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青山美智子「お探し物は図書室まで」

2023年12月06日 | あ行の作家


ポプラ社
2020年11月 第1刷発行
2021年1月 第6刷
300頁

人生に悩む人々がふとしたきっかけで訪れた小さな図書室
生きていれば辛いことも嬉しいことも、色々あって当たり前
でも、いつも人のせいにしてなかった?自分中心に考えてなかった?
彼らの背中を不愛想だけど聞き上手な司書さんが思いもよらないセレクトと可愛い付録で後押しします

・朋香 21歳 婦人服販売員
・諒  35歳 家具メーカー経理部
・夏美 40歳 元雑誌編集者
・浩弥 30歳 ニート
・正雄 65歳 定年退職

知らないうちに人は誰かとつながって生きていることを思い出させてくれる温かな5つの物語
登場人物たちのゆるいリンクに嬉しくなりました
図書室の司書・小野さゆりのキャラ立てがナイス
5人とも、彼女の外見に驚くのですが抑揚がないけれど優しく温かみのある低い声に惹かれます
その外見の表現がそれぞれ違っていて面白いです
例えば
朋香=穴で冬ごもりしている白熊
諒=ゴーストバスターズに出てくるマシュマロマン
夏美=ディズニーアニメのベイマックス
浩弥=らんま1/2の早乙女玄馬のパンダ
正雄=正月に神社に飾られる巨大な鏡餅
人の見方は様々なのですね
個性的な司書さんですけど、あくまで脇役という立ち位置がまた良い

青山さん初読みで、素敵な作品に出会えました♪


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