おめでとう坂田建史(さかた・たけふみ)!試合そのものは前王者・パーラの計量失格剥奪・試合途中棄権というパーラのふがいなさが目立つ内容だったが、4度目の挑戦にしてついに奪取したその過程を知っているボクシングファンは誰もが、彼の戴冠を祝いこそすれ不満を述べる人はいないであろう。
ライバル・トラッシュ中沼との2戦。才能の点で坂田を上回る中沼が二度の世界戦に敗れ、グローブを吊るした後も坂田新王者は戦い続けた。前回の3度目の挑戦は過去の
日記にも書いたが、素晴らしい内容でボクサーとして「仕上がっている」ことを証明するに足る内容だった。
世界戦で戦える、手数とスピード、テクニックにスタミナとタフネス。唯一のパワー不足も相手が嫌になるほどのしつこいボクシングで補っている。
後輩王者の亀田選手(王者についたのは亀田のほうが先だったが)とともに刺激しあって日本のボクシングを盛り上げてくれ!
坂田新王者は個人的にセレス小林以来、久しぶりに感情移入できる日本のボクサーである。