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干渉しすぎは成長を阻害する

2009年07月05日 06時37分11秒 | 人材育成

 5本植えたキュウリが全て枯れてしまった。
今年は、キュウリの収穫と、西日を遮るよう狭い庭に大事に苗を植え愛情を込めて育てた。水を切らさず、暇さえあれば気分転換にも苗の成長を見守った。追肥もした。網から新芽がはずれた場合は網に絡ませた。
 今年はすくすく成長し、何本か収穫もできた。ところが結果的には、5本全てが2メートル、3メートル育った後でも立ち枯れてしまった。
 素人の考えでは、新芽を網に絡ませたその後から葉が弱り立ち枯れになっていることから、それが原因かと思っている。ショックは大きい。

 さて、ここで思い当たることがある。筑摩書房の「思考の整理学」(外山滋比古著)の”見つめるナベは煮えない”このことわざが思い出された。このことわざは頻繁に物事を観察していると期待する結果は得られないと解釈する。

 キュウリの立場に立ってみると、いいかげん放っておいてよと言いたかったのかも知れない。手を掛け過ぎたのかも知れない。監視されて疲れてしまったのかも知れない。畑に植えた苗のように自然の環境の方がすくすくと成長したのであろう。相手の気持ちを思わず、こちらの欲求を満足していただけ。

 部下の育成、子供の成長支援、育てる立場の人と、対象者。職場でも家庭でもこの二人の関係はいたる所にある。相手の成長を支援する行為が過剰になるとかえって逆にマイナスになってしまう。

 未熟な頃は指示型、成長するに従って説得型、参画型、放任型と接触のスタイルを変えて行く必要がある。

ムゲン経営研究所 中小企業診断士 特級機械技能士 中小製造業の経営革新
田中 義二 tanaka@mgein.com



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