みちのく夏の旅 その3

路の向こうから
かすかに太鼓の音が近づいてくる
手に持つ、提灯の明かりも
少しづつ大きくなりながら
暗闇の中に浮かび上がってくる


　　　パトカーの先導で・・・・
弘前のねぷたの始まりは
深々と心の中に染みいるような感じで始まった

やがて
太鼓の音に笛の音が重なり
鉦の音が重なる頃には

　　　　　「やぁーや、や、やぁどう～～」

の掛け声とともに、山車が引かれてくる





太鼓の響きが素朴で
なんとも郷愁を誘う感じの祭りである


それに比べ、青森のねぶたは
街に入ったとたん
街全体がお祭りムードに覆われている

跳人の衣装を着た物売りがあちらこちら
また、店先では景気づけに祭りの衣装で酒を酌み交わす人


行列の始まる前から

もう、気持ちがわくわくと跳ね上がってくる

観客も静かに見守るのではなく
拍手と掛け声で迎える
拍手が多ければ
山車は目の前で回転して見せてくれる


わき上がる力を感じさせてくれる祭りである


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