経営革新を応援します

中小製造業に対し、利益率向上、生産性向上、コスト改善、不良の再発防止、短納期実現、ISO、特許の有効活用など支援します。

企業診断実施

2009年02月24日 06時58分40秒 | 経営診断

 中小企業診断士の資格確保の最後の関門である診断実務補習の2社目、報告会が昨日2月23日終了した。

 大物の設備を保有する板金・製缶業A社を診断させていただいた。診断メンバーは、4月官報に掲載され、めでたく診断士として登録されるであろう、小牧、廣田、沖崎、斎藤、佐藤の5名である。

 私は、A社にとって有効な診断となるよう指導員という立場で助言を行った。今回の診断報告会までの進め方として、ヒアリング前に、入手できた内部・外部情報からA社の課題を結果、原因と仮説を立て、ツリー状に整理し、ヒアリングで確認した。

 報告会での、私の関心は、A社の経営幹部の報告に対する関心の度合いもさることながら、5名の報告の仕方が比較できることである。日頃の自分の仕事におけるプレゼンテーションの経験も影響しようが、説得力の面からすると、提案の内容に自身があるかないかで、声、態度、表情に差が現れてくる。一番感じ取れるのは本人であろうが。

何事も準備をしっかりやることであろう。

ムゲン経営研究所 中小企業診断士 中小製造業の経営革新 田中 義二
tanaka@mgein.com


この機会にISO9001を

2009年02月22日 18時33分32秒 | ISO9001

 大田区産業振興協会に「ビジネスサポートサービス」という制度がある。私は4,5年前から委嘱されていて、毎年4社ほどその制度を使われる企業に助言をさせていただいている。

 先日、区内のプラスチック成形企業がこの制度を使い、ISO9001を取得したいと支援を求められ訪問した。この時期、各社受注減で現場の稼働率は半分以下に落ちている企業が多いことと推察される。私はこの時期、改善活動等行うことが好ましいと親しい経営者に提案している。今回の支援はまさに、良いタイミングで開始される。

 支援するに当たって、初めに社長に尋ねたのは、ISOを取得する目的を尋ねた。社長曰く。顧客から品質監査を求められたこと、取得しておいた方が受注が取りやすいことを挙げられた。

 私は、それも良いが、自社の会社を良くすることを目的に取得して欲しいと依頼した。売上を上げることにより利益が出ることを考えると、売上の源泉である顧客満足を高めなければならない。取得することを目的とせず、自社の経営を良くすることを目的に取得していただきたい。

 要求事項に従って現状を文章化するのではなく、これでは経営が改善されないため、まず、納期遅れを発生させている生産管理の方法を見直し改善すること、死蔵在庫の廃棄、在庫のコンピューターによる見える化、材料、製品在庫の圧縮、これらの改善を行ったあと、標準化し、ISOの文書に反映すること。これらを助言した。

 ISO9001は経営を良くする世界標準である。贅肉を付けず、決めたことを実行し、PDCAを回して行けば生きたISOとなり、経営が改善されることが期待できる。

 

ムゲン経営研究所 中小企業診断士 ISO9001審査員補 田中 義二
tanaka@mgein.com


知的資産経営セミナー実施

2009年02月17日 11時49分26秒 | 営業

 本日、CKG知的資産経営研究会の主催による{知的資産経営「強みを活かす経営」のすすめ}のセミナーを行う。

 参加者は、我々の予想に反し、少ない結果となった。主なセミナー案内の媒体は、県のメーリングリストによる。参加希望者は、中小企業の経営者を期待していた。反省として、参加希望者が毎日どの位の頻度でメールを見られているかというと確率は低いと思われるし、1回のチャンスを見逃してしまったらそれで終わってします。その点、広報媒体は適切でなかったと反省が残る。

 また、案内のタイトルに「知的資産経営」と言うまだ公認されていない言葉を使った点が挙げられる。
 知的資産経営と言う言葉は、経済産業省が3年くらい前から使われだした言葉であり、まだまだ公認までは至っていないのが現状である。初めにやることには先行者のメリットもあるが反面リスクがあることも認識しておかなければならない。

今回のセミナー内容は、
・中小企業はなぜ強みを持ちながら苦戦するのか
・国の支援
・知的資産、知的資産経営とは
・自社の強み、弱みの認識
・見せるための知的資産経営報告書の作り方
・事例紹介
・支援の内容

 国は、地域力連携拠点事業で、見えざる資産、知的資産経営の支援をしている。貴社の知的資産経営報告書を作成するに当たって、取りかかりとして各都道府県の支援機関に相談することをお奨めする。

 今回は期待に反して参加者が少なかったが、セミナー企画者の悩みはやはり参加者が集まらないと言う共通した悩みをお持ちのようである。

ムゲン経営研究所 中小企業診断士 中小製造業の経営革新 田中 義二
tanaka@mgein.com


強みを開示しましょう

2009年02月13日 18時30分30秒 | 経営戦略

久しぶりの発信になります。

 1月29日、例年通り中小企業診断士の最後の関門である企業診断を経験する実務補習がスタート。今回は、今までの金融機関の勤務者に代わって、情報処理企業の経験者が多いのが特徴である。35班、5名が参加した。

 1社目は、町田にある洗濯業。ドライクリーニング機、ワイシャツ用の水洗い機を店内に備える企業に協力をいただいた。

 この企業K社は、低価格より高品質思考で業績を伸ばしてきた。この企業の成長の裏には、顧客によりのりの強さを変えるとか、白さを維持する水質の工夫とか、ワイシャツポケットの中のゴミを取り除くとか、付加価値のアップを行っている。 

 これらのサービスは、言われないと以外と気付かないことである。企業は、これらの仕組みが定着し、常に顧客に提供できることを強みと認識し、顧客に積極的に開示することが大切である。当たり前と思い、強みと感じていないことも一因と思われる。 

 この度、知的資産経営「強みを活かす経営」のすすめと題し、セミナーの講師を担当する。2月17日(火)横浜新都市ビル(そごう)9階で行う。今上映中の、旭山動物園物語や、製造業の強みを活かした事例も紹介し、強みの開示の重要性を訴える。 

ムゲン経営研究所 中小企業診断士 中小製造業の経営革新 田中 義二
CKG知的資産経営研究会代表
tanaka@mgein.com