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おうち映画(海外)・ジャパン・ロボット/オートクチュール/ジョニー

2023年11月27日 | 映画(海外)
「ジャパン・ロボット」
原題 ANDROID KUNJAPAN VERSION5.25
2019年 インド
【ムービープラス】

南インドのケーララ州の田舎町
高齢の父と暮らす息子(サウビン・シャーヒル)が新たに見つけた仕事のため家を離れなければならず、残される父にヘルパーを雇いますが、何かと気難しい父は誰にも心を開かず、次々とクビにしてしまいます
そこで、勤務先の会社から介護用ロボットを試験的にレンタル
初めは嫌がっていた父も、家事だけでなく健康管理、インターネット、SNSなど楽しい時間を共有するうちにすっかりロボットが気に入り「クンニャッパン」と名付け、服まで誂えて一緒に出掛けるようになるのですが…

着ぐるみ感満載のロボットが可笑しくてほのぼの系B級作品かと思いきや、ケーララ社会への皮肉が散りばめられたシュールでシビアな作品でした

     





「オートクチュール」
原題 HAUTE COUTURE
2021年 フランス
【ムービープラス】

フランスのラグジュアリーブランド「ディオール」のアトリエを舞台に、世代も境遇も異なる2人の女性の人生が交差する様子を描いたヒューマンドラマ

ディオールのオートクチュール部門でアトリエ責任者を務めるお針子エステル(ナタリー・バイ)は次のコレクションを最後に引退することを決めていました
準備に追われていたある朝、エステルは地下鉄で若い女性にハンドバッグをひったくられます
その犯人ジャド(リナ・クードリ)の滑らかに動く指にお針子の才能を直感したエステルは彼女を警察に突き出す代わりに見習いとしてアトリエに迎え入れます
反発し合いながらも、時には母娘のように親友のように、自分の持つ技術を授けていくエステルでしたが…

移民2世のジャドが貧困、差別などの問題を乗り越え一人前のお針子になっていく成長物語であると同時にエステル自身が自分の人生をを見つめ直す物語
割に普通、定番の物語でしたが、ふっと気持ちが優しくなる良品と思いました
     





「ジョニー」
原題 JOHNNY
2023年 ポーランド
【Netflix】

実在した神父の実話を元にした映画

裁判所命令によりホスピスで働くことになった元犯罪者のパトリク(ピョートル・トロヤン)
そこで出会った心優しいヤン神父(ダヴィッド・オグロドニック)との友情がやがて、彼の人生を変えていきます

当初はまともに働かないパトリクも、ホスピスのスタッフ、患者、ヤン神父と接するにつれ自分の人生を考えるようになり、険悪な関係だった老女とも次第に打ち解けていきます
そして、彼女の最期の願いを叶えてあげて、看取ることにもなります
自分のとった行動が正しかったのか悩むパトリク
ヤン神父の「最期を迎える人の為に出来ること、それは自分の時間をその人の為に費やす、ただ傍にいる、話を聞いてあげる、それだけだ」に救われます
自己肯定感が低く、その場しのぎで生きてきたパトリクが周囲から信頼され自分の才能を見出していく姿は気持ちのよいものです
しかし、心から信頼するヤン神父が病に冒され余命僅かと聞かされ動揺を隠せず、就職面接をすっぽかしてしまったり…

なかなかうまくいかないもどかしさもありましたが、変にまとまった話になるより良かったと思いました

ラスト、レストランの調理場で料理長として働くパトリクが、急に別の人物に切り替わって驚き
本物のパトリクさん登場だったのです
いや~、なかなかの強面ですが、ヤン神父との出会いが彼をまともな暮らしに導いてくれたのですね
ちなみにパトリクさんは息子にヤンと名付けたそうです
     



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