
この写真は2月2日に撮ったもの。亡くなる4日前。
あの夕日と飛行機雲を一緒に見たときの・・・これが最後の一枚です。
このころから、日に日に顔がむくんでいき、鼻筋あたりもパンパンに腫れていきました。
抗がん剤治療を終えて、すぐに発病したWindyのリンパ腫は、“マッテマシタ”とばかりにみるみる大きくなりWindyの体を蝕んでいきました。
進行を少しでも・・・ほんの少しでも遅らせるためのステロイド剤。
免疫力が低下してるので感染症を防ぐための抗生物質。
食欲が落ちないようにするためのお薬。
そのお薬もすぐに効果がなくなっていたようです。
先月下旬ころには、お薬も上手に飲み込めない、ごはんも食べたいのだけれどスムーズに飲み込むことができず。
モグモグしてる間にしんどくなりポロポロこぼしてしまう。
飲み込めてもどこかで引っ掛かりもどしてしまったり・・・
なぜ?
リンパ腫が胸のあたりを圧迫し始めていたようです。
だから呼吸がいつも荒く、寝ていてもイビキをかいているよう。。。
ごはんをモグモグしてる間に呼吸が止まりそうになってたんだね。
いつの日からか・・・お散歩から帰ったら即刻毛布の上でバタンキュー・・・
そんな毎日が続いて・・・
昨年の病気発覚から毎日食べてた鶏の胸肉とイワシも食べれなくなっていってて・・・
亡くなる2日前。
手からだったら食べてた缶詰も・・・全く口にしなくなり。
「行く?お散歩♪」
と声をかけると、シッポをゆっくりフリフリ♪
でも、笑顔はなく・・・いや、笑顔だったはず。
顔がむくんで笑顔にはなっていなかっただけで、きっと笑顔だったはず。
ヨロヨロしながら不安げな顔をして、私の顔を時折チラチラ見ながらお散歩に行きました。
私はこの日。。。我慢の線が切れ・・・涙はWindyの最期の時!と決めていたのだけれど・・・
とうとう我慢が出来ずに・・・大泣きしてしまったのです。
次の日。
朝のお散歩で初めて座り込んでしまった・・・というより伏せてしまった。
家の前の道で・・・どうやら踏ん張りがきかなくなったようでした。
その日はウンチも出なくて、ごはんも食べず、しんどさがピークを迎えたようでした。
どうしてやったらいいのかわからなくなって、病院に連れて行き先生に相談しました。
先生は一目見てわかったのでしょう。
「Windyに残された時間はもうあまりないようです。スプーン一杯でも食べれるのならなんでも食べさせてあげて。」
先生もしばらくWindyをじっと見つめてくださっていました。
帰り際も車のところまで来て見送ってくださいました。
何が食べれるのか・・・
普通の缶詰は喉を通らない。『介護食』の缶詰を4缶買い、夜、手であげるとパクパク食べるの!!
ペースト状になってるので喉ごしがよかったのね。
久しぶりにガッツクWindyを見ました。これなら明日も食べれるね♪
それが最後のごはんになってしまいました。
2月6日土曜日。
多分オシッコをするためにハウスから出てきたんでしょう。
でも、自分で立ち上がれなくなってその場で私たちが来るのを待っていたのね、きっと。
ワンワンと昔みたいに呼ぶこともできず、来てくれるのをずっと・・・
申し訳なさそうな顔をしてチラッと私たちを見上げるWindy。
父さんと二人で抱っこして毛布の上に寝かせてやりました。
数分後、様子を見にいくと、また毛布からズルズルと動いて、前日から出ていなかったウンチをしてるの。
でも元の位置には戻れなくてね。その場でじっと・・・
きっと、毛布の上にしたら怒られる!とでも思ったんでしょうか。
そんなの、いいのに・・・
その3時間後・・・
父さんが見に行った時、もう意識が薄らいで一生懸命呼吸をして横たわっているWindyがいて。
この時もハウスから最後のチカラを振り絞って出てきていたのです。
きっと呼んでいたのでしょう。
父さんと私が来るまでWindyはがんばっていたのです。
最期は私たちに側にいて欲しかったんだと思います。
私たちもそうです。
Windyのすべてを見届けることができてよかったと・・・
けな気です・・・そして何より親孝行です。
何一つ私たちの手をわずらわすことなく、Windyは旅立って行ってしまいました。
父さんと私の手のぬくもりを感じながら・・・
あと10分、いや5分遅ければ私たちが知らない間に息を引きとっていたでしょうね。
なにか引き寄せるものがあるのですね。。。
あの時フワフワと舞い降りてきた小雪。
Windyを迎えにきた天使だったのね、きっと。。。
だからあんなに静かに安らかに永遠の眠りにつくことができたんだと思います。
一晩、我が家で最後のお別れ会。
次の日の日曜日は晴天で、Windyによく似合う青い空。
Windyの門出にはもってこいのお天気で。
迷うことなく【虹の橋】へたどり着くことができたでしょう
今頃は元気になり、走り回っているにちがいないわ
とびっきりの笑顔でね