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アンソロジー「家」

2020年11月07日 | アンソロジー
ポプラ社百年文庫43
2010年10月 第1刷発行
190頁

フィリップ
「帰宅」「小さな弟」「いちばん罪深い者」「ふたりの乞食」「強情な娘」「老人の死」
訳・山田稔
つましい庶民の暮らしを一幅の名画のように切り取った小さな話


坪田譲治
「甚七南画風景」
甚七老人が縁側で煙草を吹かしながら、ふと墓参りを思い立ちます
我儘な老人の言動に振り回される妻や使用人ですが、どこ吹く風の甚七老人でした


シュティフター
「みかげ石」
訳・藤村宏
祖父が教えてくれた忘れられない話
それは、昔、ペストが猛威を振るい村人たちが次々と犠牲になったとき、森の中で生き抜いた子どもがいたというものでした


タイトルの「家」
単純に人が集まる場所としての家ではなく、各編に登場する男性たちの心の拠り所としての家を示しているように思いました
味わい深い短編集です


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