緑には、東京しかない

千葉県の東京寄りに住んでいる私「緑」が大好きな東京の散策写真のブログを作ります!!!

10月の日本橋:東西線茅場町駅周辺と東京証券取引所 PART2

2013年10月21日 11時14分32秒 | 中央区全域・銀座


日本橋川・鎧橋前から撮影した兜町日興ビルと東京証券取引所です。普段はビジネスマンの人たちで賑わっている兜町界隈ですが、この日は祝日だったので人通りもなく閑散としていました。




東京証券取引所の本館(手前側)と市場館(奥の高層棟)の全景を撮影しました。本館は1988年4月に、高層棟の市場館は1984年10月に竣工し、地上15階地下3階建ての構造になっています。




2007年8月に持ち株会社である株式会社「東京証券取引所グループ」を設立します。その後の2011年11月には大阪証券取引所との合併の話が持ち上がり、世界第3位の規模の証券市場が誕生することになりました。




統合の方法としては、東京証券取引所グループが、大阪証券取引所に対し、上限(66.6%)を設けた株式公開買付けを行い、大証の上場を維持したまま子会社化します。そして、大阪証券取引所が市場部門を担う完全子会社(大証M)を設立したのち、大阪証券取引所が会社分割を行い、市場部門を大証Mに承継させ、持株会社化します。




本館の正面玄関上部には東京証券取引所のトレードマークと「TOKYO STOCK EXCHANGE」の看板が掲げられていました。大阪の北浜にある大阪証券取引所本館と比較すると、シンプルなデザインの建物ですね。




東京証券取引所の正門玄関前と、敷地北側に建設中のタワーマンションの建設現場を撮影しました。地下鉄の駅からは少し離れた位置にありますが、東京都心の一等地の分譲マンションなのですね。




2013年1月1日には子会社となった大阪証券取引所が、親会社となった東京証券取引所グループを吸収合併(逆さ合併)し、株式会社日本取引所グループに商号変更しました。東証が消滅し、大証が存続会社となっているので「大阪証券取引所東京支社」となりました。




2013年7月16日には現物市場を東西統合し、東証に一本化しました。これに伴い、上場企業数はジャスダックを含め大証単独で上場されていた1100社を加えた3423社になり、世界の現物市場においての上場法人数で第3位規模に当たる、屈指の巨大マーケットが誕生しました。




一度もと来た道を引き返し、永代通り・茅場町駅前に戻ることにします。




しばらく歩くと永代通りの茅場町交差点が見えてきました。祝日なので証券街は閑散としていますが、永代通りは交通量がそれなりに多かったです。




東京地下鉄東西線と日比谷線が交差しているターミナル駅である茅場町駅。東西線が首都圏の私鉄の中でもワーストクラスになるほどの混雑路線に成長し、乗り換え駅である茅場町駅では現在、地下ホームの延伸工事や、階段やエスカレーターなどの新設工事が実施されることが決定しています。




永代通りを散策して日本橋方面へ散策を続けていきます。日本銀行本店のある日本橋地区にほど近いことから、銀行や証券会社などの金融機関が多く集まっています。




しばらく歩くと前方に首都高速都心環状線の高架橋が見えてきて、永代通りは緩やかな上り坂となります。この高架橋の下を通り抜けた先には、日本橋界隈の街並みが広がっています。




都心環状線の高架橋が通っている場所には「楓川」と呼ばれる運河があったのですが、戦後の高度経済成長期に埋め立てられました。その時まで架けられていた「千代田橋」と言う名前の橋が現在も残されています。




日本橋川の兜町付近(現在の江戸橋ジャンクション付近)から南へ分流し京橋川・桜川合流点まで伸びていた楓川は東京オリンピック前の1960年から埋め立てが開始され、跡地には都心環状線が建設されました。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10月の日本橋:東西線茅場町駅周辺と東京証券取引所 PART1

2013年10月20日 11時29分36秒 | 中央区全域・銀座


10月中旬の平日、東京地下鉄東西線の茅場町駅にやってきました。茅場町駅前から永代通りを散策して日本橋へ向かいますが、その前に少し寄り道して江戸橋・東京証券取引所へ向かいます。




東西線茅場町駅前の真上に位置するのが「永代通り・茅場町交差点」です。午前中の早い時間帯の散策だったのですが、この日は連休日だったので、永代通り周辺は人通りはなく閑散としていました。




交差点前にある「SMBCフレンド証券本店」、三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)傘下の日本の準大手証券会社です。茅場町界隈には、東京証券取引所や日本銀行にほど近い場所にあることから、金融機関が密集しています。




交差点から北側方向(鎧橋方向)へ向かって伸びている「平成通り」を散策していきます。この通り沿道界隈も銀行や証券会社のオフィスや店舗が整然と建ち並んでいます。




手前側の白い建物「ヒューリック兜町ビル」は以前は「みずほコーポレート銀行兜町証券営業部」が入居しているビルだったのですが、2013年7月からみずほコーポレート銀行がみずほ銀行に一元化されたことによって、「みずほ銀行東京法人営業部」へと変更されました。




前方に小さく見える東京証券取引所の手前側のカーテンウォールの壁面が特徴的な建物は1998年に竣工した「兜町日興ビル」です。SMBC日興証券の本社機能が置かれています。




前方に日本橋川に架橋されている「鎧橋」が見えてきました。普段はビジネスマンの人たちで賑わっている兜町界隈も閑散としていました。鎧橋の手前に立っている建物が「東京証券取引所」です。




東京証券取引所の本部であると同時に、2013年の大阪証券取引所との合併に伴って誕生した「日本取引所グループ」本社、そして、「大阪証券取引所東京支社」の機能も持ち合わせています。




東京証券取引所ビルの北側では「パークリュクス日本橋」と言う名前のタワーマンションが建設中です。東京都心部のど真ん中建つタワーマンションということで、どれくらいの値段なのでしょうか?




証券取引所前交差点に立つと、東京証券取引所の建物を真正面から眺めることが出来ます。歴史ある東京証券取引所ですが、現在は2013年1月に発足した持ち株会社「日本取引所グループ」の子会社という位置づけになっています。




東京証券取引所グループが大阪証券取引所に対する株式公開買付けを行い、全株式の67%を取得して親会社となった東京証券取引所グループを、子会社となった大阪証券取引所が吸収合併(逆さ合併)する形で発足しました。発足後は東証グループ及び大証のシステムの統合を2013年度(2014年3月)までに完了させるとしています。




東京証券取引所の北側には、神田川・飯田橋から分流している「日本橋川」が流れていて、その上には首都高速都心環状線の高架橋が架橋されています。そして日本橋川には「鎧橋」と言う名前の橋が架けられています。




東京証券取引所と、建設中の新しいタワーマンションの間を伸びている道路を真正面から撮影しました。普段は多くのビジネスマンの人たちで賑わっている証券取引所前も、祝日だと閑散としていました。




この道路は日本橋川・首都高速都心環状線に沿って伸びていて、歩き続けると江戸橋交差点前に出ることが出来ます。




この鎧橋が最初に架けられたのは明治5年(1872年)であり、 当時この近くにあった 三井家などの豪商が木橋を架けたのが始まりだと言われています。現在の鎧橋は昭和32年(1957年)に老朽化対策として架け替えられたものです。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

開業後のグランルーフ:ぺデストリアンデッキから眺める東京駅八重洲口 PART2

2013年10月19日 11時10分26秒 | 東京駅周辺


歩行者用デッキ・グランルーフのペデストリアンデッキの散策を続けていきます。デッキのすぐ西側には東海道新幹線ホームが設置されていて、駅構内放送の声がデッキ一帯に響き渡っていました。




今回のグランルーフの開業では施設内に15テンポの商業施設が開業していて、ペデストリアンデッキには「ICTテラス」と命名されている3店舗が配置されています。




テラスから見下ろして撮影した駅前広場と外堀通りですが、駅前広場内は工事用フェンスで大きく仕切られていて、バスターミナルやタクシープールの整備作業が続けられています。




東京駅八重洲口前のオフィスビル群を撮影してみました。古いビルを取り壊して高層ビルへと建て替える再開発工事が進んでいる東京駅周辺ですが、八重洲口周辺ではまだ始まってはいませんが、ようやく計画がまとまりつつあるそうです。




ICTテラスの店舗群は「ドコモショップ東京駅グランルーフ店」、最新商品のショールームである「ドコモM2Mスクエア」「モバイルアクセサリー プレミアムカフェ」の3ショップからなります。




東海道新幹線ホーム側の壁面には緑化が施されており、よく観てみると足元部分には花壇も整備されていました。




壁面緑化以外にも、グランルーフ前の駅前広場内に多くの木々を植えるなどの緑化が施されています。また大屋根に降った雨水や中水を広場植栽の灌水に利用する仕組みとなっています。




グランルーフの開業時と同じ2013年9月20日に開店した「ドコモショップ東京駅グランルーフ店」の店舗の脇を通り抜けていきます。




八重洲中央口前の中央部大階段前に到着しました。大階段にはエスカレーターも併設されています。




ペデストリアンデッキの北端部には大丸東京店への店舗入り口が設置されていますが、あまり利用する人の数は多くはなさそうですね。




大丸東京店の建物と八重洲中央口周辺を上から見下ろしてみると、ここには広大な駅前広場が整備されることが解ります。現在は工事用フェンスに覆われている状態です。




駅前広場の工事が完全に終わるのは、来年2014年の秋頃だとされています。




中央部大階段の全景を撮影しました。大階段のすぐ目の前には八重洲地下街へ降りるための階段・エスカレーターが設置されていて、この界隈は人通りが多いです。




グランルーフの構造物と一体化されている「八重洲中央口」を見上げて撮影しました。以前の八重洲中央口は2008年に取り壊された交通会館ビル内にあったのですが、新しく生まれ変わりました。




またグランルーフの完成と同時に、JR東日本の旅行カウンター「びゅうプラザ」も新しく移転してきました。




グランルーフの完成によって、東京駅の八重洲口周辺の再開発工事は一区切り付きました。これで開業後のグランルーフの散策は終わりです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

開業後のグランルーフ:ぺデストリアンデッキから眺める東京駅八重洲口 PART1

2013年10月18日 11時25分38秒 | 東京駅周辺


グラントウキョウサウスタワーのメインエントランス前にやってきました。サウスタワーは2007年11月に開業した高層ビルで、1階がBMWジャパンの店舗、5階~18階が住友信託 銀行、19階~20階が志賀国際特許事務所、21階~22階がBMWジャパンオフィス、 23階~41階がリクルート本社が入居しています。




サウスタワー脇の階段を上って、高さ約9メートルの場所に建設されているペデストリアンデッキの上を散策していきます。デッキの全長は約230メートルで、サウスタワーと大丸東京店(ノースタワー低層階)を一直線に結んでいます。




平日の午前中の早い時間帯とはいえ、9月20日に開業したばかりのペデストリアンデッキは多くの人たちで混雑していると予想していたのですが、それほどでもありませんでした。




巨大な幌屋根で覆われているペデストリアンデッキですが、テフロン膜で構成した大屋根で駅全体を覆い、雨風を防ぎつつ駅全体に柔らかい光を落とす構造になっていて、非常に明るい雰囲気に包まれていました。




歩行者用デッキ・グランルーフと、それを取り囲むように林立しているツインタワーですが、透明感のあるクリスタルのツインタワー「水晶の塔」と、それらをつなぐ「光の帆」というイメージは建築家ヘルムート・ヤーン氏が一体の計画として提案したものだそうです。




グラントウキョウノース・サウスタワーの設計責任者でもある建築家ヘルムート・ヤーン氏はドイツのニュルンベルク生まれのドイツ系アメリカ人であり、イリノイ州センター(1985年)、 スワンナプーム国際空港(2006年)などの大規模建築物の設計実績があります。




幌屋根を支持するためのピラーフレームの列群をズームで撮影してみると、ピラー群が一直線にまっすぐ並ぶのではなく、「ねじれ」を伴いながら設置されているのが見てとれますね。




丸の内駅舎の復原工事によって生まれ変わった丸の内側が「歴史を象徴する顔」のコンセプトで再開発工事が実施されたのに対し、こちら八重洲口側は「未来を象徴する顔」というテーマを設定した再開発工事が行われました。




高さ約9メートルのペデストリアンデッキから東京駅・八重洲口の駅前周辺を眺めることが出来ます。駅前を南北方向に通っている片側4車線の「外堀通り」と、八重洲地区のオフィスビル街がどこまでも広がっている風景です。




外堀通りの手前側には八重洲口前から発着している中長距離の高速バスターミナルが整備されています。真下を見下ろしてみると、八重洲口からつくば・水戸方面へ向かうJRバス関東・関東鉄道バスの大型バスが数珠つなぎに並んでいるのが見えました。




ペデストリアンデッキは壁面緑化が施されていて、この日は稼働していませんでしたが、緑化されている壁面からはドライミストがデッキ上に散布される仕組みとなっています。デッキにはベンチが数多く設置されていて、多くの人々が座って休憩していました。




東京駅周辺は、東京湾から内陸部へ向かう海風(南風)が武蔵野の内陸部へ向かう際の「風の通り道」だったのですが、近年は高層ビル群の林立によってヒートアイランド現象が問題となっています。今後はこのグランルーフのような海風が通り抜けやすくするための施設が増えていくでしょう。




ペデストリアンデッキの上から見上げて撮影した幌屋根です。下から眺めてみると、確かに一枚の巨大な幌屋根のように見えますね。実際には幌屋根の鉄骨フレームごとに一枚ずつ区切られているのです。




ベンチなども設置されている緑化壁面を撮影してみました。壁面の上部部にはドライミストの散布装置が設置されているのが見えますが、稼働していませんでした。




2014年の秋に完成予定の駅前ロータリー・広場の工事現場を見下ろして撮影しました。単なるロータリー等の整備工事ではなく、地面を掘り返したりしているので、大掛かりな工事なのかもしれませんね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

開業後のグランルーフ:東京駅の八重洲中央口から見上げるグランルーフ PART2

2013年10月17日 18時34分03秒 | 東京駅周辺


高さ約9メートルの位置に建設されているペデストリアンデッキの真下を散策して、グラントウキョウサウスタワー方向へ向かって歩いていきます。大階段の脇部分の壁面は、綺麗な緑化が施されていました。




グランルーフと外堀通りに囲まれている一角では、現在でも駅前ロータリーを再整備するための工事が続けられています。




タクシー乗り場や、中長距離の高速バスターミナルも暫定の場所に設置されていて、工事現場を迂回して進まなければいけません。グランルーフの前面周辺も工事用フェンスで仕切られていて、一般人が歩けるエリアが狭くなっていました。




八重洲中央口と南口の間のカーテンウォールには「TOKYO STATION CITY GRANROOF」の表示板が掲げられていました。2004年9月から始まったツインタワー建設から数えると、丁度9年目になって八重洲口全体の再開発工事が一通り完了したわけですね。




グランルーフの案内板も至る場所に設置してありました。八重洲地下街のレストラン街と一体化される形で、飲食店街なども地下階に併設されていました。




振り返って撮影してみると、工事用フェンスの存在が目につきます。来年2014年の秋には駅前ロータリーなどが完成するので、広大な空間が生まれるのでしょう。




以前から八重洲口前に設置されていた交番も、新しくなっていました。




全長約230メートル、高さ最大27メートルの巨大な幌屋根を支えているピラーをそばから撮影しました。実際に脇から見上げてみると、とても太い柱なのがわかりました。




グランルーフの巨大な幌屋根の建設作業は予想以上に難しかったらしく、構造物の背後には日本の大動脈・東海道新幹線が日中でも5分間隔で発着し、八重洲口周辺の人通りに配慮しながら工事を進める必要があったそうです。




天気が良くて日差しの強い日に下から幌屋根を見上げてみると、幌を支えている屋根鉄骨の構造部材の形を眺めることが出来ます。これらは三次元測量を実施しながら構築していったそうです。




屋根鉄骨の大梁は、16.0~35.4メートルの長さに及ぶのだそうです。遠くからこの幌屋根を眺める分には小さく見えますが、そばから見上げると巨大な構築物であることに圧倒されます。




グランルーフの南側寄りにはJRバス関東を中心に発着している高速バス乗り場が新設されていました。このバス乗り場はグランルーフが完成する以前から部分的に供用されています。




幌膜を支持する鉄骨フレームは18メートルピッチで計14フレーム並んでいます。膜の張力が何らかのバランス作用をして鉄骨ともに全体を支持する構造ではなく、自立完結した鉄骨構造に膜の張力がかかる構造になっています。




一般的な膜屋根工事では鉄骨の上に膜を張るので、その場合は重機で吊り上げて張り広げることができます。しかし、この工事では幌膜を鉄骨の下に張ることになっています。下から見て「一枚物」の膜が張ってあるように見せるデザインだからです。




実際に幌膜を張る作業は、クレーンで幌膜を巻いてあるロールを引き上げて、何と人力で広げていったのだそうです。作業は夜間に実施され、仮止めを施した後に、鉄骨フレームに固定する作業が行われて完成です。




南端部からグランルーフの幌屋根の全景を見上げて撮影しました。次回の記事からは、早速ペデストリアンデッキを散策していきます。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする