先日、JALの羽田にある航空機整備工場を見学する機会に恵まれた。親切に説明と案内をしていただけた。その説明の中で参加者からタイヤの寿命の質問がされた。説明員の回答の記憶はないが、資料を調べると300回くらいでタイヤゴムを4回ほど更正して寿命になると言う。
確かに着陸地点のコンクリート表面には、摩擦で解けたと思われる黒いタイヤのあとがある。多分時速200~300kmで着陸するとき、回転していないタイヤと地面が接触し摩擦熱でタイヤが摩耗するのであろう。
ここで、素人の提案だ。着陸の際に機体からタイヤを出し地面に接触するまで少し時間がある。この時間を利用して、タイヤのホイールなどに突起を付け、空気抵抗を利用しタイヤを回転させてはいかがであろうか。タイヤの回転による周速を地面に接触する際の機体のスピードに合わせれば摩擦がゼロとなり、タイヤの摩耗は軽減される。
離陸時は、ゼロから回転し始めるから問題はない。さて、このアイデアをどこの企業が実用化するであろうか。
ムゲン経営研究所 中小企業診断士 特級機械技能士 中小製造業の経営革新
田中 義二 tanaka@mgein.com