○○坂上ピアノ教室○○

結婚を機に故郷札幌を離れ、ロンドン生活15ヶ月、現在は東京ライフを満喫中♪

英国紳士靴の街 Northampton

2011-01-17 16:47:37 | ロンドン生活~市外観光~
夫の靴、日本から持ってきたものはもうずいぶん前からクタクタ。
せっかくだから・・・と、電車でノーサンプトンのFactory Shoe Shopsへ。
ファクトリーショップでは、少し傷の入った物やサンプル品が割安で手に入ります

ということで、簡単にお店巡りを綴ってみようと思います。

まだ暗いうちに出発


朝食は電車で


ロンドン・ユーストン駅から1時間ほどでノーサンプトン駅に到着

まだ9時前です

というのも、お店によって開店時間や曜日がマチマチなので、計画的に行きたいところ。
そして、それぞれのお店が少しずつ離れているため、移動は徒歩の他、バスやタクシーも使いました。

そもそも、なぜノーサンプトンという地で靴の生産が盛んだったかというと、
まずは牛市場があったこと、そして革をなめすために必要な成分を含むカシの木が豊富だったからだそうです。

この『靴の聖地』で、はたして運命の靴と出会えるのでしょうか


Crockett & Jones Ltd


レディース靴も少々有り。

Perry Street NN1 4HN
金2pm-5:30pm
土9:00am-12:30pm


R E Tricker Ltd

この日、お店はお休みでしたが、映画『キンキーブーツ』のロケ地ということで記念にパシャリ

56-60 St Michael's Road NN1 3JX
月-金8am-4pm


John Lobb

ここだけは棚に積まれている箱を一つ一つ自分で開けては運命の出会いを探します。
こちらの靴、革が硬く重いそうですが、質感は一目瞭然
ただし、お値段は他のお店の約2~3倍。

Westminster Works,Oliver Street NN2 7JL
月-金9am-5pm
土9am-正午


Church & Co Ltd

どこのお店もファクトリーショップの入り口はオフィス入り口と少し離れた場所にあります。
こちらもレディース靴若干有り。

St james Road,St James NN5 5JB
月-金9:30am-4:30pm
土9:30am-2pm


John Lobbの店員さんからおススメされたノーサンプトン・ミュージアム(入場無料)にも行ってきました


こちらでは、ノーサンプトンの歴史が学べる他、
世界各地のあらゆる年代の靴がテーマ別に展示してあります

 
日本の下駄から象の靴、↓こんな物まで(笑)


靴を製造するための機械も展示してあり、施設も新しく、
とにかく想像以上の靴の量に意外と楽しめちゃいました


さてさて、本題の靴の購入はどうだったかといいますと・・・
合計4足、さっそく帰りの電車で箱を開けて眺めてみました


Crockett & Jones


John Lobb


Church'sではもう1足

二人の往復電車賃を加味しても、ロンドンの店舗で定価で購入するよりは
ずっとずっとお得だったと思います。

そして、私が靴の街ノーサンプトンで買ったものは・・・

長靴型の貯金箱でした

英国王のスピーチ

2011-01-17 10:10:38 | ロンドン生活~映画~
映画『英国王のスピーチ(The King's Speech)』主演のコリン・ファース。
ゴールデングローブ主演男優賞受賞おめでとう!!!

先日、映画館に見に行ってきたばかりのこの映画。
普段はガラガラの映画館が、なんと奇跡の満席状態
やはりイギリス人も、自国のKingのお話は気になるものなのですね~

吃音に悩むジョージ6世(コリン・ファース)と吃音症治療師(ジェフリー・ラッシュ)とのやりとりは、
劇場内が30秒に一度は笑いに包まれるほど

英国の映画らしく、霧や雨のロンドン風景あり、
シェイクスピア(リチャード3世・ハムレット)ネタあり。

脇を固める俳優陣もすばらしく、英国ドラマ『高慢と偏見』でコリン・ファースと共演していた役者さん達も出演。
このドラマ、日本での放送時は高校生でした。
定期テスト前日にも関わらずテレビにかじりついて見てしまった記憶が・・・

そして、悩める夫を支える良き妻を演じたヘレナ・ボナム・カーターや、ベテラン俳優のジェフリー・ラッシュ、
顔のシワ一本動かすだけで全てを表現してしまう演技は圧巻でした。


・・・実は、最後に泣きました。(私だけかもしれない)
私自身あがり症で、人前で話すことやピアノを弾くことは緊張の連続。
手や足が震え、頭が真っ白になったことも

そのためジョージ6世に感情移入しやすかったのか、
それともベートーヴェンの音楽に泣かされたのか(笑)
(スピーチシーンは、文字通り、手に汗握って見守りました

現在の女王、エリザベス2世の父親でもある彼・・・かなり端正なお顔立ち。


いつの日か、今年4月に結婚するウィリアム王子とケイト・ミドルトンさんも映画になるかもしれませんね

サンダーバード切手

2011-01-13 15:14:18 | ロンドン生活
サンダーバード「動く」切手 英郵便会社が発売(日本経済新聞WEB版より)

親戚のおじさんからの要望で、このサンダーバード切手をさっそく郵便局で購入→日本へ
日本で大々的に報道されていたことにも驚きですが、
そもそもサンダーバードがイギリスの番組だったとは全然知りませんでした

私が購入したのは、「Presentation Pack」というもので、

制作者ジェリー・アンダーソンのテレビシリーズ6枚組みと


裏にはサンダーバード1~4号のシート
これが「英切手史上初めて、視角によって絵が動いて見える技術を採用」したもので、
確かに、見る位置を変えると絵と数字が交互に見えます

何だか、子供の頃の絵本を思い出しました

この「Presentation Pack」、裏表二種類の切手を別々に買うよりも若干割高でしたが、
せっかくなので

あとは無事に日本へ届くことを願うのみです。。。

年末年始 鑑賞備忘録3

2011-01-11 15:47:59 | ロンドン生活~音楽~
2011年1月2日
『Tannhauser』 Royal Opera House
(※文字化けのため正しいドイツ語表記ができずごめんなさい)

先月、ある日の晩、夫ががっかり顔で帰宅。
「(チケットを買った)タンホイザー、新聞の批評で散々だった・・・・」

夫婦共々とても楽しみにしていたワーグナーのオペラ。

というのも、昨年の夏休み旅行でドイツのバイロイト祝祭劇場へ行ってきたばかり。


この劇場は、いわゆるワーグナーのワーグナーによるワーグナーのオペラのための劇場。
毎年夏に行われる「バイロイト音楽祭」のメイン会場で、
音楽祭以外の時期は公演が無い代わりに、劇場のツアー見学が行われています。


ホール内部


オーケストラ・ピット(中央の黒服の男性がガイドさん)

ツアーは1時間程で、もちろんドイツ語。
ツアーで説明する内容を英語に訳したファイルを渡され、それを読みながらの見学でした。

ホール客席→オーケストラ・ピット→舞台上へと移動し、
ホールが建設された経緯、ワーグナー自身のこだわりが反映された構造や反響などホールの特徴、
歴代の公演やそれらを指揮した偉大な指揮者達についてなどの説明がありました。

夫は過去に所属していた合唱団でワーグナーを歌ったことがあるので、
目の輝きとその意気揚々とした姿にこちらが驚くほど。

ちなみに、ここで行われる「バイロイト音楽祭」のチケットは、
あまりの人気のため、最低でも8年間申し込み続けないと買えないのだとか

バイロイトの街は、ストリート名もワーグナーの作品にちなんだものが多く、
ワーグナー博物館(お墓参りできます)、隣には義理の父にあたるリストの博物館があったりと、
どこまでもワーグナーに溢れた街でした。


さて、話はタンホイザーに戻りますが、私自身は今までこのオペラに接する機会が無かったので、
夫が合唱団の公演で歌った時のCDを聴いてから行きました。
(タンホイザーあらすじなどはこちらから→wiki

どうやら今回のタンホイザー、演出も物議をかもしているようですが、
私自身、このオペラに対するイメージや先入観があまりなかったためか、
合唱含め歌手陣全員が素晴らしい歌を聴かせてくれたためか、いい意味で裏切られた作品でした。

確かに、中世ドイツが舞台ですが、衣装や舞台セットは現代のもので、
しかも、荒廃した地域を表現したものは現代の紛争問題をからめているのかなと思わせるものも。
(詳しいことまではよくわかりませんが・・・)

ただ、その他に関してはよく考えられていて、
終演後、「歌も良かったし、演出も面白かったね。」と感想を言いながら、二人とも席を立ちました。

批評家がどう評価したとしても、お客さんの満足度は拍手に表れていて、
幕ごとに指揮者への賛辞の拍手(&歓声!)が大きくなっていきました。

オマケ

15時から始まったこのオペラ、まだ一幕残してこの時間・・・


休憩時間を過ごすバー豪華~

年末年始 鑑賞備忘録2

2011-01-06 23:09:46 | ロンドン生活~音楽~
大晦日、大満足の『Les Miserables』

先日放送のドキュメンタリー番組(BBCの番組紹介ページ)によると、
25年前の公開当初、批評家達からはそれはそれは厳しい意見が相次いだそうです。

「アンドリュー・ロイド・ウェバーの寄せ集め」
「ごみ山の上のビクトル・ユーゴー」などなど(私の訳が間違っていたらごめんなさい

当時を思い出して語る製作者や初演メンバーの悲痛な表情といったら・・・
それが、今や四半世紀も続くロングラン公演♪

番組の中では、英語から翻訳され日本の帝国劇場やノルウェーで公開された時の様子も紹介されていました。

と、初心者の私がミュージカルについて語るのはとてもとてもお恥ずかしい限りですが、
元日にもう一本!!ロンドンでレミゼに続くロングランミュージカルといえば・・・

『The Phantom of the Opera』(Her Majesty’s Theatre)

後半の「Masquerade」は新年を祝う歌なので、この日にピッタリ

『オペラ座の怪人』はロンドンで二度目の鑑賞ですが、
やはりこれも日本では見たことがありませんでした

今回、主要人物のクリスティーヌもラウルも正規の役者さんではありませんでしたが、全く問題無しの実力
ラウル役の男性(←イケメン)、普段は警官の役を演じているとのこと。
役者の層の厚さを感じさせます。

そして肝心のファントム・・・
「ファントムの歌、ちょっと少ないのでは?」と思わせるほどの美声を聴かせてくれました


ところで、『オペラ座の怪人』といえば、あの豪華なシャンデリアですが、
休憩中や終演後のシャンデリアの写真撮影は厳禁らしく、見張りのスタッフがいました

日本では、ホール内での写真撮影はどこでも厳しいものですが、
ロンドンでは比較的ゆるい所が多いので(もちろん演奏中は控えます)少し驚きました。


その有名なシャンデリアが落下するシーンですが、
2004年の映画版『オペラ座の怪人』とミュージカルとでは、違う場面で起こるのですね!

実はもう一つ、映画版のDVDを見ていて気がついたことがあります。
あるシーンでクリスティーヌの亡くなった父親の写真が出てくるのですが、
その人物に見覚えがありました。

現在公開中、オペラ座の怪人の10年後を描いた『Love Never Dies』のファントム役でもあり、
『レ・ミゼラブル25周年記念コンサート』のアンジョルラス役でもあったRamin Karimlooさん・・・
ではないかと思います。

彼は、過去にラウル役やファントム役も演じていた役者さんだそうで、
ミュージカル界からの一種のカメオ出演だったのかもしれませんね


と、やっぱりまだミュージカルについて語るのは気恥ずかしい新参者ですが、
色々と書いてしまいました
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。


オマケ写真

ネルソン提督見下ろすトラファルガー広場で皆が待っているものは??


Happy New Yearの花火でした


~追記~
記事投稿後に思い出したことがあったので書きます

映画版『オペラ座の怪人』ですが、ミュージカルにはない音楽が足されていて、
そのメロディが先ほど書いた『Love Never Dies』にも使われているのではないかと思います。

次回は、オペラ『タンホイザー』鑑賞記!
年末年始 鑑賞備忘録3につづく・・・・