 どうやら細い一本では力が足りなかった様だね。
 これで一つ解決した。
 インシュレーター何とかしたいのだが。
 
 それにしても711はメンテナンスしやすい。
 ディスクトレイが外しやすい、ディスクトレイを外すとトレイ駆動用ゴムベルトが交換出来る。
 レーザーピックアップ駆動用ゴムベルト交換にはドライブユニットを裏返さなければならないが、ドライブユニット固定用ボルトにもアクセスしやすい。
 レーザーピックアップレンズがクリーニングしやすい。
 ディスククランプのプラスティックバネを外すして跳ね上げられる。
 これはメンテナンスする者にとっては最高だ。

 インシュレーター交換は止めた。
 インシュレーターは底部シャーシブロックと一体となっているからである。
 でもやり方に因っては交換も可能かも知れない。

 実用化開始。
 やっとリスニングする時間が出来た。
 やはりこれは凄いよ。
 名機と言わしめる音だよ。
 クリーンでそれでいてシッカリとした音。
 2つのノイズシェイピング技術の賜物だね。
 疲れない音。
 正にこれだ、それでいて寂しくない情報量。
 手に入れて良かった。

 トレイが出ないので、やっと意を決して再び修理をした。
 トレイ開閉用のモーターから駆動ギアまでのベルト。
 重い天板を外して、ベルトを見たらオイルで光っていた。
 シリコンオイルが時間経過と共に伝わったのだろう。 
 早速ベルトを外す。
 この修理の為に買って置いた18ミリ径から21ミリ径のゴムベルトを掛けて行く。
 18ミリは良さそうだが動きが悪い。
 どうやらベルト自体が太過ぎるのだ。
 着いていたゴムベルトのオイルを拭き取って付けて見たがやはり正常に動かない。
 トレイ内部のロック機構解除の為にある程度の力が必要なのだ。
 それには適度な抵抗が必要だ。
 ベルトの太さ、径、材質。
 簡単には行かない。
 
 行き詰まりかな?
 新たなゴムベルトセットを買うか?
 と思ったのだがある物を思い出した。
 そこで以前買って置いたオレンジ色のウレタン線だ。
 これはベルト補修用に買って置いた物。
 リング状にするには熱して溶解接着しなければならない。
 トレイ駆動のモーターとギア間を測ると約37ミリだった。
 リングだから2倍して70ミリで1.5ミリ太さのウレタン線を切り、ハンダゴテで溶解させて接着。
 取り付けて試動。
 トレイ出る動作は速くなった。
 収めるとカチッと音がしてリーディングを始めた。
 動作は完璧だ。
 修理完了。
 手作りベルトは寿命が短いので、交換用ベルトをもう一つ造り実用化へ。


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