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黒川伊保子「キレる女 懲りない男-男と女の脳科学」

2024年01月15日 | か行の作家


ちくま新書
2012年12月 第1刷発行
201頁

NHKラジオ第一「ふんわり」金曜パーソナリティの黒川さん
朝の車通勤時間、わずか15分ほどしか聞けませんが
わかるわかる
なるほど
気が楽になった
などなど
とても役立つ話ばかりで毎週楽しみにしています

そこで、著書も読んでみようと思い図書館で借りてきました

些細なひと言にキレる
昔のことを蒸し返す
とりとめなく関係ない話をする
思い込みが激しい
根拠なしに「絶対これがいい」と断言する
まったく女は厄介だ
確かに女性脳は厄介だが、それゆえ潜在能を秘め、扱い方を間違わなければ、強い味方になって奇跡をも起こす(間違えれば敵になる)
本書では、男女脳の違いを具に解きながら、わかりあうための処方箋を示す
職場の人材活用に使え、恋愛指南になり、夫婦の老後の備えともなる究極の男女脳取扱説明書

はじめに-脳のトリセツ
第一章 脳には性差がある
第二章 恐るべき女性脳-女性脳の取扱説明書
第三章 切ない男性脳-男性脳の取扱説明書
第四章 齢を重ねてゆたかになる-年齢脳の取扱説明書
おわりに

面白かったです
世の男女は失敗を重ねながら学習して人間関係を構築していきます
若いうちから本書の内容を頭に叩き込んでおけば人間関係(男女関係)での苦労はかなり軽減されるのではないでしょうか


時折挟まれる具体例が面白いです
例えば

脳という装置・38頁
脳内のニューロンと呼ばれる脳神経細胞が起動しないと、たとえ大きなものが目の前にあっても、見たことのない素材感の物質だとそこは「欠けた空間」になる
さらに、ヒトの脳には、賭けた視野を保管してしまう機能があり、その「欠けた空間」を周囲の風景で塗りつぶしてしまう
見知らぬ素材で出来た宇宙人なんか、遭遇したところで、にわかには見えないかもしれない
目の前を宇宙人が通り過ぎたのに認知しないでいることだって脳科学上は大いにありうる

女性脳トリセツ・114頁
定年退職後、日中家にいる夫の存在を妻が最もストレスに感じるのは、外出しようとするときに「どこへいくんだ?」「いつ帰る?」「俺の夕飯は?」と質問されること
第二位は、食事の二時間も前から「昼飯、何?」「今夜は何だ?」と聞かれること
朝の家事を片付けてほっと一息ついた午前10時、この質問をされると絶望感に襲われるという人が多い

男性脳トリセツ・131頁
男性脳相手に「なんで、わかってくれないの?」とため息をつくのは、はっきり言って無駄である
オーブントースターに「なんで、ご飯がたけないの?」と言っているのと同じだ
男性脳には察する機能がない以上、女性脳が思うようにわかってもらえるはずがないのだから


孔子の論語の一説に、15歳の時、30歳で、40歳で、50歳で、60歳で、70歳で、とありますが、それらは脳科学的に説明できるのだそうです
驚きですね~

他の著書も読んでみましょう


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