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管理人 Masayo

「テレプシコーラ」再読&再開してます。

2008-01-03 18:16:05 | Ballet
お友達に貸し出していた「テレプシコーラ」の6巻から10巻が返って来たので、年末からちょびちょびと読み直していたのですが、改めて唸ってしまいました。

求道モノは漫画の王道ジャンルのひとつであり、主人公が艱難辛苦を乗り越えてその道を極めていく姿が様々に描き出されるのですが、「テレプシコーラ」はなんといえばいいのか、ただの求道モノとは何が違うのか、何かが決定的に違う、それがうまく説明出来ないのですが、突き放したような、それでいて包み込むような、突き抜けた何か、があるように思います。
これは以前にも書いたかと思うのですが、なんと言えばいいか、どこか高みから見つめているような冷静な作者の目と、一方で温かく見守っている目とがあるようで。必要以上に登場人物たちに肩入れしないのだけれど、ぐぐっと迫るものが都度都度あって。

改めて感動。 今回は第一部の結末がわかって読み直すので落ち着いていられるかとも思いましたが、やっぱり強烈さは変わらず。
これって最初から考えていたとしたらすごいな。でも、あちこちに伏線が張られていることを思うと、突然の展開ではないでしょうから、山岸先生、恐るべし。

バレエ=ヨーロッパということではなく、現在の日本のバレエ事情をつぶさに調べ、描き出し、社会問題にもなっているあれこれの日本の持つ暗部さえも混ぜ込んでの展開には平伏するしかありません。
そこまで出来てしまうのかと。
バレエものはバレエだけを描けば済む、という今までの観念を軽く超える意識の高さというか広さというか、あっぱれです。

篠原姉妹を、まるで母(役に立たないけど)のような気持ちで見守って来ましたが、「ダ・ヴィンチ」誌上で再開している第二部にも期待です。
六花(ゆき)ちゃんがすっかり大人になって。
そのあたりの画力にも感服。さらっと描かれているんだけど。

そして「あの人」はいまどこに?まさかあのままじゃないでしょう...というのはわたしだけではなく全読者の気がかり事項でもありましょうし。

番外編の「ヴィリ」もこれまた強烈でしたね。
凄みがあった。うなりましたよ、これもまた。

コミックスにまとまるのはまだまだ先だろうなあ。
どうなるどうなる。

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