朝日新聞の8月23日、24日に万年筆メーカのパイロットが広告を出した。万年筆を使う効用を述べている。改めて、自分自身も書くことの効用を再認識した。
万年筆は、思いを見える化する一つの手段であるので、万年筆の効用はパイロットの広告文書に譲るとして、私は「見える化」の効用を示したい。
「見える化」は製造業などで最近は大いにPRされている。組織活動における見える化はモチベーションの向上等に大いに役立つことはご承知の通り。
今回提案したいのは、一つは、会議などにおける意見を板書する、あるいはパソコンから入力しプロジェクターで見える化する。この行為によって、重複して議論が空回りすることなどが防げ効率的に展開できる。
お薦めの二つ目は、自分の頭の中の整理だ。誰でも悩みは多く持っている。悩みがいっぱいで混沌としている。その結果、憂鬱、いらいら、手が着けられない。このような状況は日常的に結構ある。私はこのような状況になった場合、メモ帳に整理する、あるいはパソコンで優先順位を付けて整理している。混沌としている各事項は、原因、結果や目的と手段で整理できることが多い。
見えていないものを見える化することによって、整理が進み、気持ちも憂鬱さが晴れてくる。万年筆で整理するもよし、ボールペンもよし、パソコンもよし、とにかく見える化し整理することが大事である。
万年筆は、細字、太字用、黒インク、青インク用など今まで結構愛用していた。しかし最近は、客先で赤を使う機会も多く、赤、黒、鉛筆がセットになったボールペンを使うことが多くなっている。95才になって耳が遠くなった母への情報伝達は、万年筆による手紙を使っている。
パイロットさん、次はどのようが文書で効用を示してくれますか。楽しみです。
ムゲン経営研究所 中小企業診断士 特級機械技能士 中小製造業の経営革新
田中 義二 tanaka@mgein.com