2012年 日本
リストラ(倒産なので退職金は無し)と離婚のダブルパンチを食らったカメラマンの佐々木(阿部サダヲ)、39歳
とにかく東京を出ようと財産を全てカバンに詰め南に向かう
成田から那覇へ、プロペラ機を乗り継ぎ、さらに船に乗って着いたのは小さな島
レンタカーを道路の行き止まりまで走らせ、その先にある美しい砂浜に行きつく
解放感に素っ裸になった佐々木の前に現れたのは、怪しげな4人組のマンボさん(ピエール瀧)、先生(浅野和之)、ギタさん(斉木しげる)、ヨシオ(大水洋介)
傷心の佐々木をとてもフレンドリーに迎え入れてくれた4人
魚を捕ったり、木の葉っぱや海藻を食べたり、実に美味しそうにビールを飲んだり、奇妙で楽しい浜辺のホームレス生活が始まるのだが、実は彼らは持ち物を狙う窃盗団で、笑いころげた宴会の翌朝目覚めた彼は何もかも失っていたのだった
佐々木は、何故か警察に届けることをせず、そのまま浜に居続けてフレンドリーだった4人との楽しい時間を思い出していました
そんな佐々木の前に現れたのは、会社の人間関係に悩んで一週間の休暇中のオッコチ(永山絢斗)
はじめは、自分が4人組にやられたようにオッコチの持ち物や食料を狙っていた佐々木
この時点でも、警察に行くなりすれば良いものを、自分の立場を説明することなく偉大なサバイバーとして
オッコチに色々と指導します
そこに現れたのが二人の若い女性、アパ(貫地谷しほり)とキミ(佐々木希)
女子の参加により充実する食生活
4人の結束は徐々に固まっていき、佐々木は自分がなぜここにいるのかを白状するのでした
南海作戦第一弾は盗られた荷物を取り返すこと
その後の作戦は成功したのかどうか?
阿部サダヲの顔の無い画は無いし、ナレーションも阿部サダヲ
阿部サダヲに始まり阿部サダヲに終わった2時間
全てを失っても、またそこから立ち上がり楽しく生きることは出来るんじゃないか
そんなメッセージも阿部サダヲだから伝わってくるのだと思いました
すごい良い映画でもないし、感動とかでもないけれど、観終わった後なんだかスッキリして外に出て見上げた空の青さと白い雲が眩しかったです
都会では、ぱいかじ(南から吹いてくる風)もただの生ぬるい風でしかありませんが
出演者は阿部サダヲ、貫地谷しほりの二人しか予備知識がなくて永山絢斗クンが出てきたとき、ちょっと若い雰囲気の瑛太?誰?でした
「なくもんか」の瑛太と阿部サダヲを思い出しながら、弟君も頑張っているな、と思った次第
ホントですね~。
先日こちらでも30度を超える暑さとなりましたが、ぱいかじって、こんなの?と、少し思いました。
でもたしかに、仕事の意欲が削がれるだけで、忌々しくもあるぬるい風。
やはりこれは南の海風、しかも何にもすることがない、そういう状況じゃなくては!ね。
今年は北海道も暑いですが如何お過ごしですか?
南の島で、風に吹かれて本を片手にうたた寝、したいですねぇ。^^