光文社
2011年9月 初版1刷発行
2011年11月 4刷発行
258頁
ある出版社の辞書編集部で辞書「大渡海」つくりに奔走する個性的な面々の物語
スポーツや趣味に限らず夢中になれることがある人は幸せです
営業から引き抜かれた馬締(まじめ)は、ちょっと風変わりで周囲から浮いた存在だったのだが、辞書作りに関わることで自分の居場所と自信を持つ
それに対し、辞書作りに夢中になれず、無難に仕事をこなすもはかばかしい評価は得られず、常に他人と自分を比較して焦っている西岡
私は、王道を行くような馬締より、一般人らしい西岡に興味を惹かれました
馬締がきてから暫くして他の部署に異動した西岡も「大渡海」の完成には少なからず尽力します
この本の装丁が「大渡海」の装丁そのものになっていたり、カバーを外すと重要な場面がマンガで描かれていたり
凝ってます
言葉についての三浦さんの思いがあちこちに散りばめられています
日本語は奥の深い、素晴しい言語です
電子辞書しか使ったことのない若者が増えているようですが、是非、紙の、分厚くて重い辞書を手にして欲しいと思いました
そのまんま、ということはないでしょうが、しをんさんならちょっとしたエピソードでもお得意の妄想で肉付けし大きく膨らませそうですネ♪
三浦さんの辞書や日本語、言葉への思い入れが強く伝わってきましたね。
逆でしたか。好みは様々ですもんね。^^
まじめさん、一般的には引かれてしまうタイプですけど、とっても魅力的なキャラでした。しかしマンガのまじめはイケメン過ぎた感あり。
^^;
次はどんな作品を発表されるんでしょう。
楽しみですね~~~。(^◇^)
面白い本でしたね~!
今回は、こにさんとは逆だったみたい。
私は西岡さんより、断然まじめさんタイプ♪
それと、あの帯はあんまり自分は好みじゃなかったんですよ。
今後もしをんさんには、馴染みの無い世界を掘り下げる小説を時々書いて頂きたいです。
活用してましたよね~。
最近は、辞書が近くにあっても電子辞書に手が伸びてしまいます。
^^;
本書を読んでからは、辞書を見ると編纂者の苦労が思い浮かび粗末に扱ってはいけないな、と思うようになりました。
今は・・・、うーん、やはり電子辞書にたよってます。これって寄り道ができなくて(できなくはないけど、あまりそういう気にならない)味気ないですよね。
「大渡海」が本当に発売されたら、買いたいです・・・。