漫画屋の離れ

本ブログ「漫画屋日記」の離れブログです。構想中の作品メモに利用。

久々に吠えてしまった・・・

2006-07-06 21:24:05 | 漫画屋としての一人言
ケータイ上で見る漫画の仕事を請け負ってしまった・・・。

この件については、しばらく連絡がなく「もう無くなったのかな・・・?」と思った数日前にメール。すでに話したことを時間が経ってから再度尋ねている・・・、こちらはスケジュール的に早めに取りかからないと引き受けることが難しくなってくるのは伝えてあるのに何も進んでいないのか・・・?こっちはとっくにそのことは確認済みで検討のために時間がかかってるか、不採用だったと思ったのに・・・・。

「俺の言ったことを忘れてんのか?」省略するが他にも少々、不手際というかわかってない面があり(基本的にメールを送ることで仕事をしたことになると思っている節がある。)頭に来たが、とりあえず熱をさます意味で間をおいてから、その後の返信のメールを見るのに1日置いた(即見たら、頭に来てしまいそうだったから。)。

今日、返信メールを開くと、今週中に打ち合わせをしたいという。急だな・・・(1日割り引く必要はあるが)と思いつつ、それに返信をうち、さらにメールが届く。なんの説明もないままに、いきなり本社にて契約をかわす話になっているではないか!

これはメールで話していたら5~10通ちまちまとメールを交わすことになる。そもそも重要な事柄は電話で話すべきだろと思いつつ、それでもクールに、冷静に内容を確認するつもりだった。電話で担当の人間が出るまでは・・・。

私は基本的に穏やかな人間のつもりです。そうそう怒ることはないと思います・・・が、挨拶を交わした途端に私の口から出た言葉は・・・、

「困ります!!」

「いったいどういうことですか!?これだけ間をあけておいて、なんの確認も無しにいきなりやることになっている。決まったら決まったらで連絡を入れるべきでしょう!!そもそも、重要な連絡は電話でするべきです!」

一番最初にメールを受け取ってから、やけに杓子定規なところがあり、会った時も若かったし、新人さんなのかな・・・とは思った(会った時も、いきなり判で押したような会社のプレゼンテーション始めるし・・・。)が、これでは仕事以前の問題だ。

相手は私がなんで怒っているのかも十分に把握できてない節がある。「私は窓口役で漫画の現場のことはよくわからず・・・」と言うが、窓口役をはたしていない。

・・・まあ、でも新人君ならしかたがない(確認していないけど)。わけもわからず部署に回され、指示された事柄をこなすので精一杯なのかもしれない。だからその場しのぎの言訳も成り立つと思っているのだろう(見え見えなんだけど。)。おかげで私の怒りのポイントが蓄積されていき、レッドゾーンを突破してしまったのですが。

そりゃあ、こっちは食うや食わずやのど三流漫画屋さ。代わりなんぞいくらでもいる。しかし仕事には誠心誠意、全力を尽くしてきた人間だ。だが、向こうはどう割り引いても小さな1案件と軽く見ている(というかそれ以前に仕事というものを知らないのかもしれない。)。一つ一つの仕事をしっかりやらなくてはプロ(ビジネスマン)ではないだろう。へこへこ頭下げてまで、仕事もらうつもりはハナからないんじゃ!そもそも5月で仕事が切れてから、しばらく仕事したくなかったしッッ!!

こんなんで壊れる話なら、壊れてしまえばいい。


そんな私事情までは関係ないので言わないが、ひとしきり不満をぶちまけるとようやっと状況が確認できる。折り返し電話を受ける(どちらかというと上司に指示を受けるための時間が欲しかったのではないか。)ことになり、その後スケジュールや作品の造り的にもまったく不可能なものではないことがわかったので、見切りではあるが(ケータイ漫画という未知のメディアに対する興味も手伝って。)請け負うことにしてしまった。メールでクナクナとやりとりするよりもよっぱど速かった。一応、効率性を最大限、活かしているIT企業のはずなんだけどな。

なんにせよ、メールでは細かい部分で情報伝達の不備が生じる。だからこそ、行き違いが生じてこんなことが起きたのだ。メールは便利なツールであり、依存するものではない。

こちらも言葉が過ぎたと謝罪してのち、電話を切った。明日、契約で(こんなところだけ、ちゃんとした企業だ。漫画業界は基本的にコミックス以外の契約なんて交わさない口約束の古い社会なのだけど。)出かける。ナミカヨのコンテは今日明日中に仕上げなくてはならない。

扱うネタはボクシング。実は以前フリーのゲームとして作成したノベルの漫画化だ。マーケットベースに載る、僕の『純粋な』漫画作品はこれが最後かもしれない。


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