Paradise for Stupids

愚者の楽園たるこの国周辺で起こる愉快なことをつぶやきます

民主党桜井充政調会長「首相、経団連米倉会長頭悪い」「アベノミクスはバブルだったことがはっきりした」

2013-05-26 20:17:51 | 政治
桜井氏を見るたびに、可哀想というか残念な思いを感じたものだ。その政策や主張がある一面しか見ていない説得力の無いもので、幾分Emotionalで論理的に説明できない青臭いものが少なくない。その上、議論が滅法弱くて、海千山千のキャスターや他党議員に余裕で押し切られてしまう。にも拘わらずテレビに登場して、今日も打ちのめされる・・・そんな冴えない彼が、参議院議員にも関わらず政調会長に祭り上げられたのは、先の衆院選における惨敗があったからに違いない。
政調会長になってマスメディアに登場することが増えた彼の発言に注目が集まるのは、一応野党第一党の幹部というポジションを考えれば自然なことだ。そしてその発言がお粗末で失笑を買うレベルであることは所詮民主党員の戯言と思えば、腹に落ちるというものだ。

24日、連合との会合の中で、雇用対策と経済政策をめぐり、安倍首相と経団連の米倉会長を批判して「(2人は)同じくらい頭が悪い」と切って捨てたという。その後、氏は「冗談半分で言った。不適切であればおわびする。」と語ったそうだ。

また、26日、NHKの日曜討論の中で、「(アベノミクスが)バブルだったことがはっきりした。投機マネーが相当入って株高をつくってきたが、実体経済が伴っていない」と現政権を批判した。

全くひどい。お前が言うな、という怨嗟の声が至る所から聞こえてきそうである。経済無策でこの3年の停滞を招いた輩に、少なくとも結果を出してきている現政権を批判する資格は無い。せめて謙虚に、現政権のやり方を見ながら勉強でもすれば良いものを、このようにEmotionalに雰囲気と勢いだけで強気の発言を続けるから支持を得られないのである。そもそも桜井氏からプロフェッショナルの仕事を感じさせる経済政策論を聞いたことがない。

「頭が悪い」とはどういう意味なのか分からない。学歴のことなのか、IQのことなのか、教養なのか、あるいは「地頭(じあたま)」とも呼ばれる現実世界で機転が効くことなのか・・・まるで子供の喧嘩である。政治家に求めるのは、政治的な実績である。実績を伴わない男が、実績を作るため奮闘努力している男をつかまえて、「頭が悪い」という意味不明の批判を加えるなんて、論外である。正に「人を馬鹿という方が馬鹿なんだよ」という図式だ。

一本調子の株高が止まったことを持ってして「バブルだったことがはっきりした」と断言するセンスも全く評価に値しない。マーケットにはヘッジ・ファンドはじめ投機筋のマネーが流入するのは今や常識であるし、彼らは5月に売りに注力することも、ネットを検索すれば容易に取得できる情報だ。たった1週間の株の値動きを以ってしてここまで言い切れるということは、逆に言えばハッタリ以外の何物でもないということである。今のレベルの株価に問題があるのか、株価が低いほうが良いのか、そして投機筋の流入しないマーケットにそもそも存在意義があるのか問うてみたい。景気の気は気分の気である。野党とはいえ、多少は影響力のある御仁であろうから、発言には注意していただきたい。

思い返すも、こんな輩が集う党によくも政権を渡したもんだと思う。2009年に民主党に投票した方々には、本当に責任を取っていただきたいものだ。

身障者の傲慢:この国の弱者は、弱者ではない、特権階級である

2013-05-26 12:49:51 | 道徳・モラル
今朝YouTubeをランダムに見ていたら、このビデオに行き当たった。

混雑する新幹線自由席車内で、3人で6人分の席を占有している若者と、立っている乗客とのやりとりだ。若者達は聾唖と見られ、筆談を交わしている。コメントを読むと、荷物があるので6人分の席が必要とのこと。最終的には、席を譲ってもらったらしいが、なんとも後味の悪いエピソードだ。これを見る限り、聾唖であることを言いことに、周囲とのコミュニケーションを一方的に絶ち、自分勝手な我儘を押し通しているように見える。ただし、彼らが聾唖を装っているだけかもしれないし、このビデオをたてに、聾唖の人々は自分勝手と断罪するのは、早計であることは確かである。

しかしこのビデオを見て、先週の乙武氏の一件を思い出しだのは言うまでもない。以前明石家さんま氏との談笑の中で、身障者としての自身のビジネスに影響が出るため、義手や義足はつけない主義だとのたまったとか。手足がないことはビジネスの手段だということか。出世し特権階級に登り詰めるために自ら去勢して宦官の道を選んだ近世以前の中国人を思い起こしてしまった。

余談だが、レストラン予約に際して車椅子で伺うということを自身では一度も伝えたことが無いと断言していた乙武氏だが、彼が登壇する講演会では、車椅子での入場は事前通告が必要と、アナウンスしていたようだ。率直に言えば車椅子での入場は、スペースや補助のためのワークロードの上で負担が増えることは明らかで、事前通知は極めて妥当な行為である。講演会主催者は乙武氏ではなかったようだが、皮肉な話だ。

次長課長の河本準の一件で大分様相は変わってきたが、生活保護受給者に対する疑問を追及することをタブー視する空気が未だに蔓延しているこの国では、身障者も含め弱者の非常識・非道徳・不正を糺すことも何やら躊躇われるテーマとして取られていると思う。その根底にあるのは、弱者=清く貧しく美しい助けるべき人々という日本人の優しい心根に加えて、変に刺激してトラブルを起こしたくないという事なかれ主義があるのではないか。

優しい心根で助けるという麗しい相互共助の行為は、我々健常者に経済的かつ心情的に余裕があり、弱者が謙虚に感謝の念を示す条件下で成り立つのだ。経済的に厳しい中で、このような行為を繰り返されるのであれば、健常者と身障者の間の信頼関係は崩れてゆくであろう。