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Pianist 池田みどり

ピアニスト池田みどりの四苦八苦をまるごとお見せします。
http://www.hi-ho.ne.jp/~midopi/

若沖 ミラクルワールド

2011-05-26 | 知識・教養
 これ、だいぶ前にやったシリーズなんですが、やっと録画を見ました。それにしても伊藤若沖という江戸時代の絵師は、神の手を持つ人だったようです。

 彼はひがな、庭に遊ぶ鶏を見ていた。ただただ見ていた。そして筆を取り彼らを描きだした。今の鶏がしないような動作、つまり足の間に頭をつっこんで威嚇するようなユーモラスな一瞬も逃さない。現代の養鶏所の鶏はこんな仕草はしない。よほど自由で気分が乗らないとやらない。その一瞬を細密に細密に描いていく。彼のすごさはその技術力にもある。1ミリにみたない線や点で羽根やトサカのつぶつぶを描くと思えば、超絶技巧である水墨画の「筋目描き」という超絶技巧を大胆に使い分ける。それには紙の選択から、筆の選択、墨の濃さの選択まで複雑に絡み、おそらく直感でしかなし得ない筆の運び。スピードと重さとのみごとな拮抗。

 彼の描く動植物には何もきれいごとはない。ただその一瞬の刹那にその個体の生命を凝縮して描く。鶏と言ってもひとつとして同じではない。そしてどの鶏にも同じ凝縮度が詰まっている。だから見る者は目線が定まらない。そのうちに鶏がそれぞれ動き出してくる。

 発想の無限大、観察のち密さ、技術への執念。彼の人生自体がむしろあまり見えない。なぜなら、作品そのものだから。

 すごい人がいたもんです。

 ※若沖 ミラクルワールド NHK BSプレミアム
 http://www.nhk.or.jp/artbs/jakuchu/index.html

スタンフォード白熱教室

2011-05-22 | 知識・教養
 ハーバード白熱教室が予想以上のヒットをし、マイケル・サンデル氏は時の人となりました。次の教室はスタンフォード大学。ここから多くの傑出した企業経営者が輩出しています。ティナ・シーリグ女史はスタンフォード大学工学部・テクノロジーベンチャープログラムのエグゼクティブ・ディレクター。彼女の著書、『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』は、日本でも数十万部のヒットになっています。

 彼女が教えるのは”考え方”。ブレーンストーミングをより深く突き詰めていきます。この教室はいつも活気にあふれています。時には笑ってしまうようなアクションも、彼女の意図とするところです。私たちの思考回路はついついワンパターンになりがちです。常識・ルーティン…そこに安全性を見出すのは当然なことですが、革新的な経営・開発などはもっと違う視点から、思考回路をリフレッシュする必要があります。そのアプローチ方法を提示していくのが、彼女の授業です。

 第1回目は「ブレーンストーミングで可能性を探れ!」ここにはひとつのルールがあります。「それはダメ」と云わないこと。ダメという言葉が可能性をつぶしてしまうのです。
 第2回目は「名札をめぐる冒険」たかだか名札ですが、その可能性を考える。実現不可能とか突拍子もないってことで、壁を作ってしまわない。生徒たちのアイディアでおもしろい名札がたくさんできました。
 第3回目は「最悪の家族旅行を考える」最高の家族旅行はみんなどこかワンパターン化しています。ところが最悪と言われるとちょっとSFのようなシナリオになってくる。それにタイトルだけをつける。そのタイトルだけを見て、別のグループがそれを最高の家族旅行に仕立てる。これはおもしろかった!

 考え方…それはタダで危険もなく身につけられる技術です。あくまで前に進む力になり得る技術でありたい。ティナの授業にはそんな活力があふれていて、楽しい講義です。
 このシリーズ、第8回まで予定されています。

 NHK スタンフォード白熱教室  http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/stanford.html

【JAMSNET東京/東北地方太平洋沖地震関連情報】  2011.3.17(木)

2011-03-17 | 知識・教養

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【JAMSNET東京/東北地方太平洋沖地震関連情報】  2011.3.17(木)

                           http://jamsnettokyo.web.fc2.com/
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ジャムズネット東京のHPでは東北地方太平洋沖地震について情報を逐次更新しております。
詳細はホームページをご覧ください。
http://jamsnettokyo.web.fc2.com/

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【原発事故関連情報】
●放射能 体への影響(アピタル震災特集)
https://aspara.asahi.com/column/eqmd/entry/JO3w8VY4JE

●緊急被爆の事態への放射線科医としての対応について
http://www.radiology.jp/modules/news/article.php?storyid=907

…………………………………………………………………………………………………
【ツイッター情報】
●#jishin: 地震一般に関する情報 #j_j_helpme :救助要請 #hinan :避難 #anpi :安否確認 #311care: 医 療系被災者支援情報 #jishin_e: 英語情報

…………………………………………………………………………………………………

【被災者向け対応マニュアルなどの情報】

【被災者向け医療情報】
●ミクシー上での医療相談事例(Mixi会員向け)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=60882274&comm_id=5523361

【安否情報】
●避難所の名簿の画像、公開情報
https://picasaweb.google.com/tohoku.anpi

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【被災者向け対応マニュアルなどの情報】

【被災者向け医療情報】
●ミクシー上での医療相談事例(Mixi会員向け)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=60882274&comm_id=5523361

【安否情報】
●避難所の名簿の画像、公開情報
https://picasaweb.google.com/tohoku.anpi
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【医療関係支援者向け対応マニュアル】

●地域で進める災害時障害者支援ガイドライン
http://hiromoto.seesaa.net/article/190582607.html

●特集 災害被災地におけるプライマリ・ケア(雑誌『JIM』(15巻8号)医学書院)
http://www.igaku-shoin.co.jp/misc/jim/1508index.html

●被災地支援に向かおうと考えている医療従事者の方、DMATマニュアル
http://ow.ly/4evFd

●DMATなどでこれから被災地に向かわれるかた、是非参考にしてください。
兵庫県立大学看護学研究所が阪神の震災の教訓をもとにつくった資料です。
http://www.coe-cnas.jp/keaken/

●救急外来トリアージマニュアル
http://ow.ly/4evGz#kango #jishin

●日経メディカルオンライン「災害医療関連コンテンツリンク集」
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/hotnews/int/201103/518845.html

●朝日新聞医療サイト「アピタル」
http://t.asahi.com/1m0q

●災害に役立つ健康情報(YomiDr.)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=38032&from=ym

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【支援者、ボランティア向け情報】

●現在の防災ボランティア関係情報(内閣府)
http://www.bousai.go.jp/vol/
*赤十字ボランティア情報 http://www.jrc.or.jp/volunteer/index.html

●全社協 被災地支援・災害ボランティア情報
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=161833

●東北地方太平洋沖地震に伴う災害ボランティア登録のお願い(福井県)
http://info.pref.fukui.jp/danken/npo/060_sv/touhokujisin.php

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【義援金について】

●東北関東大震災義援金を受け付けます(日本赤十字社)
http://www.jrc.or.jp/contribution/l3/Vcms3_00002069.html

●東北地方太平洋沖地震等におけるボランティア・NPO活動支援のための募金について(厚生労働省)
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=161831

●Japanese Medical Society of America (JMSA)
has a web-site donation plan that will use 100% of fund coming to JMSA for medical needs in Japan.
http://www.jmsa.org/

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東北地方太平洋地震による緊急情報・対応ツール

2011-03-14 | 知識・教養

  医療ネットワーク”ジャムズネット東京”では、医療関係者・ボランティア団体などから、国内外を問わず、多くの情報をお寄せいただいております。それらを元に、ジャムズネット東京ホームページの災害対応情報を逐次、アップデートしております。 有用な情報が整理されていますので、参考になさってください。

 目次は以下のとおりです。詳しくはサイトをご覧ください。http://jamsnettokyo.web.fc2.com/

●地震被災時の対応マニュアル
→再度大きな地震があるとの情報です。地震被災時の対応マニュアルをプリントアウトしておくとよいでしょう。
●計画停電、節電関連情報
→計画停電の実施計画が二転三転しています。情報にはご注意ください。
●原発事故関連情報
→今回の事故について、専門家の意見を掲載しております。(3月13日時点) また、ヨウ化カリウム剤についての正しい知識も知っておきましょう。
●支援者・ボランティア情報
→災害ボランティアに協力したいという声を多数いただいています。現在、窓口となる全国社会福祉協議会が被災各地と要請内容や受入態勢などを調整し ています。被災地での無用の混乱を避けるための調整ですので、もうしばらくお待ち願います。体制などが整い次第、情報をお届けします。
●義援金について
→衣類を送るのはやめましょう。逆に迷惑になる可能性があります。阪神淡路では、震災後2ヶ月間で43万個のゆうパックが届けられ、51%は衣料 品が占めました。この保管のために、最大で22400平方メートル分の倉庫が必要となり、仕分けのために延べ2万9千人のボランティアが必要だったそうで す。
●医療関係支援者向け対応マニュアル
→ 被災地では現在、超急性期の災害医療が行われていますが、被災後数日を経過しますと、避難生活による疲労で不眠や風邪症状、消化器症状、さらには かかりつけ医療機関での投薬が切れた慢性疾患の患者が多くなります。物資が足りてないので、これから行こうとしている医療者はとりあえず行くではダメで、 何を持っていくかをよく検討したほうがいいでしょう。特に酸素と輸液が足りないという話もあります。
●For Foreign Travelers
→10 tips for earthquke safety(日本語が出来ない方へのマニュアルです。日本にいる、外国人へのお知らせにお使いください。 )http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/bou_topic/jisin/point10eng.htm
●被災地の状況
→だんだん内科医の仕事が増えつつあります。二次災害というのかわかりませんが、基礎疾患の悪化、急性感染症、精神疾患などの増加があります。とりあえず電気復帰していただきたいです。在宅で電気を使う機器で治療している人の問い合わせが増えています。
●デマ情報について
→デマ情報や不確かなチェーンメールが出回っています。ご注意ください。東北地方太平洋沖地震、ネット上でのデマまとめhttp://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20110312/p1

 ジャーナリストでありテレビでおなじみの勝谷誠彦氏が、彼のメールマガジン(有料)でジャムズネット東京を紹介してくださいました。おかげで、昨日1日で4000程度のアクセスがありました。
 ※勝谷誠彦ウェブサイト  http://katsuyamasahiko.jp/index.html

  状況は刻々と変わっています。逐次更新します。

 一日、パソコンに向き合ってます。
 少なくとも、ここまでは停電にならなくてよかった…通信はライフラインですよね。


東北地方太平洋地震 情報・対応ツール

2011-03-13 | 知識・教養

医療ネットワーク”ジャムズネット東京”に東北地方太平洋地震 情報・対応ツールを逐次アップしています。

参考になさってください。

http://jamsnettokyo.web.fc2.com/

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【東北地方太平洋地震~Google Crisis Response】
3 月 11 日午後 2 時 46 分ごろ、マグニチュード 8.8 を記録する地震が東北地方太平洋沖で発生し、大きな被害が起きております。
http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011.html

【福島原発事故について】
緊急被爆用研修のホームページです。
被爆医療、対策、ヨード剤の使い方など、有用です。
http://www.remnet.jp/
※10キロ圏外に出れる人は外へ出て屋内へ。圏内の人は速やかに屋内へ。外にどうしてもいる人は長袖、上着、帽子をかぶる、タオル・ハンカチを(あれば水ぬらして)口や鼻を覆う。できるだけ早く屋内へ。換気扇、エアコン、窓閉めて。(東大・関村教授談 )

東北地方太平洋地震安否確認
名前を入れて安否情報を確認するツールをご利用ください。安否を知っている人が、無事ですなどと投稿することも可能です。
Google Person Finder
http://japan.person-finder.appspot.com/?lang=ja

 

【災害用伝言版】
インターネット災害用伝言板のダイレクトアドレスは下記です。
https://www.web171.jp/top.php

【携帯電話災害用伝言板】
docomo:http://bit.ly/gi6mlL
KDDI:http://bit.ly/h2DOxk
SoftBank:http://bit.ly/eGCxqx

地震被災時の対応マニュアル
地震災害時の詳細なマニュアルです。参考にしてください。
http://matome.naver.jp/odai/2129850837113580401

外国語版マニュアル~10 tips for earthquke safety
日本語が出来ない方へのマニュアルです。
日本にいる、外国人へのお知らせにお使いください。
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/bou_topic/jisin/point10eng.htm

【サイコロジスト・ファーストエイドの手引き】
兵庫県こころのケアセンター作成の資料です。
http://www.j-hits.org/psychological/index.html

災害直後のこころのケガの手当。兵庫県こころのケアセンター翻訳のサイコロジカルファーストエイド実施の手引き第二版です。非常に読みやすく有用です。
http://www.j-hits.org/psychological/pdf/pfa_complete.pdf

【内科医のための災害医療活動カード】
日本内科学会では,昨年の日本内科学会雑誌99巻に「内科医のための災害医療活動」という企画を連続掲載いたしました.この企画は災害時の「超急性期 最初の2日間」から「3日目以降編」,「医療支援編(避難所編)」,「災害拠点病院編」,「内科学メンタル編(精神医療支援編)」に至るまで,内科医をはじめ,災害発生時の医療現場に有用な情報を掲載した内容となっております.かかる大地震に際しまして,皆様の取り組みの一助になりますよう、PDFデータとして掲載いたします.
http://www.naika.or.jp/info/info110311.html

【ガスメーターの復帰方法】
東京ガス(震度5以上の地震が発生した場合、自動的にガスをストップします)
http://home.tokyo-gas.co.jp/userguide/anzen/meter/reset/index.html

【Emergency Guide for Foreign Travelers / 2011 Japanese Earthquake】
日本にいる外国人(英語圏)の方にお知らせください。
Emergency Guide for Foreign Travelers / 2011 Japanese Earthquake http://ow.ly/4cYKM

外国人向け多国語ラジオ放送
For foreigners in Japan- News on the quake on NHK Radio 963, in English, Chinese, Korean, Spanish, Portuguese, German, and French


今夜決定!爆ノーベル賞

2011-03-09 | 知識・教養
 このところ、見ていなかった爆笑問題のニッポンの教養。今日はこの1年間で放送されたものからベストを選ぶという趣向。かなり見ているものは多かったけれど、中には初めてみるものもありました。この番組、内容もそうだけど、編集やコピー、使ってる音楽のおしゃれでふざけた感じが好きです。

 【衝撃生物部門】
●エントリーNo.1:賢すぎる
 カラスはクルミを割るのに、車に轢かせる。墓場の火のついたローソクでさえ盗んでしまう。滑り台でひとり?で遊んでいる姿も撮影されていた。
●エントリーNo.2:昆虫が車を運転!
 カコイガという蛾は、メスフェロモンに反応するとエネルギーを出すことを利用し、車を運転しちゃう。さらに脳だけにしてもフェロモンに向かって車を動かす。なんたるフェロモン現象!
●エントリーNo.3:レンジでチンしても死なない生物
 クマムシは-273度の凍結にも水をかけると生き返る。電子レンジでチンしても生き返る。乾眠という生命活動を休止する働きを持っている最強生物。
●エントリーNo.4:単細胞と知恵比べ
 単一の細胞からできている「粘菌」。餌を求めて最短距離を選ぶことができる。関東地域の適当な都市に餌を置いておくと、粘菌はJR路線図とほとんど同じ足跡を作った。
●エントリーNo.5:もう男なんていらない!
 メスとメスから子どもを作ってしまった。ラットの遺伝子を操作してそんなことをやってしまった先生。倫理はどこに行くんだ…
●エントリーNo.6:解けるほど愛して
 衝撃度No.1のナマコを愛する教授の映像。内臓を絞り出し皮だけになっても、1ヶ月後にはまた生き返るという、驚異的な再生能力。エグイ映像です。

 【びっくり研究部門】
●エントリーNo.7:足して2で割った顔
 顔学を研究。田中と太田を足して2で割った顔とは?職業柄標準的な顔とは?
●エントリーNo.8:あの名曲がまさかの大変身!
 自動作曲システム「オルフェウス」を使って、「天城越え」の詩から自動作曲。ここだけの話、まだ研究の余地があるんじゃない?
●エントリーNo.9:臓器作ります
 私としてはこれはもっとも実際のノーベル賞に近い。細胞シートの研究をする岡野光男教授。注目です。
●エントリーNo.10:世界一小さなロボット
 ナノマシーンは200分の1ミクロンしかない。細胞に直接アクセスすることができるすぐれもの。さらにこのロボット、3分でできあがり。大量生産できる。
●エントリーNo.11:錬舌術師現る!
 今まで数値化できなかった味覚を世界で初めて数値化。味覚ロボットによって同じような要素を持つ食物を探す。
 例えば、イチゴ+佃煮=キウイ、卵黄+はちみつ=甘栗

 かくして、爆ノーベル賞は「粘菌」クンが受賞しました。

 ※爆笑問題の日本の教養
http://www.nhk.or.jp/bakumon/previous/20110308.html

南米一周3カ月の旅~地球に飛び出すシニアたち

2011-02-27 | 知識・教養

  昨日参加した城西大学エクステンション講座「地球に飛び出すシニアたち=ロングステイの適地探しの旅=」のゲストスピーカーは平澤信さん(71歳)。彼女はすでに5大陸を制覇し、旅行歴40年というベテラン。年金暮らしなので、つつましい生活をし旅行のために貯金をしています。海外に出ると長期滞在になることが多く、冬の間は3~4カ月ひとつの国で暮らすように旅をします。基本的にひとり旅。体が丈夫ではないので、とにかくマイペースを保つようにしているそうです。英語も片言ですし、それほど贅沢もできません。

 自慢できるのが、海外で盗難や危険な目にはあっていないことです。事故に会う人には、事故を自ら呼び寄せているようなところがあると云います。 ①夜遅い時間に一人で外出  ②バスの網棚に荷物を上げて居眠り  ③相手かまわず土地の客引きについていく ④誰とも不必要にペラペラ喋る    これらのことは自重したほうがよいようですね。

 さて、今回のお話は、3カ月かけて南米コスタリカからぐるっと1周、ブラジルのイグアスの滝までの旅で起こったさまざまなできごと。

 日本出発の2日前まで腸炎で入院していた平澤さんですが、旅行は決行。荷物の3分の1は薬という具合です。今回は旅の連れがいたようですが、連れというのは旅の良しあしを決めるものですね。

 東京からロスアンゼルスへ飛び、サンタモニカで数日ゆっくりしてから、コスタリカへ。ここはよいところだと云いますが、平澤さんにとってはあまりにたくさんな種類の蛇や動物に囲まれて、それほど魅力的ではなかったようです。首都サン・ホセなど13日間滞在し、エクアドルのキトなどで9日間。キトは気候もよく街の様子はヨーロッパ風。ことの他お気に召したようです。ここから2泊3日のアマゾンの旅へ。観光客が少ないコースです。ナポ河周辺に住むインディオの部族を訪問。ピラニア釣りにも挑戦。その後クエンカに移動。ここはエクアドル第3の大都市で、USドルがそのまま使えます。その後ペルー・チリと周り、マゼラン海峡まで。その間、お腹を壊してお医者さんを呼ぶ羽目に。ホテルのフロントに呼んでもらうとすぐ来るのだけれど、海外で処方される薬は日本人には強すぎるので、注意が必要。市販で買った下痢止めの薬が意外によく効いたそうです。その後アルゼンチンのブエノスアイレスへ。ここはヨーロッパの影響が強く、こぎれいで平澤さん一押しの都市です。ここから3800円ほどで世界3大滝であるイグアスの滝までバスがありますが、これはお勧め。ビジネスクラスほどのゆったりしたシートで、ワインは飲み放題、次から次へのごちそうがふるまわれる豪華な旅を楽しんで、さて、イグアスの滝へ。3大滝を全部見て、ここが一番という平澤さん。

 世界で見かける日本の車の多さにはびっくりするそうです。南米を旅していても、バスの車体に「大阪・梅田行き」と書いてあったり、地下鉄は丸ノ内線そのものであちらこちらに日本語が書いてあるそうです。

 シニアのロングステイ状況は、東南アジアが一番多く、次いでオーストラリア、ニュージーランド、カナダ、スペイン、イタリアなどのヨーロッパとなるようです。スカンジナビアを含めヨーロッパは生活費が高いので、やはり経費のかからない東南アジアに人気があるようですね。特にその王座を保つのがマレーシア。MM2H(マレーシア・マイ・セカンドホーム・プログラム)というビザを取得すると、10年間の自由な滞在が認められるそうです。タイ・チェンマイの人気が高く、日本人が多く住んでおり、医療でもSKYPEを通じて無料健康相談できるサービスがあります。この医療相談を受けているのが、ジャムズネット東京のメンバー、香川医科大学の徳田先生と横井先生です。


渡航前 万が一に備える

2011-02-26 | 知識・教養
 海外邦人安全協会理事であり、ロングステイ財団政策審議員である福永佳津子(かつこ)さんのアドバイスが、本日付けの読売新聞「くらし・家庭」に掲載されています。「渡航前 万が一に備える」というタイトルです。ニュージーランド地震のように海外で突然災害や事故に見舞われることも見据えて、何を準備しておくべきかというアドバイスです。

 【携帯電話】今回の地震では携帯電話のメールが、家族に安否を知らせるのに役だったようです。海外でもインターネットやメール、あるいは緊急な電話など連絡が常に取れるようにしておきたいものですが、海外対応については各社サービスが違いますので、事前に調べておきましょう。

 【現地情報】出発前に現地情報収集を心がけましょう。渡航先の治安や感染症などの状況も外務省 海外安全ホームページで調べることができます。
 ※http://www.pubanzen.mofa.go.jp/
 普段からペットボトルやチョコレートの用意をしておくのも、万が一の時に役立ちます。長期滞在の場合は、現地の人と知り合いになっておくことが欠かせません。

 【旅行保険】渡航先での怪我や病気には高額な治療費がかかることがあります。また盗難などの被害もよくあるようです。海外旅行保険は空港でも加入できます。多くの保険会社は日本語で対応する相談窓口を設けています。クレジットカードにも海外旅行保険がついていることがありますので、保険に入っていなくてもカード会社に確認してみるとよいでしょう。

 ※海外邦人安全協会 http://www.josa.or.jp/
 ※ロングステイ財団 http://www.longstay.or.jp/

大胆不敵な水墨画 白隠 気迫みなぎる禅画

2011-02-25 | 知識・教養
 このシリーズは興味深く見ています。水墨画はほとんどモノクロの世界ですが、その型にはまらない筆の勢い、デザイン性などが、海外から特に注目されています。今回はその最終回。禅画です。

 白隠禅師は、江戸中期、衰退をみせていた臨済宗を立て直した中興の祖とされています。
 11歳のころ地獄の話を聞いて以来、恐怖心がおさまらず、寺に参拝するようになり12歳で出家を願い、15歳で松蔭寺の門にはいりました。その後、修行にはげみ過ぎて身体を壊します。白幽真人という隠者を訪ね秘法を授かります。それが白隠の健康法と云われるものです。

 さて、白隠は「坐禅和讃」「夜船閑話」など名著も多く残していますが、基本は対話を主としていました。領主から農民まで分け隔てなく悟りを説きました。時には城の中で、時には田んぼのあぜ道で、ひとりひとりに説くことが彼にとっては何よりも大切なことだったのです。説教をいただいた人が、それを忘れないように書画に残しました。

 座禅の祖である達磨の絵はさまざまな形で約500点も書いています。年代によって顔かたちがまるきり違います。おそらく白隠禅師その人を自画像として書いたのでしょう。何に囚われることもなく、うまく描こうとする意思がどこにもない筆の走りです。

 ジョン・レノンも白隠の水墨画を買い、その絵はイマジンのDVDの冒頭に出てきます。

 ※参考:白隠禅師~500年に一度の名僧
http://www.wet4.info/
 ※NHK プレミアム8「大胆不敵な水墨画」(写真転載)
http://www.nhk.or.jp/artbs/program/index5.html

世界でイチバンの自転車の街

2011-02-24 | 知識・教養
 オランダのグローニンゲンはアムステルダムの北200Kmにあり、人口17万人の国内6番目にあたる中心都市です。特に1614年創立のグローニンゲン大学の学生総数は約2万5000人おり、まさに大学を中心とした都市です。

 1970年代までここには車があふれかえっていました。広場は駐車場になり、狭い通路を人がかいくぐって歩くような、まさにどこの国でもある光景があたり前のように繰り広げられていました。そこに後の州知事となるマックス・ファンデンベルグが現れます。街の中心部からできる限り、車を排除し、自転車中心の街づくりをし、街をリビングルームのように変えようという提案をしました。もちろん商店街からは猛反対されますが、彼を支持したのは学生たちでした。街全体の6割の人たちがこの「リビングルーム計画」を支持し、この法案は1977年可決され、自転車優先の街づくりがスタートしました。

 山手線より一回りほど広いこの街には、総延長200Kmの自転車専用道がきめ細かくはりめぐらされています。車は自転車では行けない遠距離や大きな貨物の運搬などには使用されていますが、まれにしか見かけることがありません。自転車保有率はひとり1台以上。結婚式のリムジンでさえ、箱をつけた自転車です。この箱にはウェディングドレスを着た花嫁が乗り、みんながそれを祝福します。駐車場と化した広場には車がいなくなり、今では青空市場になっています。みんなが自転車でゆったり買い物を楽しんでいます。

 当時この法案に猛反対していた商店街代表のユエラー・ハーゼカンプさんは語ります。
 「以前、車のお客さんはみんな急いでました。早く、早くってね。今は世間話がゆっくりできるようになりました。街全体が居心地のいい空間になってきたように感じますよ」

 ガソリンなどのエネルギーも使わず、大気汚染もなく、健康にもいい。そして精神的にもゆったりとコミュニケートができるようになった、この自転車優先の街づくり。便利さや効率だけを追い求めている日本人が、失ったものを彼らは取り戻したのかもしれません。

 ※NHK番組「地球イチバン オランダ・グローニンゲン~世界でイチバンの自転車の街~ 再放送」
 http://www.nhk.or.jp/tamago/program/20100816_doc.html