読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく暮らしたいですね!

トーン・テレヘン「おじいさんに聞いた話」

2019年06月10日 | 海外の作家

 

 

新潮クレスト・ブックス
訳・長山さき
2017年8月 発行
211頁

 

ロシア革命の翌年、サンクトペテルブルクからオランダに逃れ、悲惨で理不尽で滑稽なロシアをめぐる話を〈ぼく〉に語り続けた祖父
事実か嘘か判然としない語りには、意に反して祖国を出なければならなかった祖父の郷愁、絶望、慟哭が詰まっています
ロシアとはそういう国だったのか…改めて体験者の話を聞かされたようで驚いています

 

語り手である祖父の境遇は、テレヘンの祖父そのものなのですが、話はテレヘンの創造、母から間接的に聞いたものが若干あるほかは、祖父から聞くことができたかもしれない話なのだそうです
テレヘンの祖父への深い愛と鎮魂の思いが伝わってきます

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« おうち映画(海外)を5本 | トップ | アンソロジー「白」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

海外の作家」カテゴリの最新記事