日本橋川・鎧橋前から撮影した兜町日興ビルと東京証券取引所です。普段はビジネスマンの人たちで賑わっている兜町界隈ですが、この日は祝日だったので人通りもなく閑散としていました。
東京証券取引所の本館(手前側)と市場館(奥の高層棟)の全景を撮影しました。本館は1988年4月に、高層棟の市場館は1984年10月に竣工し、地上15階地下3階建ての構造になっています。
2007年8月に持ち株会社である株式会社「東京証券取引所グループ」を設立します。その後の2011年11月には大阪証券取引所との合併の話が持ち上がり、世界第3位の規模の証券市場が誕生することになりました。
統合の方法としては、東京証券取引所グループが、大阪証券取引所に対し、上限(66.6%)を設けた株式公開買付けを行い、大証の上場を維持したまま子会社化します。そして、大阪証券取引所が市場部門を担う完全子会社(大証M)を設立したのち、大阪証券取引所が会社分割を行い、市場部門を大証Mに承継させ、持株会社化します。
本館の正面玄関上部には東京証券取引所のトレードマークと「TOKYO STOCK EXCHANGE」の看板が掲げられていました。大阪の北浜にある大阪証券取引所本館と比較すると、シンプルなデザインの建物ですね。
東京証券取引所の正門玄関前と、敷地北側に建設中のタワーマンションの建設現場を撮影しました。地下鉄の駅からは少し離れた位置にありますが、東京都心の一等地の分譲マンションなのですね。
2013年1月1日には子会社となった大阪証券取引所が、親会社となった東京証券取引所グループを吸収合併(逆さ合併)し、株式会社日本取引所グループに商号変更しました。東証が消滅し、大証が存続会社となっているので「大阪証券取引所東京支社」となりました。
2013年7月16日には現物市場を東西統合し、東証に一本化しました。これに伴い、上場企業数はジャスダックを含め大証単独で上場されていた1100社を加えた3423社になり、世界の現物市場においての上場法人数で第3位規模に当たる、屈指の巨大マーケットが誕生しました。
一度もと来た道を引き返し、永代通り・茅場町駅前に戻ることにします。
しばらく歩くと永代通りの茅場町交差点が見えてきました。祝日なので証券街は閑散としていますが、永代通りは交通量がそれなりに多かったです。
東京地下鉄東西線と日比谷線が交差しているターミナル駅である茅場町駅。東西線が首都圏の私鉄の中でもワーストクラスになるほどの混雑路線に成長し、乗り換え駅である茅場町駅では現在、地下ホームの延伸工事や、階段やエスカレーターなどの新設工事が実施されることが決定しています。
永代通りを散策して日本橋方面へ散策を続けていきます。日本銀行本店のある日本橋地区にほど近いことから、銀行や証券会社などの金融機関が多く集まっています。
しばらく歩くと前方に首都高速都心環状線の高架橋が見えてきて、永代通りは緩やかな上り坂となります。この高架橋の下を通り抜けた先には、日本橋界隈の街並みが広がっています。
都心環状線の高架橋が通っている場所には「楓川」と呼ばれる運河があったのですが、戦後の高度経済成長期に埋め立てられました。その時まで架けられていた「千代田橋」と言う名前の橋が現在も残されています。
日本橋川の兜町付近(現在の江戸橋ジャンクション付近)から南へ分流し京橋川・桜川合流点まで伸びていた楓川は東京オリンピック前の1960年から埋め立てが開始され、跡地には都心環状線が建設されました。