『誕生日』 作詞 吉田拓郎
何回目かの記念日が 今年も明日またやってくる
もう一つ年を重ねるわけだね
祝ってなんかくれるなよ
20才の頃なら そいつもいいだろう
仲間を集めて飲んで踊って
世の中を変えてやるんだと 力一杯右手をさし上げる
あの頃の写真が一枚出てきたよ
ジ-ンズはパンタロンでミディのコ-ト
あんまり綺麗にゃ見えないが
かっこ悪いなんて思ってやしない
人生は一本の道だった筈
僕はその道にも迷ったらしい
今、どのあたりを歩いているのか
さっぱりわからなくなっている
札つきの悪党じゃなかったし
それなりにやさしく生きて来た
恨む程悪い世の中でもなく
結局は自分の愚かさのせい
何かが起こるたびごとに 少しは落ち込んでいたんだろう
そんな毎日が今になってつながって
テレ臭くて強がっているだけさ
道行く人よあなたの 行く先々に幸あれ
僕は今日を最後に雲隠れ
いつの日からか今日までの
想い出みんな捨て去って
笑って暮らしていたいと思います
難しい顔で悩むのも 楽しい事があると思うから
愛されたいと願うのは 愛したい気持ちが足りぬから
駅の階段をかけ降りる 通勤ラッシュは今日も又
一つの方向へ押し進む 僕は流れに逆らっていた
ひけ目を感じているけれど
違った奴が一人居てもいい
あいつもこいつもどいつも同じなら
人間やってる気がしない
誘惑されてさせられて振り回されているけど
僕は時間を楽しんでいた
くよくよしても何かが 始まってくれるわけじゃない
後悔が無けりゃ don't think twice,it's alright
若いからとか大人だからだとか
理由になるけど今さら面倒で
今の自分をやさしくみつめたい
20才の頃もきっとそうだった
あいつは変わった時代も変わったと
話している奴臆病なんだよ
自分の心を確かにしておこう
20才の頃もきっとそうだった