「天皇の料理番」
2015年
TBS 日曜劇場
全12話
【時代劇専門チャンネル】
原作 杉森久英
1888年(明治21年)福井県武生村に生まれ、幼いころからやんちゃな性格だった秋山篤蔵(佐藤健)は、どこで働いても長続きせず問題を起こしてばかりです
東京で学んでいる兄・周太郎(鈴木亮平)に比べ、あまりに単純で短気な篤蔵に頭を悩ませた両親(杉本哲太、美保純)は篤蔵を鯖江の海産物問屋の長女・徳子(黒木華)の婿養子にさせます
それなり仕事に精を出し、徳子との仲も上手くいっていましたが、ある日昆布を配達に行った陸軍駐屯地の厨房で働く軍曹・田辺(伊藤英明)と出会い、カツレツを馳走になります
その味に衝撃を受けた篤蔵は、西洋料理のシェフになるという壮大な夢を抱き、単身東京へ向かいます
何をやっても中途半端だった篤蔵が、家族や先輩、同僚らの助けを借りながら、数々の苦難を乗り越え、天皇の料理番を勤め上げるまでに成長していく姿は見ていてとても気持ちの良いものでした
吉原の遊女役に芦名星さん
本当に素敵な女優さんでしたね
秋山篤蔵は実在の人物で、生涯について調べました
ドラマは脚色されている部分が多く大きな史実はそのままに私生活や交友関係は実際とは随分違うようです
けれど、ドラマはドラマとして大変面白かったです
「とんび」
2013年
TBS 日曜劇場
全10話
【チャンネルNECO】
原作 重松清
生まれてすぐ母が亡くなり父に捨てられ親戚に預けられて育った安男(内野聖陽)
家族を知らず育った安男が選んだ伴侶は同じように両親を事故で亡くし独りで生きて来た美佐子(常盤貴子)
明るく優しい美佐子と長男・旭と『家族』の幸せを噛みしめる日々ですが、ちょっとしたことから口喧嘩になり、家にいたくない安男は会社に出かけます
そこで美佐子を襲った突然の事故
安男と旭、父ひとり子ひとりの生活が始まります
美佐子の思い出を胸に一生懸命旭を育てる安男
そして、2人を支える地元の人々のお節介と愛情
旭は素直で心根の優しい男の子に成長していきます
昭和を生きる日本人を描く日本人のためのドラマ
安男と旭以外の登場人物それぞれにも物語があります
わかっていても泣ける
回を追うごとに涙の量が増える
全く罪な作品です
成長してからの旭を演じるのは佐藤健さん
最初のうちは「天皇の料理番」の福井訛りが出てくるような気がして仕方ありませんでした(笑)
堤真一さんのNHK版のは初回のみ観た記憶が…機会があったら全話観ましょう
現在公開中の阿部寛さんの映画も泣けること必至なのでおうちで一人ハンカチを握りしめながら観ようと思います(#^.^#)
「しもべえ」
2022年
NHK ドラマ10
【NHK総合】
全8話
原作 村田ひろゆき
幼い頃に父を亡くし、母・康子(矢田亜希子)と2人暮らし、夢もやりたいこともなくアルバイトをしながら何となく日々を送っている女子高生・ユリナ(白石聖)
知らぬ間にスマホにダウンロードされていたアプリ『しもべえ』をきっかけに現れた中年男性(安田顕)
1日ごとの回数制限はありますがユリナに呼び出されるとスーパーマンのような活躍をみせユリナを助けます
ユリナを見守り、道から外れそうになると引き戻す父親のような存在です
さらに料理が上手でユリナの父と同じ味がしたため康子が問い詰めますが答えはありませんでした
しもべえとは一体誰なのでしょう
何のためにユリナの元に現れたのでしょう
大体想像は尽きますし、ユリナの大学進学や恋バナ、あれこれはどうといったことのない内容です
それでも観続けたのは安田顕さんを観たかったから
しもべえは一切言葉を発しません
表情や手振り身振りで思いを伝えます
それでもコミュニケーションが取れるのです(都合良すぎの感あり)
全身からあふれ出る優しさ、厳しさ、寂しさ、など、素晴らしい表現力でした
▼原作
https://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/5cae2ff78476b7f37954ca7cba3a3a4a
▼テレビ番組
https://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/147fe24035b40350b60aa7594001142d
秋山徳蔵さんの『料理のコツ』(中公文庫)も面白かったです。
1980年の堺正章さん主演のも記憶にはあるのですが観たような観てないような。今回の佐藤健さんので満足です♪