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飛ぶ鳥を落とす勢い

2018-08-17 18:50:05 | 坂道シリーズ関連の話
※アイドルネタです。


かつてNirvanaの「Kurt Cobain」はこんな事を言いました。

「I’d rather be hated for who I am, than loved for who I am not」
(偽りの自分を愛されるより、ありのままの自分を憎まれる方がいい)

「Wanting to be someone else is a waste of who you are」
(他の誰かになりたがる事は自分らしさの無駄遣いだ)

「Punk is musical freedom. It’s saying, doing and playing what you want」
(パンクは音楽的自由だ。言いたい事を言って、弾きたいように弾いて、やりたい事をやるって事だ)


きっと多くの洋楽ロックファンは嘲笑するでしょうが、
欅坂46のあるメンバーがKurt Cobainの再来などと評価されて、
一部のロックファンからも支持を得ているように、
欅坂には既存のアイドルにはあまり無かった、
ロック色が強い激しいパフォーマンスやダンスが見られますし、
(しかもキレキレで揃っていてクオリティーが凄く高いです)
大人や社会へのレジスタンス的な歌詞の、
デビュー曲の「サイレントマジョリティー」や、
ロック色を強めに打ちだした「不協和音」なんか見れば顕著なように、
Kurtっぽい若者特有の拗らせ方をしている雰囲気の歌詞が多くあり、
特に「理解されない方が よっぽど楽だと思ったんだ」という歌詞がある、
↓の「エキセントリック」はKurt的な考え方が強く見られます。

ジャジーなピアノを軸に、
ラップ中心に組み立てられていくという、
アイドルの曲としては明らかに「異質」なクラブジャズ風の曲で、
世間体を気にして自分を偽る意味を疑問視したり、
スクールカーストの頂点に居ても、
上手く立ち回らないと一瞬にしてそこから落ちてしまう、
SNS全盛で陰湿さが増した
学校でのクラスメートとの関係性などの、
現代の中高生の闇の部分も描いている、
聞いてて「ドキッ!」とするような、
リアリスティックでダークで尖った歌詞に、
曲のタイトル通りの、
エキセントリックなダンスや振りを軸に組み立てられている、
良くも悪くも見た人に何かしらの「衝撃」を与えるMV。
靴を手に持って振り回しながら、
「I am eccentric」と宣言する所なんか実にパンクですし、
古くて恐縮ですが尾崎豊や初期のDragon Ashばりに、
思春期真っ只中の何者にもなれていない悩み多き中高生に向けられた、
メッセージ性の強い歌詞は特筆もので、
その詞をまだ危うさとあどけなさが残る未熟な少女達が、
気だるげに歌う&ラップするという事から来る、
説得力とリアリティーも実に素晴らしいですし、
今の時代を見事に切り取ってるのもあり、
中高生中心に多くの共感を呼び、
一段と欅坂への注目度が高まりました。


そしてその結果というか代償として、
彼女らはネットを中心に今まで以上に、
顔の見えない不特定多数の知らない「誰か」から、
一方的に様々な誹謗中傷という「悪意」を向けられる事になります。
握手会で刺されそうになるという事件も起こっていただけに、
メンバーのストレスは相当な物であり
あるメンバーは精神を蝕むくらいに追い込まれたようです。
そんな時に制作側からメンバーへと贈られた曲が、
個人的に欅坂で一番好きな曲である「避雷針」です。

いろんな悪意によって生きる事にネガティブになり、
心を閉ざしてしまった人に向けられた曲で、
今は残念ながらフルでMVが公開されて無いですが、
この曲はフルで聞いた&見た方が数倍良く、
途中の「信じることは裏切られること、心を開くことは傷つくこと」
という胸に刺さる歌詞が大人的には非常に痛く感じますし、
最後はポジティブになるのとか、
凄く感動的でドラマティックなんだよねー。
詳しい解説や考察はググって見てください。
「エキセントリック」と並んで悩める思春期向けの人達への歌詞の代表曲であり、
欅坂が中高生(特に女子中高生)にも人気がある理由がよく分かる曲の一つで、
自分も10代の時にこの曲聞いてたら救われた気分になってたと思う。


自分は元々デビュー曲の「サイレントマジョリティー」で興味は持っていたとはいえ、
明らかに若い子向けの拗らせた歌詞だったりと、
良くも悪くも子供っぽい感じが目立ってたのもあり、
本格的に興味を持つまでには至ってなかったのですが、
「エキセントリック」で欅坂の深みに完全に嵌って、
がっつり興味を持って過去作も追ったりして、
期待して今年春に出た「ガラスを割れ!」を聞いたものの、
最初のインパクトは大きかったしMVはインパクトあったとはいえ、
犬の件とかいろいろステレオタイプの歌詞が見受けられるし、
良くも悪くもベタで分かり易い部分も多くあったりで、
シングル収録曲「もう森へ帰ろうか?」や、
けやき坂の「イマニミテイロ」なんかに比べると深みに欠けるというか、
じわじわ来るような感じに欠けているように感じ、
合格点に達してるとはいえ個人的にはやや物足りなさも感じたのですが、
先日発表した「アンビバレント」はそんな不満を軽く吹き飛ばす内容で、
内向的で哲学的でありつつ遊び心もある興味深い歌詞は秀逸ですし、
欅坂らしさを残しつつもロックで挑戦的で爽快感と疾走感のある曲で、
秋元さんがプロデュースしてるグループにありがちな、
キャッチーでポップな要素が上手く混じり合ってますし、
今の欅坂の勢いや魅力を見事に表現出来ていて、
実に良いんだよねー!

アレンジもフック満載で抜群だし、
掛け合い多くてライブで盛り上がるのが間違いない曲で、
文句なしの良曲!MVも素晴らしい!
Linkin parkっぽさがある「Student Dance」は、
インダストリアルオルタナダンスロックって感じでカッコイイし、
EDMアレンジのエモロックソングの「I'm out」に、
けやき坂を象徴する言葉でありモットーの言葉でもあるタイトル通り、
明るく元気で楽しく可愛い感じでハッピーな雰囲気に包まれているような、
ハピコア風味のキラキラEDMソングの「ハッピーオーラ」に、
終盤にスウェディッシュポップ風アレンジもある、
80~90年代のJ-POP色満載の哀愁漂う歌謡ロックソングの「302号室」に、
胸キュンエレポップソングの「音楽室に片想い」に、
深くて切ない歌詞のパワーバラードの今泉佑唯ソロ曲「日が昇るまで」と、
他の曲もそれぞれ素晴らしくて聞き応えもあって凄く良い。

他にも良いor面白いアイドルグループは居ますが、
ここまで実力と魅力を兼ね備えた、
「飛ぶ鳥を落とす勢い」がある
興味深くて面白いアイドルグループは現状では欅坂46が一番かと。
中高生向け感が強いグループですが、
大人が聞いてもいろいろ面白いと思うし、
アイドルだからという「先入観」と「イメージ」だけで、
毛嫌いするのは勿体ないですよー。



PS
個人的にはアイドルで「エキセントリック」くらいの衝撃は、
意味合いは違うけど夢アドの「マワルセカイ」以来かも…

「大人のフリも出来ずに 子供のままじゃいれない~」という、
サビの印象的な歌詞聞いた時の、
不思議な衝撃というか感情は未だに忘れられない…
メジャーデビュー後はメジャーデビュー後で好きですが、
今は思春期じゃなくなりつつありますし迷走中な感じなだけに、
現在の夢アドには複雑な気持ちがありますし、
今聞くと余計にこの曲が胸に響くというか思う所があるのが、
何とも皮肉というか罪深いな…


PSのPS
これだけ「欅坂」を推しといて何ですが、
好き度で言えば「乃木坂」の方が好きだったりしますw
興味深い度では「欅坂」ですけどね。
「けやき坂」もどんどん好きになってきた。
前作の「シンクロニシティ」が一つの到達点的な名曲だったのもあり、
比べてしまうと物足りなさは否めませんが、
名前通り「飛ぶ鳥を落とす勢い」の人気が出てきた、
齋藤`飛鳥`センターの新曲「ジコチューで行こう!」もかなり良かった。
ちなみに乃木坂では「まちゅ推し」です。
二期では蘭世。三期では珠ちゃんが好きです。
まちゅの居ない乃木坂なんて、
白米が入ってないカツ丼みたいなもんだw


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