経営革新を応援します

中小製造業に対し、利益率向上、生産性向上、コスト改善、不良の再発防止、短納期実現、ISO、特許の有効活用など支援します。

強みを発信し同業者に勝つ

2011年12月28日 09時55分57秒 | 経営戦略

 12月24日、朝日新聞に元ホンダ副社長の入交昭一郎さんのインタビュー記事が掲載された。問題提起として、利益の上がらぬ国内、追い上げる新興国、先進国共通の苦境、をあげている。

製造業への提言として、以下の4つに整理される。
・ある分野に特化し今の顧客を逃がさない
・狭い分野に特化し、技術力でグローバルな競争力をもつ
・国内に製造拠点は残しながら培った技術を持って海外にビジネス展開
・国内はマーケティングや開発に特化し、生産は全て海外でやる

 さて、人、資金の乏しい中小製造業を意識し上記4つの戦略を考えてみると、国内での生き残りを当面考えざるを得ない。そのためには、特定分野に事業あるいは技術を絞り込み、その分野で差別化を図ることが必要である。「何でもできます」は専門業者と勝負すれば負けてしまう。ターゲットを絞ることが経営資源を有効に使うことにつながる。

 当然、特定分野を絞れば、顧客の市場を広いところを対象にしなければ受注につながらない。幸い、インターネットが強力なツールとなる。自社の特定分野の差別化できる強み(魅力)を、そのためには顕在化し、外部に発信しなければならない。

 需要、供給のバランスが国内では崩れている今、今後は、強みを外部に発信し同業者に勝つこと。魅力発信レポート(知的資産経営報告書)作成をお奨めする。
 デジタル化できる加工は、今や複合機、5軸マシニングセンターにより段取り換えも不要になり、精度的に差別化は難しい。

ムゲン経営研究所 中小企業診断士 特級機械技能士 中小製造業の経営革新
田中 義二 tanaka@mgein.com


修理は無料にならないか

2011年12月18日 08時21分07秒 | 顧客満足度向上

 先日、我が家の台所の換気扇から周波数が高いキーンと言う異常音が朝一番から発生した。その朝は、前日この時期としては最低温度の2℃を記録した。当日は、1日再発、購入先の営業マン立ち会いでも発生した。

 修理に来て、ファーンを外したりしてみたが当日は異常音が再現されず、今も再発していないが、原因不明のまま帰られた。いつまた再発するかわからない。

 さて、本題の問題提起に入るが、修理費の件だ。
修理費は、保証期間が過ぎているからモーター代金1万7千円くらいと、出張費、技術料が合わせて1万円位という。
私は、使用者の責任で発生したものでなく、換気扇のキーパーツであるモーターの故障は、使用期間からして早すぎる。設計上の不具合、設置上の不具合かも知れない。部品代としてもしモーターが悪ければ、部品代だけは支払います。如何ですかと交渉したが、人件費がかかるからそれは認められないと言う回答であった。

 利用者の一人として意見を言うならば、保証期間が過ぎても、費用と考えずに、顧客満足向上の面から将来の再注文に期待し、投資と考えられないものか。動かなくても人件費は固定費として発生している。

 対照的にサービスのよい企業を紹介しよう。玄関ドアの鍵を製造販売している(商品名:古代)N社では、故障した鍵を無償で交換してくれた。故障した鍵を原因調査したいから送って欲しいと言う依頼で。当社におかれては全社的に顧客満足の向上を方針にされているのか、担当者に無料交換が任されているのかわからないが、そのサービスの良さに感心し、今回紹介させていただいた。

ムゲン経営研究所 中小企業診断士 特級機械技能士 中小製造業の経営革新
田中 義二 tanaka@mgein.com


魅力発信レポートセミナー

2011年12月17日 07時40分55秒 | 営業

久しぶりの発信である。

 12月15日、大田区産業振興協会主催のビジネスサポートセミナーの講師を務めさせていただいた。

 攻めの経営!「強み(魅力)の発信」で売上拡大と題し行った。参加者は、地元信用金庫2社を含め民間企業の経営者が参加され、会場ほぼ満員の盛況であった。

 このセミナーの狙いは、需要・供給のバランス、インターネット普及による取引形態の多様化などにより、自社から情報発信をしないと売上につながる問い合わせがこないこと。結果、売上がじり貧となり競争に負けてしまう。

 その解決策として、自社の強み(魅力)を顕在化し、外部に情報発信をすると共に、内部の経営に活用いただきたい。具体的活動のアウトプットが、魅力発信レポート(知的資産経営報告書)である。このレポートの作り方も紹介した。

 最後に、大田区のビジネスサポートサービスを利用され、魅力発信レポートを作成された株式会社三信精機の渡辺社長から、作成された感想など述べていただいた。渡辺社長の感想では、昨年経営を引き継いだ時期であり、経営理念の見直しで大いに考えをまとめられ、プロジェクト活動、全社発表で社員とも共有が図れた。自社の強みを社員と共有でき、今後の経営に活かせるとコメントされた。当社に対して、10回にわたり支援させていただいた。

ムゲン経営研究所 中小企業診断士 特級機械技能士 中小製造業の経営革新
田中 義二 tanaka@mgein.com