巨大地震
日中首脳会談で握手する菅首相と温家宝首相（２２日、東京・元赤坂の迎賓館）＝代表撮影
菅首相は２２日、東京・元赤坂の迎賓館で中国の温家宝首相と約１時間１５分会談し、東日本大震災からの復興のため、中国からの大規模な観光ミッション（使節団）派遣や輸入規制緩和などを実施するとした「復興支援・観光促進に関する日中協力」をまとめた。
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けた輸入規制緩和の具体策としては、中国が食品輸入禁止措置を取る１２都県から山形、山梨両県を除き、乳製品、野菜、水産物を除く食品は放射性物質の検査証明書を不要とすることを決めた。
会談で両首脳は、北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の訪中についても意見を交換した。
菅首相は、昨年９月の尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を受けて中国側が延期を通告した東シナ海のガス田条約交渉について、「大震災を受けた新たな状況の中で考えたい」と早期再開を求めた。温首相は「２００８年の（共同開発の）合意を実施に移す中国の立場は変わらない」と述べた。その後の日中外相会談で、中国の楊潔チ(ようけつち)外相は「交渉再開のための意思疎通をしっかり図っていきたい」と述べ、交渉再開に向けて調整を進める意向を示した。（「チ」は竹かんむりに「褫」のつくり）
（2011年5月22日22時17分
読売新聞）
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