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おうち映画(海外)を5本

2020年01月23日 | 映画(海外)
「ジャック・サマースビー」
原題 SOMMERSBY
1993年 アメリカ
【シネフィルWOWOW】

1860年代後半、アメリカ南部テネシー州ヴァイン・ビル
農園経営者のジャック・サマースビー(リチャード・ギア)が南北戦争のために村を出てから6年ぶりに帰ってきます
終戦後2年が過ぎ、戦死したと思っていた村人たちや妻ローレル(ジョディ・フォスター)は驚きと困惑を隠せません
かつては冷酷な性格で人々から憎まれていたサマースビーでしたが、帰ってきた彼はまるで別人のように村の将来のためにタバコの栽培を薦め人々と利益を分け合う計画を推進し、妻を深く愛し子供をもうけます
タバコ栽培は成功し村に富をもたらしますが、サマースビーの留守中にローレルと恋仲だったオーリン・ミーチャムは彼が本物ではないことに気づきます
そんなある日、警察官がやってきて戦前にポーカー賭博のトラブルでひとりの男を殺した容疑でサマースビーを逮捕します
裁判が開かれ、妻ローレルの「この人はサマースビー本人ではない」という証言が波紋を呼び彼の正体の真偽に的が絞られます
本人でなければ殺人の罪からは免れますが、ローレルの夫ではなくなります
あくまで自分は本人だと言い募るサマースビーに死刑の判決が下ります
絞首台の夫を見上げるローレルの瞳の美しさから彼女の悲しみが伝わってきます
彼の墓は村を見渡せる高台に作られ『ヴァイン・ビルの住民』と刻まれていました
どこかの誰かではなくヴァイン・ビルのジャック・サマースビーとして死にたかった男
彼は天国からサマースビーとして妻と息子、村人たちを見守り続けることでしょう

人々はサマースビーが本人ではないことに気づきながらも沈黙を通しました
勿論、処刑の後もです
“誰もが信じたいものを信じる”のですね
    




「グローリー」
原題 GLORY
1989年 アメリカ
【シネフィルWOWOW】

南北戦争において実在した北軍の黒人のみで編成された部隊、第54連隊の運命を描いた大作

北軍司令官のロバート(マシュー・ブロデリック)は実家でのパーティの席上で知事から、黒人だけで組織される第54連隊の指揮官を勧められ引き受けることにします
多くの黒人たちが入隊を志願しますが、その大半は南部から逃れてきた奴隷で食事と軍服目当ての者も少なくありませんでした
過酷を極めた訓練に耐え白人部隊をしのぐ成長をみせる第54連隊ですが、北軍内部でさえ人種差別は根強く物資の補給は遅れ気味、さらにリンカーン大統領の命令で黒人兵は戦闘に加わることもできないでいました
そんな中、ロバートはリーダー格のローリング(モーガン・フリーマン)やトリップ(デンゼル・ワシントン)たちとの交流を通して兵士たちと厚い信頼関係を築いていきます
上級曹長に昇進したローリングの働きかけもあり実際の戦闘に加わることができ、目覚ましい戦果をあげた第54連隊は部隊の全滅覚悟で難攻不落の南軍の砦フォート・ワグナーの攻撃を志願します
南北戦争の雌雄を決する壮絶な死闘の中で第54連隊は全滅しますが、彼らの勇敢な戦いはその後北軍に多くの黒人部隊を誕生させるきっかけとなり、その勝利に大きく貢献することになります
ヒューマニズムと反人種差別を描いた真面目な物語でした
トリップがロバートから北軍の旗を受け継いで突進していくシーンに感動しましたが、累々と重なるロバート、ローリング、トリップや黒人兵の死体はやるせなかったです

甘ちゃん系のマシュー・ブロデリック、やや迫力には欠けましたが頑張っていました(笑)
まだ若いモーガン・フリーマンとデンゼル・ワシントンが観られたのは嬉しかったです
    




「リミット・オブ・アサシン」
原題 24HOURS TO LIVE
2017年 アメリカ、中国、南アフリカ
【スターチャンネルBS10】

凄腕の殺し屋トラヴィス(イーサン・ホーク)
組織の裏切りにあい家族を殺され自らの命も奪われてしまいます
組織の蘇生実験で24時間という時間制限の元で命を吹き返しますが、トラヴィスが入手した情報を聞き出すとすぐに処分されそうになります
その場を逃げ延びたトラヴィスは自分が組織に捨て駒にされただけだったことを悟り、組織に復讐を誓います

時間制限のある中での復讐劇という設定は面白いのですが全体に安っぽい出来で、あちこちに無理があるように思いました
イーサン・ホーク、好きなのですが外れ作品が多くて残念です(*_*;
    




「ダークタワー」
原題 THE DARK TOWER
2017年 アメリカ
【シネフィルWOWOW】

原作 スティーヴン・キング「ダークタワー」

ニューヨークで暮らす少年ジェイク(トム・テイラー)は不思議な夢に導かれ、時空を超越する荒廃した異世界に迷い込んでしまいます
その世界では、世界の支柱である「タワー」を巡り、タワーを守る拳銃使いの戦士=ガンスリンガーのローランド(イドリス・エルバ)と世界の崩壊を目論む黒衣の男ウォルター(マシュー・マコノヒー)が壮絶な戦いを繰り広げていました
世界の中心にあるタワーを壊そうとする悪党を阻止しようとするタワーの守護者と“選ばれた”少年の物語
設定は好みなのですが、原作は30年もの歳月をかけて完成させたライフワークともいえる作品とのことで、そもそも1本の映画にまとめるのは無理があったのか、全体に上っ面をなぞって終わった感じが否めませんでした

ミア・ワシコウスカを少年にしたような雰囲気のトム君は可愛かったかな^^
    



「はじまりのボーイミーツガール」
原題 LE COEUR EN BRAILLE
2016年 フランス
【スターチャンネルBS10】

チェリストを夢見る優等生のマリー(アリックス・バイロ)と彼女に恋心を抱くクラスで落ちこぼれの少年ヴィクトール(ジャン=スタン・デュ・パック)が織りなす青春ストーリー
ある日、ヴィクトールはマリーから声を掛けられ喜びますが、それには理由がありました
マリーは徐々に視力が低下していく病気を抱えており、自分の手助けになって欲しいという思いがあったのです
チェロリストになるため音楽学校への進学を目指していますが父親は病気を心配して強引に入院を決めてしまいます
どうしても夢を諦めきれないマリーを助けるためヴィクトールはある作戦を思いつきます
「小さな恋のメロディ」みたいな逃亡劇にハラハラドキドキ
徐々にマリーの視界が暗くなっていく様子を表したエンディングに感動
音楽は人の心を揺り動かします
心洗われる物語でした

マリーの父親も最後は折れてくれたし、ヴィクトールの父親も妻を失った痛手から立ち直れたし、登場人物は概ね良き人ばかりで安心して観ていられました
ロランという少年が少しだけ意地悪をしますがスパイス程度かな
役柄はアレでしたが、エマ・ワトソンの弟?と思うくらい似ていて可愛いらしい少年でした
    



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