どうぶつ
撮影に挑むわさお(青森県鰺ヶ沢町で)
「ブサかわいい(不細工だけどかわいい)」と人気の青森県鰺ヶ沢町の秋田犬「わさお」の半生が映画化されることになり、来春の公開に向け、地元で撮影が進んでいる。
代役が一般的な動物映画では珍しく、自ら主役を演じる。秋田犬らしからぬふさふさした長い毛に小さな目。独特の風貌は銀幕でも存在感を発揮しそうだ。
わさおは3歳のオス。子犬の頃、同町内をうろうろしているところを、イカ焼き店を営む菊谷節子(66)さんに拾われた。愛嬌のある顔が旅行者のブログで紹介され、「ブサかわいい」と評判になった。店の前の国道は、その姿をひと目みようと観光客らの車で渋滞するほどだ。
映画のタイトルは「わさお」。何らかの理由で東京都内で飼われることになったわさおが、鰺ヶ沢町に住む元飼い主の元まで旅をし、そこで菊谷さんに拾われ、住民との交流を通して次第に人気者になるというストーリーだ。わさおに付きっきりで撮影に同行する菊谷さんは「一人前に映画の主人公をさせてもらい、感無量でしょう」と笑う。
撮影は9月30日にスタート。鰺ヶ沢町やその周辺ですべてのロケが行われる予定で、菊谷さん役を演じる薬師丸ひろ子さんは今月2日にロケ地入りし、「人間みたいな表情をするすばらしい俳優さん」とわさおを絶賛した。住民や青森県知事もエキストラで参加する。
制作する東映は「題材となる動物が自ら主役を演じるのは日本映画史上初めてでは」としている。来年3月5日に全国一斉公開。
(2010年10月24日19時37分
読売新聞)
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