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燃料費高騰は円安のせいなのか?円安ゴロの跋扈が始まりそうで怖い

2013-05-23 23:14:08 | 政治
全日本トラック協会は、23日自民党本部で決起大会を開き、燃料費を補填する補助金創設の決議を採択したという。円安のせいで燃料価格が高騰したというのだ。


これはきな臭い話だ。そもそも円安のせいで燃料価格が高騰というのは本当なのか。私は為替よりもそもそもの原油価格高騰が影響していると思う。

こちらのリンクをご覧いただきたい。円高であった2011年であっても、ガソリン価格は今と同程度であるし、1ドル117円をつけた2007年であっても現在と同程度か、あるいは安い。こちらの原油価格の推移のグラフを見ると、むしろガソリン価格は原油価格により大きな影響を受けているように見える。

その上で、全日本トラック協会の補助金創設決議を眺めてみると、非常にいやらしい思惑が透けて見える。全日本トラック協会という団体、協会というくらいだから組織票が期待できるであろう。安倍政権の施策の一つである為替適正化の結果生じた円安によって、被害を蒙っているのだから補助金くださいよ、選挙の際は協力しますから・・・という妄想を抱かせてしまうのである。

そもそも2006年~2007年は1ドル120円超えもあったし、リーマンブラザーズ破たんの前は110円程度であった。わずか5年前の話である。その頃、彼らはどうやってトラックを走らせていたのだろう。円安を口実に、時の政府にたかっているだけではないか。こんなことをするから業界団体のイメージは悪くなるし、それに阿る政党・政治家の印象が損なわれるのだ。


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