Pianist 池田みどり

ピアニスト池田みどりの四苦八苦をまるごとお見せします。
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海外邦人メンタルヘルスコミュニティ間のネットワーク構築

2008-05-24 | Diary
 と、いう題名で、多文化間精神医学会在留邦人支援委員会のレクチャーが、ヘルスウィークで開かれました。この総合パネラーが、小学校の同級生、鈴木満医師です。NYで総領事館を紹介してくれたのも、彼でした。このNY滞在を大きく変えてくれた張本人です。

 彼は精神医学医師として、海外在留の日本人のメンタルヘルスを調査、研究、そして改善の方法を探るべく、精力的に働いています。きのう、ジャカルタにいると思えば、今日はニューヨークといった具合です。各国の領事館や病院、私設ネットワークなどを回り、実態を調査しています。それらが機能するようにネットワークつくりなどもしています。

 今日のパネラーは、米国の邦人精神医学で活躍する5人とニューヨーク市衛生局の方、それに総領事館の医務官、仲本先生です。フィラデルフィアやワシントンDCにくらべ、NYがいかに医師や政府からの支援に恵まれており、またネットワークが機能しているかがわかります。

 特に、仲本先生が着任してからの、JAMSNET(邦人医療支援ネットワーク)が、医療のみでなく、セラピーやボランティア活動も巻き込んで、活発なネットワークが機能してきたことは、特筆すべきことだろうと思います。それもほんのこの2-3年のことです。しかし領事館医務官という職業柄、長年在留することはなく、いずれ異動ということになります。このネットワークをどう維持するかが、これからの課題になるでしょう。

 メンタルヘルスにおいても、まずは家族や友人が観察、手助けをすることから始まることだと思います。でもそれでも手に負えない場合、あるいは本人が助けを求めている場合、それを引き受けてくれる受け皿があるという安心感が必要です。そういう施設や団体が機能すること、そしてそれが正しく正常に機能することも必要です。そのためにはそれを監視するネットワークも必要でしょう。

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