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川村元気「世界から猫が消えたなら」

2014年04月26日 | か行の作家

 

マガジンハウス
2012年10月 第1刷発行
2013年8月 第17刷発行
221頁

 

 

本屋さんの棚で見つけた1冊
帯の謳い文句に騙されたか?

 

著者は映画プロデューサーとして『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』などを制作
本書が初の著作で2013年本屋大賞第8位

 

 

30歳、独身の郵便配達員男性
微熱と頭痛が続き病院で診察を受けたところ
なんと!
脳腫瘍・ステージ4、余命は長くて半年、ともすれば1週間後すら怪しいと宣告される

翌朝自宅アパートで目を覚ますと、「はじめまして!」と明るい声が聞こえてくる
そこには僕がいた
いや、僕はここにいるので正確には、僕の姿をした他人がいた
自己紹介によれば
彼は、悪魔
それも自分の姿をした悪魔
目の前に現れた陽気な悪魔に面食らいつつ、ゆるく受容れることにした男性

 

悪魔が現れたのには理由があり
男性の寿命を延ばす方法があるのだという
それは
この世界からひとつだけ何かを消す、その代わりに男性の命が1日延びる、という取引をすることだった

 

自分の寿命を延ばすためなら取引はするでしょう
まず消えたのは電話、次は映画、時計、猫、そして…
悪魔の本当の姿とは?
母亡き後、連絡を絶っていた父親との関係修復は可能か?

 

映画化されるのでしょうかねぇ
映画は面白いかもしれませんが、書籍としてはどうなのでしょう?
ちなみに2013年7月、妻夫木聡さん主演でラジオドラマ化されたらしいです

本屋大賞って、何だろう???

 

 

なぁんて文句ばっかり言っていますが
終盤は、翌朝瞼が腫れていたらどうしようかと心配になるくらい泣けて泣けて仕方がありませんでした
文章はいけません
しかし、内容には素朴に素直に感激しました

 

 


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