経営革新を応援します

中小製造業に対し、利益率向上、生産性向上、コスト改善、不良の再発防止、短納期実現、ISO、特許の有効活用など支援します。

任せる必要性

2006年08月31日 12時21分57秒 | 人材育成

何か行動を起こすとき組織は上に計画の承認を受け、実行しまた実施結果を報告するというプロセスを取ることが多い。マネジメントのサイクルは、Plan(計画)、Do(実施)、Check(確認)、Action(改訂か標準化)を取るが、計画で承認を受け、実施結果でまた承認を受けることは、組織構成員の自由な行為が奪われるようになりやすい。

自由、すなわち自分に意思決定の機能を持たせてもらえると業務は面白くなる。許される範囲の責任と権限を与えられることにより、やる気が自然と起きてくるものだ。自分の好きなことをするときのように。

 

計画の承認、実施結果の承認を行う担当者は、組織的には有能な人材が当たることになると思われるが、極力実行者に任すべきである。失敗がないように修正させて、実行したのでは、業務の面白さをつぶすことになる。

 

例えば就業規則で、行為を縛ることも当てはまる。経営環境の悪い中でも常に継続して利益を出している米国のサウスウェスト航空は、就業規則も業務規定も作らないと言う。顧客に接する現場の担当者の判断に任せるという。

以下は、同社のことが書かれている「破天荒:日経BP社発行」よりポイントを紹介する。

 

乗客にとって必要と判断した場合は、規則でなく常識に従って、対処する。
基本方針がしっかりしていれば、従業員は自信を持って、経営者の立場で職務を遂行しやすくなる。はっきりしていない場合は、従業員は規則にこだわり、意図的に無責任な安全地帯に逃げ込む。

 

ムゲン(MGEIN)経営研究所 田中 義二


人脈による売上の危うさ

2006年08月30日 20時53分39秒 | 顧客満足度向上

現在、主要顧客へのヒアリングを通しての満足度調査を支援先A社の要請に基づき行っている。比較的規模の小さい10名以下の企業がA社の顧客企業である。


 

A社のシェアは100%近い。その信頼されて取引を頂いている背景として、時間の要素、正確性などの他に、過去に大変世話になったとか、個人間の信頼関係を挙げていた。


 

一般に顧客が価値を認めて購入を決めるには、ブランド、価格、性能・機能(機能対価格の比をVEでは価値という)、時間、取引の正確性などである。そのうちのどれに価値のウェイトを置くかは顧客の事情による。少なくとも、メーカでない場合は、例えば卸売業が扱う商品は、ブランド、性能・機能は各社共通事項である。すると、価格、時間、取引の正確性、トラブルの際の回復力などが満足度の価値判断となろう。


 


今回のヒアリング先は、それに加えて経営者個人とのつながり、営業担当者との個人のつながりが良好という属人的要素が入っていた。


 

今後、益々顧客企業も厳しい競争環境にさらされると予測されるが、属人的要素による購入動機をいつまで続けていただけるか気になるところである。早く顧客が欲する真の価値で評価されるよう、改善が求められる。

 

ムゲン経営研究所 田中義二


初めに緊張感を払拭

2006年08月28日 20時26分34秒 | 人材育成

2泊3日の研修講師の仕事を無事修了。
熊本、千葉、新潟、愛媛、長野、栃木など広域から参加しての研修会であった。
タイトルは、「現場の生産性向上による会社への貢献と自己成長」である。おかげでA社主催の研修会として5年ほど講師を継続させていただいている。

今回今までのスタートと変えた点は、初めに発声練習を実施したことである。グループ活動を行う場合、お互い知らない同士が課題に取り組む場合、緊張し遠慮し発言が少なかったりする。

今回はその効果あってか、スタート当初から今まで以上に活発な発言がなされたように感じられた。最後に研修に対する満足度のアンケートで、この発声練習は良かったという結果となった。

研修の内容は、経営環境の認識、生産性の向上とその解決方法、無駄の発見と解決策、5Sの定着、アイデア発想法、利益管理、リーダシップなどである。

ムゲン経営研究所 田中義二


主要顧客を特定する必要性

2006年08月23日 09時46分43秒 | 顧客満足度向上

昨日、経営支援先のX社社長と顧客を訪問し取引における満足度のインタビューをしてきました。

 

X社は某商品群の卸売業者ですが、顧客の主要顧客の業種は多岐にわたっています。例えば、24時間連続運転している製造業、住宅建設業、パチンコ店などです。

 

これら最終顧客の満足度を高めるため、日夜X社の顧客は対応しています。このように最終顧客の業種が異なると、当然X社の顧客のニーズ、価値観は各社変わってきます。例えば、定時終業後の電話による緊急発注ができる対応時間など。

 

経営資源が豊富で余裕のある企業は、当面夜遅くまで対応をとれるかも知れません。しかし、中小企業にとっては、常に効率を追求しなければなりません。非効率な対応は、遅れて例えば価格アップなどの形で顧客不満足となって帰ってきます。

 

全ての顧客に十分他社に勝てるほどの満足度を提供することは不可能となります。従って、自社で主要顧客を特定し、その特定した顧客(業種)には手厚く価値を認めてくれる要因に対し、満足いただけるように対応する必要があります。平たい言葉で言えば、重点管理となります。

ムゲン経営研究所 田中義二

 


中小企業再生支援のご活用を

2006年08月20日 00時10分02秒 | 経営

中小企業再生支援協議会は、再生が可能な企業を専門家等の支援及び金融機関の協力により再生を図る、各都道府県に設置された平成20年3月までの時限立法です。原則的には、支援を受ける中小企業には費用の負担はかかりません。


中小企業の業績も、大企業の好調により上向きの傾向にあると思われますが、残念ながらその好調に乗れない企業も存在しております。
営業利益はプラスでも、過去の借り入れによる支払利息の負担が大きい企業などで資金繰りに困っている企業などは、早めに協議会に足を運び相談されてはいかがですか。

再生改善策は、大きく財務面の改善と業務面の改善に分かれます。
財務面の改善では、新規融資、既存借入金のリスケジューリング、遊休資産の売却等負債の圧縮が実績を残しています。
業務面の改善では、製品別、取引先別に層別した管理会計による選択と集中が多くを占めています。(中小企業庁ホームページ参考)


 

緊急な外科手術的改善には、財務面の改善は即効性がありますが、それは過去の清算であって、今後が保証されるものではありません。

改善効果が期待されますのは、利益を継続して出せる業務の方の改善です。すなわち、顧客満足を提供できる現場のバックアップによるQCDの保証による売上の拡大策、原価を抑えられる仕事の仕方(ビジネスプロセス)の改善などです。

経営者は、金融機関の協力により支払いなど一時的に負担が軽減されたことによる安堵感に浸ることなく、業務の改善を積極的に推進し、実行していく責任が求められます。頑張って下さい。

 

ムゲン経営研究所(神奈川県中小企業再生支援協議会専門家) 田中義二

 


家庭における在庫管理

2006年08月19日 09時44分06秒 | コスト改善

飯田市下平様の池の蓮を逆光で撮りました。

 

我が家は生協が1週間1回家庭生活に関わる注文品を届けてくれる。在庫を確認し、必要なものを注文するのは、もっぱら妻の仕事である。

私は現在、電設資材卸売業の経営改善の1つのテーマとして、在庫圧縮のテーマに社員のメンバーと取り組んでいる。簡単な家庭内の在庫管理について、妻に伝えてもなかなか実行してくれない。最大の悩みは、場所が狭くなっていることである。

生協の宅配は、決まった日に納品と、マークカードによる受注するシステムである。発注から納品までのリードタイムは一定で1週間。一般的に消費の速さは一定で管理は簡単である。

在庫が多くなってしまう我が家の要因は、夏休み家を空けることによる消費の減少の反映をしていない、分散在庫で在庫量が目に見えない、品切れを嫌う気分、このようなところである。

過剰在庫は、基本的に好ましい状態ではないことを、妻に理解させるのはなかなか難しいことである。

企業の場合は、コストの発生、経営資源の無駄遣い、すなわち経営資本回転率を悪くする。品切れを防ぎかつ最少在庫の管理が期待される。購入価格の高いものを最重点商品として細かく管理する必要がある。

ムゲン(MGEIN)経営研究所 田中 義二

 


高速料金を節約し快適なドライブを

2006年08月18日 10時35分26秒 | プライベイト
飯田市下平様の池の蓮の写真です。


郷里の長野県飯田市にお盆帰ってきました。


ETCの利用を工夫し、高速料金を節約し快適なドライブをして下さい。
ご承知の方が多いと思いますが、朝と夕刻ある時間帯に料金所を通過しますと、100Km以内の区間、5割引になります。
100Kmになる前に料金所を出て、一般道路を走ります。街の中と違い、信号は少ないしすいています。またゆっくり「道の駅」を利用したり、景色のよいところで休憩もできます。家族旅行には最適と感じております。


どうぞ、工夫して快適なドライブを楽しんで下さい。

ムゲン(MGEIN)経営研究所 田中 義二

裏から見て新発見

2006年08月18日 10時14分40秒 | アイデア発想

長野県飯田市下平様方池の蓮を逆光で撮影しました。


 

残暑お見舞い申し上げます。母が元気なうちに親孝行と郷里に帰ってきました。その間記事はお休みでした。


 

写真は、一般的に初心者は太陽を背にして撮影するのが常識で、失敗をしない写真が撮れます。私は自称中流ですが、意識的に逆光を利用し写真を撮ることがあります。面白い鑑賞できる写真が撮れる場合が多くあります。人間の目には、逆光は見にくいもので日頃避けようと言う意識が働きます。従って、思いもよらなかった作品ができやすいのでしょう。

 

さて、我々は人との関係で仕事をうまく展開していく必要があります。短期的には利害関係が発生します。その場合、相手はどのように感じているのかと考えることが必要になります。なかなか現実は難しいですが、相手の立場になって考えてみることが大切です。

今回、カテゴリーにアイデア発想としましたが、裏から見る、大を小に替える、異業種、競争相手はと、対局に立って考えてみることは極めてよいヒントを提供してくれます。

 

写真の愛好家の皆さん、手始めに逆光をうまく利用してみて下さい。フラッシュが必要な場合もありましょう。

ムゲン(MGEIN)経営研究所 田中 義二

 


経営セミナーのご案内

2006年08月12日 11時57分09秒 | 経営

本日は、私が所属しています中小企業診断協会神奈川県支部の下部団体でありますコンサル神奈川グループ(CKG)の無料経営セミナーをご案内させていただきます。

テーマは、
1.「ヒューマンエラーが企業の致命傷になる」と題し、須貝講師が担当します。
最近医療現場でのヒヤリハットの記事がありましたが、講師の航空機事業現場での経験を活かした話は、貴社にも水平展開しご活用いただけるものと思います。期待下さい。


2.「経営革新120%活用」と題し、松嶋講師が担当します。
経営戦略、経営計画の作り方、申請書の書き方など実践から得られたノウハウを提供します。

 

日時:915日(金)18:0020:30(セミナー) 20:3021:30(懇親会)場所:かながわ県民センター151503会議室 (横浜市神奈川区鶴屋町2-24-2)横浜駅西口より徒歩3分 ヨドバシカメラ裏
参加費
:セミナーは無料、懇親会に参加される場合は2,000円(当日受付にお支払ください) 

 

*コンサル神奈川グループ(CKG)は、中堅・中小企業と地域社会に貢献することを目的に結成された中小企業診断士の集団です。メンバー各々が専門分野を持っており、1993年に発足以来、多くの企業への経営支援実績があります。製造業を得意分野としています。

ムゲン(MGEIN)経営研究所 田中 義二 


アントレ編集者のインタビュー

2006年08月11日 09時16分59秒 | プライベイト

先日、アントレ独立辞典2003に独立に関連する私のインタビュー記事があることを紹介しました。


昨日、約1時間3年経過後のインタビューの要請に再度応じました。
時期は今、団塊の世代の定年退職時期です。このインタビューは、彼らに対しこれからの進路、独立に対する助言を述べるような質問に応えました。

意識して実施していることの質問には、即答できますが、無意識程度では即答が出来ません。

このことは、経営に置き換えてみますと、当社(あなた)の会社の強みは何ですかとの質問に、即座に応えられるかどうかです。強みは他社との差別化と言い替えても同じです。


私の強みは、長年の製造業の経験に、意識的に知識の吸収と、製造業に特化したコンサルティングの実践経験に基づく、臨機応変の対応です。

アントレ10月号に掲載されると思います。プロのカメラマンが横浜西口のベイシェラトンホテル前で写真を撮ってくれました。写真付きで見られると思います。乞うご期待。

ムゲン経営研究所 田中義二