みかえる族の漫遊記 ~小林直生ブログ~

ヨルダン特集最終回・聖地の数々

 今回で「中東ヨルダン王国を行く」の連載は終わります。まだまだ興味深い写真はたくさんあるのですが、残念ながら全部を紹介することは出来ませんでした。デジタル写真の画素が一千万なので、アップロードに結構時間がかかり、とても大変でした。

 では、続きの画像をご覧下さい。

       

 向こうに見える丘が、預言者エリアの生まれた場所です。ヨルダンの北部にあるとても緑の多い美しいところです。今、立っている場所に、ビザンチン時代に建てられた「エリア教会」の遺跡があります。

 

 ここがエリア教会跡、美しいモザイクが床にたくさん描かれていましたが、昔祭壇のあった所に木が生えています。この木の枝をよーく見て下さい。何か「おみくじ」のようなものがたくさんありますね。これは、願い事を書いた紙を枝に巻き付けたものです。中東は、もうアジアなので、宗教は「神道」化していきます。

       

 ここは、やはり北部にある、「デカポリス」のひとつ、「ゲラサ」です。まだまだ発掘中の大きな町の遺跡です。ゲラサと聞いて、何千匹もの豚を思い浮かべる方は、かなりの「聖書通」ですね。

 

 大きな円形劇場では、バグパイプの演奏を聴くことが出来ました。実は、このバグパイプ、発祥の地はアラビアなのだそうです。スコットランドへ昔誰かが持って行ったとのこと。このゲラサには、凄い「アルテミスの神殿」があるのですが、ここで私のデジカメのバッテリーが切れてしまい、撮影できませんでした。予備のバッテリーをホテルに忘れてくるとは・・・

       

 やはり、「デカポリス」のひとつ「ガダバ」から見た「ゴラン高原」です。

 

 向こう側は、イスラエルです。「ガリラヤ湖」が見えますか。山の間に少し見えます。

       

 ガダバの遺跡にいた「ニャンスケ」、メスでしたから「ニャンコ」か。アラブ人は犬嫌いですが、猫は好きです。

 

       

 所変わって、ここは「ネボ山」の頂上です。40年間イスラエルの民を導いたモーゼがこの山に立って、「約束の地カナン」を見下ろした場所です。モーゼは折角、苦労して民をここまで連れてきたのに、自分は約束の地に入ることを許されず、この後すぐに死んでしまいました。

 

 ここは、ヨルダンのあるキリスト教会が運営している、障碍者の「工房」です。ここでは、ヨルダンの伝統工芸品が作られています。この女性は、「モザイク」を作っています。

 

          モザイクの工芸品です。

       

 これは絨毯。かなり良いものが、安価で買えます。他の店だと倍以上はするでしょう。

 

 私は奮発して「螺鈿(らでん)細工」の美しい、小さなテーブル兼物入れを買いました。障碍者の方が、大変に長い時間をかけて作られた物です。本当に綺麗ですよ。

       

 ヨルダン最南端で紅海に面した町、「アカバ」です。世界で一番高いポールにヨルダンの国旗が掲揚されています。

 

 ホテル専属のビーチです。アカバでは、さすがに疲れが出たのか体調を壊し、三日の滞在のほとんどをベットの中で過ごしました。水に当たったようで大変でした。ペットボトルの水は安全ですが、飲み残しを翌日に飲んだのが良くなかったようです。何せ気温は40℃以上、飲み残しの水は飲んではいけません。果物などは大丈夫です。ご安心を。

       

 さようなら、アカバ。最後の日の朝に撮影。この後、一般の人と一緒のバスで約4時間かけてアンマンに戻りました。

 

 「ロイヤルジョーダン」航空で、2008年8月13日、フランクフルトへ向けて飛びました。約4時間の快適な旅です。

       

 ずーっと向こうに、ノアの方舟が漂着したとされる山、「アララト山」が見えました。見えるかなあ。肉眼ではよく見えたのですが。

 

 ここで陸地は終わり地中海上空に入ります。飛行機の上から見たギリシャの島々は本当に美しかった。

 これで連載は終了します。「クイズ」の回答は後日改めて。クイズ、覚えていますか?

コメント一覧

るるん
クイズのこと、いろんな事があって、
すっかり忘れてました。
虫除けですよね?
理由は・・・メロンの記事にはサルも鳥も出てこなかったし、
たぶん虫は光が好きだけど、
水に屈折して、キラッキラッ!っていうのには、反応できなくて、
めまいがするんだと思います。
虫を殺さず、混乱に陥れて撃退!・・どうでしょうか?
モザイクの工芸品、すてきですね。
ああいうのを作る人たちは、
きっと神さまに話しかけられているんでしょうね。
小林直生
miyo様 このモザイクは壁掛けになったり、テーブルになったりいろいろです。作り方も、古来の方法と新しい合理的な方法があるのですが、今は思い出せません。いずれにせよ完成までにすごく時間がかかり、値段も高いです。鍋敷きとかコースターなら千円程度で買えます。螺鈿細工は昔からヨルダンで作られています。アラビア特有のデザインが魅力です。
miyo
http://blog.goo.ne.jp/miyo08
う~ん、手仕事する私としては、世界各国の
女性の手仕事作品にはどうしても目が行きます。
どんなふうに作るのか、何に使うのかーなど
^^
螺鈿細工もきれいですね~
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