○○坂上ピアノ教室○○

結婚を機に故郷札幌を離れ、ロンドン生活15ヶ月、現在は東京ライフを満喫中♪

ゴーギャン展

2011-01-19 01:08:35 | ロンドン生活
Gauguin ~Maker of Myth~』最終日、
ようやく重い腰を上げてテート・モダンに行ってきました。

過去50年で最大規模のゴーギャン大回顧展とのこと、
かなりの混雑のため、時間指定の前売り券必須と聞いていたので、
数日前にインターネットでチケット予約をしました

日曜の遅い時間でしたが、それでも展覧会はなかなかの混みよう。
(皆、最終日に焦って来たのかも)

展示は年代順ではなく、テーマごとに全部で11の部屋に分かれていました。
最初の部屋は自画像。
恰好つけすぎの表情に、ゴーギャンはナルシストと確信。

作品は絵画の他に版画、彫刻や陶芸と多岐にわたり、器用な人だったようです。
絵のタッチも、時代によって、影響を受けた人物によって様々。
とても同一人物の絵とは思えません。
多才であっても、生涯、オリジナリティを模索し続けていたのでしょうか。

これほどのゴーギャンの作品を世界各地からどうやって集めることができたのかと感心するほど。
まさに「最大規模」という言葉に納得です。

そして、ゴーギャンといえば、タヒチ。

友人だったゴッホの死の翌年(ゴッホへあてた手紙も展示)、彼は憧れのタヒチへ行きます。

もともとの職業は株の仲買人、画家としては成功せず奥さんには逃げられ、
パナマでマラリヤにかかり、財産は彼女に持ち逃げされるは、自殺未遂はするはで、
ノーマルな人生は送れない、なんといいますか、ザ・芸術家ゴーギャン。

ただ、寝ている子供の姿を描いた絵は、ゴーギャンのタヒチのイメージからは程遠く静かで穏やかで、
自分もひっそりと子供を見守っているような、吸い込まれるような、そんな印象を受けました

今回の展覧会では、ミステリアスなタヒチの絵ももちろん魅力的でしたが、
「ゴーギャン=タヒチ」以外の作品も多数見られる珍しい体験もできました。

こちらは記念に買ったポストカード

結局はタヒチのものですが、中でも気に入った3枚


帰り道のミレニアム・ブリッジとセント・ポール

映画を見て、ノーサンプトンに行って、ゴーギャンを見て、満足満足な週末でした