経営革新を応援します

中小製造業に対し、利益率向上、生産性向上、コスト改善、不良の再発防止、短納期実現、ISO、特許の有効活用など支援します。

中小企業診断士誕生の支援

2011年01月30日 11時44分07秒 | 経営

 中小企業診断士は、1次、2次試験、経営診断を3社行う実務補習を経て、経済産業省に登録される。合格率は毎年4~5%程度と厳しい関門を通らなければならない。

 私は、毎年実務補習指導員の委嘱を中小企業診断協会東京支部から受けている。本年3社の診断の指導に当たる。

 メンバーは、26歳から60歳までの6名である。年々合格者は若返っている。私が資格を得たのは、51歳の時であった。彼らの現在の業種は、金融業、製造業、サービス業など多岐にわたる。これらのメンバー6名でグループ活動を行う。診断は、人間ドックと同じように経営の各分野について、問診に当たる質問、ヒアリング、経営環境分析、財務分析等から課題と解決策の提案を行う。

 今回、診断にご協力いただいた企業は、次の3社である。これらの企業は、3~5年前一度診断に協力いただいた企業である。どのように経営が改善されているか関心が高い。

・半導体、液晶設備などの多品種少量生産の部品加工業
・Web・情報サービス業(横浜市)
・化粧品などの量産設備設計・製造業

 経営診断は、自分の健康状態をチェックする人間ドックと同じものだ。気づいている悪さをそのまま放置しておくと、悪化が進み、外科手術と同じようにリストラを行わなければならなくなる。悪さに気づかない自覚症状がなくても、診断によって潜在化している問題を見つけ、改善策を提案できる。

 定期的に、経営診断を実施しているので、関心有る経営者は問い合わせいただきたい。経営総合診断は、過去40社ほど実施している。ホームページを参照下さい。

ムゲン経営研究所 中小企業診断士 特級機械技能士 中小製造業の経営革新
田中 義二 tanaka@mgein.com

 


精密板金企業の経営診断終了

2011年01月26日 08時39分00秒 | 経営診断

 年末年始を挟み約2ヶ月間かけた精密板金製造業の総合経営診断が1月24日の報告会を経て終了した。私を含め、7名のベテラン中小企業診断士が取り組んだ。

 当該企業はF社。社員10名程度、タレパンに材料の自動供給、排出。曲げ加工も他種類を自動的にセットし、加工後排出するロボットを備えている。リーマンショック直前に多額の設備投資をした。

 売上は、回復基調にあるものの、売上の約50%を占める1部上場企業の業績が思わしくなく、全社的な稼働率は低い状況にある。

 課題は、売り上げの低調で固定費を回収できない。新規顧客開拓ができていない。試作品の受注には逃げ腰。現場従業員の経営への参画意識が低い、などが指摘できる。

 当業界は、金型を使って量産に対応するものでなく、その点は量産品受注企業より、発注企業の海外移転の影響は受けていない。しかし、国内の生産量の絶対額が減少傾向にある現状から、同業者の生き残り競争は激化している。

 当社へ発注している有力企業は、更に自社に有利になる外注先を探すべく、広域九都県市の商談会に参加し、新しい取引先の開拓を行っている。

 受注企業は、現在受注できていると言って安心できない。発注企業の生き残りをかけて常に新しいことに挑戦している。

 これらの状況から、

1.既存顧客に対する顧客満足度の把握と不満や要望事項の改善、シェアアップ
2.新規顧客開拓に当たって、当社の強みを顧客の立場から納得いただけるように開示する、   今注目されている「魅力発信レポート」をベースにした情報開示
3.各人の利益への貢献が分かる仕組み作りなどを提案した。

F社が今回の提案を実行され、益々の発展に結びつけられることを期待する。

ムゲン経営研究所 中小企業診断士 特級機械技能士 中小製造業の経営革新
田中 義二 tanaka@mgein.com


サムスン電子自殺者増加

2011年01月20日 15時05分43秒 | 経営戦略
「サムスン電子は最近、忠南湯井事業場で、職員らの投身自殺事件が相次いで発
生したことから、今年から職員の精神科検診を拡大する案を積極的に検討中だと
13日明らかにした。」

上記記事は、モーニング・コリア Morning Korea 韓国速報が1月14日送信した記事である。その時期、「サムスンの最強マネジメント」(徳間書店 発行2010.8.31)をざっと目を通した。この記事の自殺者が多い要因をこの図書から推察できた。

サムスン電子は、意思決定の速さと集中した投資で世界超一流の業績を残している。最近の商品では、薄型テレビ、半導体、液晶パネル、携帯電話など。2009年の売上は、11兆円、営業利益面では、8000億円以上。日本の同業社8社の合計額より更に2000億円以上上回っているという。

 サムスンは、創業から「人材経営」行っている。途方もない教育・訓練費を使っている。経営の結果はこの活動の結果と考え、そこに投資している。
 人材経営の革新は、徹底した成果主義を取っている。毎日が競争、相対的に評価される。業績の定量的な評価だけでなく、力量評価もされる。この評価制度は、360度評価とし、上司や同僚、部下、顧客など複数の関係者が評価する制度である。

 報酬は相当高いと思われるが、この人材経営に耐えられずに、人材の入れ替わりは、3割が3年以内に退職するという。

 これらのことを考えると、会社を去ったり、精神的におかしくなり自殺者が出るというのも頷ける。一般的に韓国の企業は、少し前のような日本の終身雇用と違って長期に渡って同じ会社に勤めはしない。

 何事においても、長続きさせるメリットは大きい。毎日が緊張ではたまったものではない。仕事には、適当な緊張の中、楽しみがなければ持続できない。東大の高橋先生が「虚妄の成果主義」(日経BP社)のなかで、報酬でなく次の仕事で報いると訴えている。次の仕事とは当然、面白くやりがいのある仕事である。

 サムスンの、先端的な仕事と高額報酬に魅力を感じ、今も世界中から応募者があり、また自分から去ったり振り落とされることが繰り返されるのであろうか。

ムゲン経営研究所 中小企業診断士 特級機械技能士
田中 義二 tanaka@mgein.com

本年の事業方針

2011年01月04日 08時08分45秒 | 経営戦略

 新年明けましておめでとうございます。

現状打破。職場に笑い声が聞こえるようにお役に立たせていただければ幸いです。心身とも健康で乗り切りましょう。  平成23年元旦

1.私の使命

 中小企業の経営をよくすること。売上を上げ、利益を出し、社員を雇用できるよう支援します。特に希望を持って就職しようとしている若者が就職できないのは哀れ。経営を良くし、求人できるように支援します。

 

2.中小企業を取り巻く経営環境(特に製造業)

2年半前のリーマンショックによる大企業の発注減少は回復したもののその後の円高などにより、大企業が生産機能を海外に移し、日産の車のように製品輸入なども行われるようになりました。完成品の部品調達も韓国企業などからも起きています。

 

すなわち国内の生産量は絶対量が減少しています。大企業は、資金の内部留保を行い設備投資を行っていない。従って、設備投資に伴う発注も中小企業に行われていない。前年同様特に中小下請け企業にとっては、厳しい年となります。

 

このような経営環境を認識し、本年は重点的に下記事項を支援することを意識します。

 

1.経営革新計画書作成支援

 

2.魅力発信レポート(知的資産経営報告書)作成支援

 

 新規顧客開拓による受注の確保は多くの企業の経営課題です。顧客の求めるQCDを満足させるその背景、裏に隠れている見えない自社の強み、即ち知的資産を見える化することが必要です。この知的資産開示はホームページ、パンフレットとして活用します。このアウトプットは、金融機関に対する有利な融資、求職者の確保にも役立ちます。

 

3.公的支援制度を活用

多くの公的機関では、無料、費用の2/3負担などやる気のある企業に対し、専門家の謝金を補助しております。これらの制度を紹介し、活用をお奨めします。

 

・得意分野

創造技法によるコスト改善/特許活用/新規事業探索/短納期対応/在庫圧縮/経営に活きるISO9001展開/関連する教育訓練講師

 

 

  ・資格等 

前)中小企業診断協会 神奈川県支部 理事・副支部長、発明協会 技術経営アドバイザー、神奈川県経営アドバイザー、神奈川県発注開拓専門員、大田区ビジネスサポート、東京商工会議所エキスパート、長野県中小企業振興センター派遣専門家

 

ムゲン経営研究所 中小企業診断士 特級機械技能士 中小製造業の経営革新

田中 義二 tanaka@mgein.com